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「魔法少女 まどか☆マギカ」 その4

魔法少女まどか☆マギカ 6 【完全生産限定版】 [DVD]

「魔法少女まどか☆マギカ」についての一連の記事は、これでおしまいです。DVDのコメンタリーや特典のCD聞いたりしてまた思い着くことがあるかもしれませんが…。

今回は、まどかの願いで再構成された世界のルールについて考えてみます。
過剰な希望が過剰な負のエネルギーを生み出し、それによって生じるのが魔女だったわけですが、希望を肯定しながら、そこから生じる絶望を浄化する(絶望しなくてもよいのだと励まし続ける)ことで魔女が生まれないようにしたのが、まどかの願いだったのだと思います。

そして、その願いを叶えるためには、まどかの存在は、様々な時間帯の様々な場所に偏在しないといけないわけで、「個人」としてはそういう存在の仕方は不可能なわけです。それをして「概念になる」と呼んでいるのでしょうね。
しかし、わからないのは、そうやってルールが改変された世界であるにも関わらず、歴史的な事象にあまり変化は見られなそうなところです。インキュベーターの存在自体がなくなったわけではないので、文明レベルがあまり変わらないのはともかくとして、魔女によって殺された一般人や、魔女に敗れた魔法少女の運命は変わったはずです。さやかは消滅してしまったけれど、マミさんや杏子は生き残っているわけで、歴史の改編がどこまで行われたのかという点では、一抹の疑問が残ります。

さて、魔女のいなくなった世界でも「魔獣」と呼ばれる存在はあるようです。それは、魔女の生みだす絶望がなくなったとしても、人々から負のエネルギーをなくすことはできないということなのでしょう。人々の負のエネルギーが凝り固まって発生するのが魔獣であるのでしょうが、魔女のように過剰な負のエネルギーが凝縮されたものではないので、グリーフシードのような高密度の結晶にはならないのだと思います。ほむらが持っている結晶は角砂糖のような形で、グリーフシードと比べると造形的に「普通」の感じがします。キュウべえが、魔女を「うまい方法」と評しているのは、改変後の世界のエネルギー回収率が魔女のシステムよりも落ちるからなのでしょう。

とすると、まどかが救ったのは「魔法少女」だけなのであって、その他多くの人々には、あまり影響がないのかもしれません。魔女の被害は減ったとしても、人の世の呪いは、あり続けるわけですし。
最初の記事に「エヴァンゲリオン」との比較についても書きましたが、人類全体の「原罪」そのものを浄化しようとしたエヴァと、人間のありようは変わらないけれども、「希望」を肯定し、「魔女」となって過剰に苦しむ「魔法少女」の苦しみを除こうとした「まどか☆マギカ」では、「救い」の有り様が根本的に違う感じがしますね。

まどかの願いの動機は、世界の救済というよりは、彼女が目にした魔法少女たちの苦しみを除きたいということであったはずです。さやかや、杏子や、マミさんや、ほむらの苦しみです。ほむらは、最後の最後で、自分の願いがまどかの因果を増やし、彼女を苦しめる原因になったのではないかと悩みます。しかし、まどかは、彼女の因果をマイナスとは考えずに、自分に苦しみを癒す力を与えてくれたことを感謝していたようです。
そう考えると、「まどか☆マギカ」は、女の子同士の友情を描いた物語なのだなぁと、改めて思うわけです。主題歌の「コネクト」は、歌単体でもいい歌だと思いますが、この作品のテーマが凝縮されているという意味でも、まさに「主題歌」としてふさわしかったのではないかと思う次第です。

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