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2009年1月

病床での読書

前の日記では、インフルエンザの経過を書きましたが、それだけでは面白くないので、僕らしい記事を1つ。

僕が病気で寝ている時というのは、他にすることもないので、もちろん(?)布団の中で本を読んでいます。
仰向けで本を読む姿勢というのは疲れるので、横向きに寝るとか、うつぶせに寝るとか、適宜姿勢を変えながら読んで、それでも疲れると、本を読むのをやめて、本格的に寝る、ということをやっているわけですが…。

今回は、寝ていた期間が長かったので、本もたくさん読めました。
しばらく前に買ったもの、読んでない本がたまってましたしね。
「容疑者Xの献身」(東野圭吾)・「あやし うらめし あな かなし」「草原からの使者 沙高樓綺譚」(浅田次郎)・
「鉄道旅行のたのしみ」(宮脇俊三)

この中で、失敗したなぁと思ったのは「あやし うらめし あな かなし」ですね。短編集なので、これを最初に読み始めたのですが、怖い話を集めた本なんですよ。しかも、マラリアにかかって寒気を我慢しながら戦地で戦い、戦死してしまう兵士の話なんかが出てくる。
話としては、素敵は落ちのついた、決して怖いだけの話ではないんですが、読んでいたのが金曜日から土曜日にかけてくらいで、一番病状の良くなかった時期なんです。こう、なんか、くらい気持ちになってきまして…
そこで、気分を変えるために読んだのが、最近お気に入りの「夜は短し歩けよ乙女」です。
それも、最後の風邪がはやる章から読みました。
なぜならば、最後は幻の風邪薬「ジュンパイロ」が出てきて、一気に風邪を追い払ってしまう結末になるからです。それに、あのリズミカルでコミカルな文体も元気が出るし。
実際、「夜は短し歩けよ乙女」を読み始めて、体調が好転したような気がします。
「病は気から」と言いますしね(笑)

後、以前にも書いたかもしれませんが、改めて宮脇俊三さんの文章は良いなぁと思いました。
昨今の鉄道関係の本も買っていますが、文章の味わいというか、旅情を刺激される度合いというか、そういうものが全く違いますよね。
僕が、一番熱心に鉄道に乗っていた高校・大学時代は、どちらかというと種村直樹さんの乗り方の方が好きで、本も種村さんの方を主に読んでいたのですが、今読み返してみると、鉄道紀行文かくあるべし、という見本のような気がします。

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インフルエンザ

先週の水曜日の夜に発熱しまして、昨日までふせっておりました。

水曜日は、なんか体が重いなぁと思いながら仕事をしており、帰ってから「これは熱が出てるぞ」と思い、熱を計ったら37.8度。
翌朝には38.7度になっていました。
とはいえ、熱があるだけで、咳・くしゃみなどの症状がなかったので、この時点ではインフルエンザの可能性は五分五分だと思ってました。
医者に行って診察を受けたのですが、A型の陽性判定。
人生初のインフルエンザです。

さて、最初は、熱があるだけで、特に苦しくもなかったので、デスクワークはできるだろうなどど考え、もちろん会社は欠勤の報告をしましたが、家でできる仕事をやっておりました。
タミフルと頓服が効いたのか、金曜日には熱は37度台前半にまで下がっていましたし、この調子で下がってくれれば楽勝かな…と構えていたのです。

ところが、ここからの膠着状態が長かったんです。
一番きつかったのが土曜日の夜で、熱が出ている状態が長く続いているので、体力が消耗してるんですね。
急激に眠気が襲ってきて、目が覚めると寝汗をかいていて、体力を絞り取られたような感触が残ってるわけです。

ここを越えて、日曜日になってからは、だいぶ体調が良くなってきました。
熱も、37度台と36度台をいったりきたりという感じでした。
ただ、日曜のうちは、ちょっと食事に立ったり、汗をかいた寝間着を変えたりと体を動かすと、
まだ熱が上向きになるという状態で、あまり油断はできませんでした。

月曜は、基本的には平熱に戻ったのですが、朝夕だけ、36.8度くらいの微熱が出てました。

で、本日に至るわけですが、今のところ平熱です(むしろ平熱より低いくらい(^^;)。
昨日のでいただいたタミフルも飲みきりましたし、「平熱に戻って2日は安静」がインフルエンザの基本らしいので、今日、このまま熱が出なかれば、明日から職場に戻ろうかなと思ってます。

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「夕映え天使」

4104394033夕映え天使
浅田 次郎
新潮社 2008-12

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浅田次郎さんの新作短編集です。
僕は、これまで浅田次郎さんの本はすべて文庫で購入していて、単行本を買ったのは初めてです。
なぜ、今回だけ単行本を買ったのかと言うと、川崎の丸善でサイン本を見つけたからです。
このお店で年末に浅田次郎さんのサイン会が行われたのですが、平日の夜で、僕は仕事中の時間。
絶対に行けなくて悔しい思いをしたのですが、翌日、お店に行ってみたら数冊のサイン本が棚にあるのを発見し、即購入したというわけです。

昭和30年代を舞台にした話とか、定年を迎えるサラリーマンの話とか、もうすぐ時効を迎える殺人犯の話とか、相変わらず浅田節全開です。
「蒼穹の昴」や「シェラザード」などの長編もいいですが、「鉄道員」「ラブレター」など短編の名作を数多く書いている浅田さんらしい作品集でした。

ただ、今までとちょっと違うな、と思ったのはラストに意外性を感じさせるものが多かったかな、と思う所です。
特にびっくりしたのが「特別な一日」。
定年を迎えるサラリーマンの話です。
それは嘘ではないのですが、最後にとんでもないどんでん返しがあります。
久々に「やられた!」と感じるラストでした。

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「キマイラ」

キマイラ 1 幻獣少年・朧変 (ソノラマノベルス)
キマイラ 1 幻獣少年・朧変 (ソノラマノベルス)
寺田 克也

関連商品
キマイラ 2 餓狼変・魔王変 (ソノラマノベルス)
キマイラ 3 菩薩変・如来変 (ソノラマノベルス)
キマイラ 4 涅槃変・鳳凰変 (ソノラマノベルス)
キマイラ 5 狂仏変・独覚変 (ソノラマノベルス)
東天の獅子〈第1巻〉天の巻・嘉納流柔術
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夢枕貘さんの長編小説・キマイラシリーズが、新装版で出版されています。
僕は、朝日ソノラマ文庫版でずっと買っていたのですが、「クラッシャー・ジョウ」の早川書房版で朝日ソノラマがなくなったことを知り、今後はこの新装版でシリーズが引き継がれるだろうということで購入を開始しました。

数年前、ハードカバー版が出た時に加筆修正が加えられているようなのですが、今回1~5巻まで読み返してみて、以前読んだ時より、さらに物語の世界に引き込まれたような印象でした。
もっとも、僕がキマイラシリーズを読み始めたのは相当な昔で、登場よりは僕の読み手としての技量が上がっているでしょうし、もともと夢枕貘さんの長編小説は、まとめて読まないと流れがつかみづらい傾向があるので、必ずしも加筆修正が原因ではないかもしれないですが…

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「夜は短し歩けよ乙女」

4043878028夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見 登美彦
角川グループパブリッシング 2008-12-25

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この本は、単行本が出た時から気になっていた本です。
まず、タイトルからして魅力的です。
言うまでもなく「命短し、恋せよ乙女」という大正時代の流行歌のフレーズをもじってのタイトルです。すでに「乙女」という言葉自体が死語ですが、こういう古典的なフレーズをタイトルに使用することを思いつく時点で、作者がどのようなスタンスでこの小説を書こうとしたかがうかがえます。
しかも、「歩く」というシンプルな動作を主題に置いているのが素敵です。
昨今の風潮として、恋愛においてイベントが必要不可欠な要素となっている感がありますが、僕としては、それが恋愛の中心にあるのは違和感がありますし、正直、苦手です。「歩く」というシンプルな行動の中に、様々なドラマがあり、感情のやり取りが行われるかと思うとわくわくするではありませんか。
そういった擬古的な要素は、表紙に描かれるイラストにも見てとれました。大正期を彷彿とさせるような古典的な絵柄が使われているんですよね。
しかも、あちこちの書評ブログでも評判がよく、それも僕が文庫化を楽しみにしていた理由の一つです。

さて、そんなわけで、文庫本が書店に並んだ当日に購入したのですが、期待にたがわぬ良作でした。作中に登場する「黒髪の乙女」の言葉を借りれば「オモチロオカチイ」できごとや、面妖な人物にたっぷり出会えること請け合いです。

タイトルや装丁がそうであったように、やや擬古的でリズミカルな文体ですが、それも読んでいて楽しい要素の一つですが、楽しいのは文体だけではありません。
第1章は「お酒」、第2章は「古本市」、第3章は「学園祭」と、世の中の大学生が、大学生活において体験するだろう楽しいできごとが、並べられています。
主人公の一人である「黒髪の乙女」は、ちょっと天然ボケの気がありますが、好奇心が旺盛で、様々な冒険を繰り広げます。
彼女が自分はそうとは知らないうちに様々な事件に巻き込まれ、たくさんの人と出会い、その好奇心を満たしていく様は、読んでいて気持ちのよいものです。
そして、彼女の冒険を陰で見守り、オロオロしたり、自虐的なギャグをとばしたりするのが、もう一人の主人公である「僕」です。
この二人の恋物語、というより「僕」の片思いの様が、この物語の大きな軸になってはいるのですが、恋愛物の要素よりは、多くの個性ある登場人物に囲まれながら、大学生活を満喫する物語であると認識しました。
ちなみに、彼女が出会う世にも珍しい人々、文物の名を試しにいくつか列挙してみましょう。
「偽電気ブラン」・「詭弁論部」・「閨房調査団」・「韋駄天ゴタツ」・「パンツ総番長」・「プリンセス・ダルマ」…。
このような単語にそこはかとない魅力を感じたならば、ぜひこの本を手にとってみて下さい。
そして、願わくば、彼女に声援を。

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明けましておめでとうございます

皆様、明けましておめでとうございます。

昨年は、各方面で忙しく、特に後半はほとんど更新ができない状態でした。
今年は、もう少しどんどんと更新して行きたいと思っています。

本を読んだり、写真を撮ったり、してはいるのですが、
なかなか感想をまとめたり、記事を書いたりという時間が取れないんですよねぇ。
もう少し気軽に書き込むことができれば良いのですが、
記事にしようとすると、ついつい練り込もうとしてしまうトコがいけないのかもしれません。

現状でも、感想を書きたい本が数冊たまっている状況なので、お正月休みのうちに
パタパタと更新するかもしれません。

では、本年もよろしくお付き合い下さいませ。

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