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「海街diary 1 蝉時雨のやむ頃」

4091670253海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
吉田 秋生
小学館 2007-04-26

by G-Tools


もう一ヶ月くらい前に買ってはいたのですが、どう感想を書いてよいのかわからず、記事にするのが遅くなってしまいました。
吉田秋生さんといえば、昔、「吉祥天女」(映画化されるようですね!)や「河よりも長くゆるやかに」を読んだ記憶はあるのですが、ややシニカルな、当時の自分にとっては、ちょっと感覚的に合わない部分のあるマンガを書くという印象がありました。ですから、その後の「夜叉」とか「BANANA FISH」とかは読んでないのです。

そんな中で、彼女のマンガを手に取ったのは、表紙の絵が「江ノ電」だったからです(^^;
最近、鎌倉好きになった自分としては、そこを舞台にしたマンガは読んでみたいなぁ…と。
しかも、そこに書かれている人物が、中学生の男の子二人と、女の子一人で、しかも元気に走り回っている姿なんですね。僕の中の吉田秋生さんのイメージとは、おそろしく乖離した絵だったのです。しかも帯には「新境地」と宣伝文句が…

で、マンガの内容ですが、一言では言い表せない、色々な要素のつまったマンガだと思います。
基本的にはテンポ良く、賑やかな感じで進んでいきます。キャラの造形も「こんな丸っこいキャラを描くようになったんだ」と思うくらい、かわいらしい感じ。
とはいえ、決してテーマが浅いわけではありません。重い現実は出てくるのですが、それに対して、それとどう向き合っていくかということを、シニカルにでも、説教くさくでもなく、うまく表現できているな、と思いました。
先に「色々な要素」と描きましたが、故郷とか家族とか友人とか恋とか、そういったものがたくさん混じり合って、その人を支える力になっている感じなんです。一つのテーマにしぼって、そこだけを強調して取り上げるという感じではないので、すごく自然体に感じるわけです。
最近、映画を見ていて、カッコいい台詞一言でテーマを主張してしまおうという風潮があるような気がして、それに反発を感じていました。このマンガには、決め台詞というのがほとんどでてきません。小さな台詞やエピソードの積み重ねに、説得力があるんですね。

僕が一番好きなのは、第2話ですずが梅酒を飲んで酔っぱらう場面。第1話の時にすずが感じていた鬱屈を素直にはき出している所でもありますし、その暴れ方が次女の佳乃にそっくりな所で血のつながりを感じてみたりとか、梅酒を飲んでみたいと思った理由が家で作ったものをみんなで飲むという行為に参加してみたかったからだとか、さりげなく「家庭」とか「家族」を感じさせてくれるエピソードだと思うのです。

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