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「魔法少女 まどか☆マギカ」 その1

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ゴールデンウィークに「魔法少女 まどか☆マギカ」の一挙再放送が「アニマックス」でありました。
この作品は2011年に放送されましたが、放送当時は僕はその存在を知らず、放送後にさまざまなパロディがtwitterで流れたことで興味を持ちました。
2011年の8月にマンガ喫茶でマンガ版を読み、なかなか面白かったので、アニメの方も見るのを楽しみにしていたのです。

僕は「魔法少女もの」と呼ばれるアニメを全く見たことがないので(その存在は知ってますが)、「まどか☆マギカ」が最初に施したであろう「魔法少女ものとしての擬態」が、どの程度行われたのか、全く推測することができません。
しかし、主要登場人物の死を描くある種残酷なストーリー展開や、魔法少女の設定そのものに見られる人間の業への言及、魔法少女の存在理由のSF的意味づけといった要素が、おそらく画期的なものであったろうことは、想像できます。
マンガ版を読む前にも、世間の反応からある程度「画期的な作品」であることは予想していましたが、予想を上回るインパクトのある作品だと感じました。
そして、今回、アニメ版を見たのですが、作画や声優さんたちの演技もふくめて、登場人物たちの心情が非常にせつなく描かれていることや、華麗さと不気味さの両方の味がある戦闘シーンなど、アニメ作品としてのレベルの高さも堪能できました。
テレビ放送を録画したにも関わらず、速攻でDVDを買いそろえてしまったのですが、それは「この作品を形あるものとして手元に置いておきたい」という気持ちと同時に「もっと良い画質でこの作品を見てみたい」という気持ちでもあったのです。

さて、今回アニメ版を見ながら最初に感じたのは、主人公の自己否定的な感情の描き方が、エヴァンゲリオンの碇シンジくんと似ているなぁ…ということでした。
ほむらと綾波、杏子とアスカで、なんとなく感じが似ているな、と思った台詞もありますし。
でも、「まどか☆マギカ」と「エヴァンゲリオン」を比べた時、自分の共感度を比べると、エヴァの方が高いような気がしました。「作品のレベルの高さ」では遜色ないと判断しているのに、「共感度」の面で差が出るのはどういうわけだろう、というのが引っかかって、色々な方向から考えてみました。
一つは、自分が男性で「まどか☆マギカ」の主要人物は女性であること。次に、自分は「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「風の谷のナウシカ」など「エヴァンゲリオン」の基礎となっているアニメには詳しいけれど、先述のように「魔法少女もの」への思い入れがないこと、などです。
ただ、それだけでは説明できない理由があるような気がして、エヴァとまど☆マギの違いを、もう少し考えてみたのです。

まどかは先輩の魔法少女である巴マミさんに対して「同じ苦しみを背負わなかった罪悪感」を感じています。「魔法少女」になりさえすれば、自分の存在が肯定されるとわかっているのですが、その代償として死と向き合う勇気がないために決断できない、と感じているのです。まどかは、両親にも友人達にも愛されているという実感があり、だから、悪いのは周りの愛情に応えられない自分、ということなのでしょう。
エヴァのシンジくんは、エヴァに乗って使徒を倒したとしても、ミサトさんに誉められたとしても、自分のしていることの意味を感じとれずにいます。自分が、周りに肯定されていると感じ取れていない。ゲンドウや加持さんに認められて、一時期前向きな気持ちになることはありますが、それが最終的なカタルシスにならないのです。

また、エヴァもまど☆マギも最後にはセフィロトの樹が登場するのですが、その意味合いはかなり違うもののように思います。エヴァの人類補完計画は、自己と他の融合によって自他の軋轢の解消をめざすもので、「個の限界」を脱して「より高次の意識体=神」になることを目指すものです。
まど☆まぎでも「個の限界」については触れていて、第11話でキュウべえに「全ての個体が、別個に感情を持ちながら共存している世界なんて、想像だにしなかったからね」と言わせています。
しかし、まどかがセフィロトの樹を背負って行ったことは、魔法少女の祈りの肯定であり、魔女の苦しみを理解し受け入れることでの救済です。「個」を肯定しているか否定しているかでは、全く正反対の性質を持っているといえるのです。

この辺りを比較した上で、僕がエヴァにより惹かれるのは、僕個人の資質の問題なのか、それとも男女の精神構造の違いなのかは判断に迷うところです。
ただ、僕の知る限り「まどか☆マギカ」のファンは、圧倒的に男性が多いようです。
しかし、美少女アニメ=男性視点ということではないのは、古くは「セーラームーン」は誰に支持されたのかということを考えれば明らかです(ちなみに、魔法少女への変身シーンが妙に色っぽいのは、魔法少女というよりセラムン以来の伝統だと思う)。
DVDに収録されている声優さんのコメンタリーを聞いても、女性から共感される要素は非常に大きいと思うのですが、世の女性たちは「まどか☆マギカ」をどう評価するのか(それ以前に見ている人がどれくらいいるのか)気になるところです。

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