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春日武彦×吉野朔実 トークショー

4757215304精神のけもの道―つい、おかしなことをやってしまう人たちの話
吉野 朔実
アスペクト 2008-07-25

by G-Tools


「精神のけもの道」という本の出版記念トークショーが青山ブックセンター本店で行われました。
著者の精神科医・春日武彦さんと、漫画家・吉野朔実さんに加え、歌人の穂村弘さんがゲストでいらっしゃいました。

春日先生のお名前は、吉野さんの「お父さんは時代小説が大好き」「お母さんは赤毛のアンが大好き」でよく見かけており、精神科医という肩書きと、吉野さんの絵のタッチで、ちょっと固めの人を想像していたのですが、お話の内容も、口調も、かなりくだけた感じで、ちょっと印象が違いました。

穂村さんは、失礼ながら、名前を全く認識していなかったのですが、帰ってから先述の二冊を読み返してみた所、春日先生ほどではないですが、登場なさってました。
そんなわけで、事前の印象は全くなかった穂村さんですが、話の内容は、一番面白かったですね。
春日先生と吉野さんは、思いついたことをどんどんしゃべるという感じの話し方だったんですが、穂村さんは、こういうテーマについて話そうという方向性みたいのを打ち出そうとされていた感じです。

「精神のけもの道」のサブタイトルは、「つい、おかしなことをやってしまう人たちの話」。
おかしなことやってしまうといっても、それは他の人たちから見て「おかしなこと」であって、当人達からしてみると、当人なりのロジックがあるわけです。
ただ、そのロジックが、「常識」とされているものとはずれているため、世間では「異常」と評価されてしまう。で、それを「通常人間が通るのとは違う道」という意味で「けもの道」と呼んでいるわけです。

吉野さんや穂村さんは、自分たちにも「けもの道」的要素があることを自覚した上で、でも、それが「異常」とされてしまうことに、どこか反発、というより危うさを感じている所があるようです。
穂村さんがされていた話の一つに自動車の話がありました。彼が自動車を運転していると「もしかしたらここに子どもが飛び出してくるかもしれない」という不安が、ずっとつきまとう。でも、世の中では、「もしここで子どもが飛び出してきたら間違いなく引いてしまうだろう」というスピードで車が動き回っている。
吉野さんがされていたのは、車内での化粧の話。車内でマスカラを塗っていて、大きく列車がゆれたりすれば、目に棒が入って失明するかもしれない。「失明する可能性がある」という自覚があって、そうなっても構わない覚悟で「化粧する」という選択をするならば構わないけれど、どうもそんな「覚悟」はなさそうだ。

穂村さんは、自分が「けもの道」的な思考で考えていることを世に問うて、世の常識を論破できるほど、はっきりとした形にならないとおっしゃっていました。ただ、そういった要素が常ならぬ力として、普通にはない意味や魅力を作り出す力になってくれることを期待しており、その意味で、他の人の「けもの道」的な部分にも興味を抱いている、ということを話されていました。

それに対して、春日先生は、「けもの道」はあくまで「けもの道」で、それが「常ならぬ力」としてプラスに働くことはほとんどない、というお考えのようです。
穂村さんは、ご自身と春日先生の考え方の違いを自覚されていて、この辺りを春日先生の口から客観的に説明して欲しがっていたようですが、なぜか、春日先生は、口を濁してましたね。
僕のような「吉野朔実ファン」の人間が聴衆に多いだろうと考えて、彼女のマンガを読むような人間の好みそうではない話は避けようということだったのか、それとも、そういう話は本の中に書いたので、そちらを読んでくれればよいだろうと考えたのか、その辺りは憶測ですが…。


さて、トークショー後には、サイン会が行われました。
僕は、現地で購入した「精神のけもの道」に春日先生と吉野さんのサインを頂いたのですが、それだけではなく、20年も前に買った「月下の一群」を持って行き、そちらにも吉野さんのサインを頂きました。
それから、トークショーを聞い、話が非常に面白かったので、トークショー後に穂村さんの本も購入して、そちらにもサインを頂いてきました。
今回購入したのは、エッセイ集だったので、歌集の方も今度探してみようと思っています。

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