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「彼方から 5巻」

彼方から 第5巻
ひかわ きょうこ
白泉社 (2004.11)
ISBN : 4592887352
価格 : \650


「彼方から」の文庫版の5巻が出ました。

話の流れとしては、じわじわと勢力を広げる闇の勢力に対して、対抗できる力の下地を積み重ねていっている、という感じでしょうか。
比較的、穏やかな展開になっています。

とはいえ、語られている内容には、興味深いものが多いです。

まず、ノリコに対するイザークの気持ち。
以前にも書いたように、カッコイイ男+ふつうの女の子のカップリングには違和感を感じることが多いのですが、こんな風に語られると納得です。
そして「おれはノリコを得て 強くなったのか それとも弱くなったのか」という言葉。「得て」とさりげなく言ってしまうところが照れ臭いのですが、それはともかく、恋愛というものの核心をつく言葉ですよね、これは。

そして、闇の中に現れた光の存在。これが、今後の展開の大きなカギになるのでしょう。
悪と思われていたものの善への転換。神話的なフォークロアっぽくてよいです。

そして、今回最も衝撃的だったのは、ノリコたちを襲ったスワッカの変身シーンでしょう。
「デビルマン」とか「エヴァンゲリオン」の世界に近いものを感じました。まあ、イザークの言葉ですぐに戻ってしまうところが、あっさりしているといえば、いえますが。

ただ、よくよく考えてみますと、イザークたちの世界は、大量生産・大量消費が始まる前の時代であり、人々も共同体意識を失っていない。自分を人間の世界に留めてくれるきずなが、まだたくさんあるから、あんな悪人であっても己を見失わずにいることができる、ともいえます。
逆に、今の時代は、人間が自分自身というものを見失いやすい時代なのでしょうね。

ファンタジーの舞台が、前近代的な世界であることが多いのは、人間の原風景を取り戻すことができる世界だからだと思っているのですが、この物語がどんな原風景を提示してくれるのか、期待がふくらんできます。

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