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2016年3月

東北旅行記02

東北旅行二日目。ホテルで軽く朝食を食べた後、仙石線で石巻へ。時刻表で仙石線の時間は調べてあったのですが、駅に入ると「仙台東北ライン」という表示が目に入りました。仙石線の愛称なのかなと思って路線図を確認したら、経路が若干違うのですね。仙台東北ラインの方が少し早い発車だったのですが、早く着いても乗り継ぐ列車が変わるわけではないので、予定通り仙石線に乗車。ある意味これが正解で、乗った列車が石ノ森章太郎さんのキャラクターを使ったラッピング列車だったのです。
石ノ森さんの漫画はそれほど読んでいないのですが、彼が原作のテレビ番組は、幼少期にたくさん見ています。列車に描かれた全てのキャラが分かるほど詳しくありませんが、仮面ライダー、キカイダー、変身忍者嵐、ロボコン、さるとびエッちゃん、サイボーグ009など、懐かしいキャラばかり。
本塩釜を過ぎると、車窓から海が見えることが増えてきました。松島海岸駅を通過。大学生の時にアルバイト先の先輩の車で東北旅行をしたことがあるのですが、その時は国道の渋滞があまりにひどくて海岸に近づけず、遠くから松島タワーを見ただけで終わった覚えがあります。
海沿いを走っていると真新しい防波堤や、まだ工事中の防波堤が目に入ります。また、同じ規格の住宅が並んでいて震災後に新しく建てられたのだなとわかる住宅群もありました。駅前がほとんど更地になっている場所もありました。(注:後に女川出身の写真家の方のTwitterで知ったのですが、この駅前が更地だった場所は津波の被害で取り壊されたのではなく、駅が高台に移転して新しく開発された場所だということでした)
石巻に着くと、駅も駅前も石ノ森キャラクターがあふれていました。石ノ森萬画館までの道はマンガロードと呼ばれ、モニュメントが設置あるようなのですが、乗り継ぎまで30分ほどしかありませんでしたので、駅前と駅構内を撮影しただけでした。それでも、かなりの写真を撮ることができました。
仙石線から乗り換えて、石巻線で女川へ向かいます。


女川駅を下りると、真新しい駅舎が目に入ります。駅舎には温泉や女川の物産品を販売するお店が併設されていました。そして、駅前には新しく整備されたことが一目でわかるショッピングモールが。
しかし、駅の周りを見渡すと、綺麗に整備されているのは駅と駅周辺のみで、それ以外の場所はほぼ工事中なのがわかります。
駅舎内に作られた観光案内所で女川まちめぐりマップ」を見つけて開いてみましたが、町の多くが工事中の現状では、あまり情報量が多くありません。駅からかなり離れた高台に移転した商店街があるようですが、そこまで行くには自動車がないと難しそうです。
まずは、駅前のショッピングモールで昼食を食べることに。
僕の中では「女川といえばサンマとクジラ」というイメージなのですが、さきほどの案内所にあった「女川グルメまっぷ」によるとサンマは今はシーズンではなく食べられない模様。クジラは缶詰は置いているのですが、お店では出していないようでした。遠洋漁業の基地でもあるのでマグロも獲れるらしく、「明神丸」というお店で「三色マグロ丼」(赤身・ビンチョウ・メカジキ+ネギトロ)をいただきました。舌の上でとろけるような柔らかさで、おいしかったです。しかも値段も1000円。
食事の後は、工事区間を通って港まで出てみました。町の復興には主要産業を支える漁港が必要だったので、真っ先に復興されたようで、たくさんの漁船や連絡船が停泊しています。
港の風景を写真に撮った後、高台にある地域医療センターに向かいます。
そこには「女川は流されたのではない。新しい女川に生まれ変わるんだ」という横断幕が掲げられていました。ネットで調べてみると女川の中学生が作った詩の一節だそうです。津波到達地点であることを示す石碑も設置されていました。
帰りがけにもう一度ショッピングモールをのぞいてみると、ネットでも話題になっていた「ダンボルギーニ」(段ボールで作ったランボルギーニ)を展示しているお店や「さんまパン」を売っているお店もありました。さんまが食べられる食堂も見つけたのですが、列車の時間まで20分しかなかったので、今回は見送り。
石巻線で東北本線の小牛田まで戻り、小牛田から一ノ関乗り換えで、夕方16時36分に花巻に到着しました。


花巻駅前は、最近見ている「ハルチカ」というアニメに登場したばかりなので、頭の中にアニメの場面を思い浮かべつつ何枚か写真を撮影しました。あまり準備の時間がなく、スクリーンショットを撮ってこなかったのでうろ覚えです。夜にでもネット検索で画像を探すことにして、今回の旅のメインも目的地とも言えるマルカンデパートを目指して歩きます。
閉店のニュースが流れた時に漫画家の月子さんが写真をアップされていましたし、画像検索もかけてみたので、どんな場所かのイメージはありました。
実際に足を運んでみると、閉店がニュースになった影響もあるのか、食事の時間にはまだ早めであるにも関わらず、たくさんのお客さんが入っていました。店内が広いので満席ではないのですが、窓際の席はほとんど埋まっていました。僕は写真を撮りたかったので、明かりの入る窓際の席を探して着席。店員さんが食券を半分切り取って持っていき、食事が出てくると半券も回収という、僕の世代には昔なつかしい方式です。
お昼ご飯が少し早めでお腹が減っていたので、お目当てのソフトクリームの他にホットケーキも注文しました。ソフトクリームはネットで見た写真や「桜の下で待っている」の裏表紙のイラストの通り、とても大きかったですが、アイス好きの僕にとっては難なく食べられる大きさです。はしを使って分け合って食べるのがセオリーだそうですが、僕はホットケーキ用のフォークですくって食べておりました。くるくる巻いてあるソフトクリームの真ん中は空洞になっていて、少し固めな感じです。大きいので固めにしないと早く溶けてしまうからかもしれません。また、ホットケーキのシロップが透明だったのには驚きました。ソフトクリームもホットケーキも特別な作り方をしているものではないでしょうが、「この場所」だからこそ美味しく感じられるような気がしました。
歩いて駅まで戻りましたが、駅前にはあまり飲食店がなく、駅にあるそば屋さんで早めの夕食を取り、夜食用にパンを買ってホテルに向かいました。


posted by (C)akira

東北旅行記01

上野9時11分発の列車に乗ればいわき駅で塩屋埼灯台へのバスに接続できることは調べてあったので、それに間に合うように家を出ました。
いつもなら通勤ラッシュで混み合う時間帯ですが、幸い祝日だったので、上野に向かう車内は空いており、座席に座ることもできました。
上野では、駅構内のコンビニで朝食のおにぎりを購入。ちょうどカシオペアの最終列車が走る日だったので、記念ラベルのおにぎりも。駅弁屋さんではカシオペアのお弁当が販売最終日ということで宣伝してたのですが、購入は見送り。
上野発8時49分の列車で水戸へ。昨日は旅行のため早く寝てしまったので、車内では主にTwitterで昨晩から今朝のタイムラインを読んでいました。常磐線の上り列車に乗るフォロワーさんがいらしたので、挨拶のメンションを送るなどしていました。
水戸着は10時57分。予定より早い列車に乗ったので乗り換えに余裕があります。構内のベックスコーヒーでホットコーヒーを購入。スタバやタリーズと違ってLサイズでもポット一杯にならない量なのですが。その後、地元の物産を扱うお店をのぞくと、納豆と干しいもがたくさん並んでいました。メロンの果肉を使ったメロンパンが売っていたので一つ購入。確かに美味しかったですし、香りも良かった。
水戸11時35分の列車でいわきに向かいます。13時03分着。
バスの時間は20分なのであまり余裕がありません。まずは、バス停を探します。駅前の案内板には「塩屋埼灯台」の文字がないので、確かこの方面だったよなと記憶を頼りに見当をつけ、バス停を確認します。バス停を確認してあと5分あったので、駅の改札まで戻ってコインロッカーを探しました。バス停から灯台までは徒歩20分とのことですし、灯台に上がるにも荷物は軽い方が助かります。幸いなことに、改札口のすぐ横にコインロッカーがあったので、着替え類の入ったリュックをあずけて、バス停に戻ります。バスに乗車し、運転手さんに塩屋埼灯台に行くかを確認。大丈夫のようです。
灯台入り口のバス停までは30分弱。乗客は僕の他に2~3人。比較的短距離で入れ替わっていく感じでした。
そろそろ到着する時間かな、という頃です。丘陵地の切り通しを抜けて海岸沿いに出たとたん、風景が一変しました。バスの通る道路以外の場所がすべて造成中で、視界が一面茶色です。海沿いに目をやれば、堤防の内側には黒い土嚢が積み上げられており、ところどころ工事中の場所もあります。つまり、ここは津波の被害を受けて、復興途上だということなのでしょう。「桜の下で待っている」でも、塩屋埼に向かう途中に津波の被害を受けた場所を通る描写があったので、ある程度は分かっていたのですが、これほど「何もない」とは思っていなかったのです。
バス停は、造成中の地区の真ん中にありました。あたり一面むき出しの土ばかりという中を、灯台に向かって歩き始めましたが、20分の道は平坦で肉体的には思ったより楽に歩けたものの、精神的には楽ではなかった気がします。
灯台の下にある駐車場に到着すると、小説の描写の通り美空ひばりさんの歌碑があり、歌声が流れています。「みだれ髪」というひばりさんの歌が塩屋埼灯台を舞台にしたものなのだそうです。
駐車場の脇には、おみやげもの屋さんが一軒。「みだれ髪」を題材にしたグッズや海産物がおみやげとして販売されていました。
灯台は小高い丘の上にあるので、そこに向かう細い階段を登り始めます。道の左手には、青い海が広がっているのが見えます。さきほどまで曇っていた空も晴れて、青空が広がってきました。
登りきって正面に灯台が見える場所に出ると、そこで青空をバックに白い灯台を撮影。丘の上なので、海は少ししか入りません。見学料200円を払って中に入り、思ったよりも広い螺旋階段を登っていきます。外に出ると、足場の幅は1メートルくらい。金属製の柵はあるものの、なかなかスリリングな場所です。目の前には青い海が広がっていますが、沿岸部に目をやれば、先ほどの工事中の場所が広がっています。灯台をはさんで反対側の沿岸部も、同じような状況なのが見てとれます。
この美しい海が、あの恐ろしい景色をつくったのかと思うと何か不思議な気がしますが、それが自然というものの残酷さなのだろうと改めて実感しました。
灯台から降りると、先ほどのバス停まで歩いて戻ります。先ほどと同じ光景が目に入りますが、白い灯台が見えない分「何もない」という印象が先ほどよりも強く感じました。
Twitterでは、この景色を突然見せるのは良くないのではないかと思って美しい海と灯台の写真しかアップしなかったのですが、ここでは、写真を数枚載せておこうと思います。
東日本大震災から5年経ちましたが、「もう5年」ではなく「まだ5年なのだ」と強く実感させられた光景です。
駅前まで戻ってきて食事を取りました。駅前のビルの中にドトールと大衆食堂があったので、大衆食堂の方で。お皿に入ったお総菜を自分で取って会計するという、昔ながらの方式です。
食事を終えてまだ時間があったので、駅前のミスタードーナツで時間つぶし。「桜の下で待っている」に登場した郡山のお菓子「ままどおる」も購入しました。
その後は、前回の記事で書いた通り。今後の予定を立てたり、宿の予約をしたりしながら仙台までたどり着きました。流石に東北一の大都会だけあって、午後10時を過ぎてもたくさんの人が歩いています。
ホテルに着いたら、お風呂に入って寝るだけなのですが、今日見た光景が刺激的過ぎたせいか、疲れていた割にはすぐには寝付けませんでした。

posted by (C)akira

東北旅行記00

3月21日から24日にかけて青春18きっぷを使って東北地方に旅行に行ってきました。
直接のきっかけは、花巻のマルカン百貨店が6月に閉店というニュースをネットで知ったことです。
マルカン百貨店の大食堂は、彩瀬まるさんの「桜の下で待っている」という小説で知りました。その作中、名物のソフトクリームは、母親が子供時代に友達とよく食べた懐かしい記憶として、地域の人々がそれを共有しているふるさとの味として、そしてそれを新しい家族とも共有する未来へのかけ橋として、とても印象的に描かれていたのです。
初めて本を読んだ時から、僕もいつか花巻に行ってその雰囲気を味わってみたいと考えていました。実は昨年4月にも東北旅行を検討したことがあるのですが、その時は飛騨一ノ宮の臥龍桜を優先させてしまったので、先延ばしになっていたのです。
さて、せっかく東北に出かけるのだからということで、あちこち回ってみることにしました。幸い、この時期5連休があるので時間は余裕があります。
まず考えたのが、福島県いわき市の塩屋埼灯台と、宮城県仙台市の瑞鳳殿です。この2カ所も「桜の下で待っている」で描写された場所です。
最初は、二泊三日で考えていたのですが、かなりのハードスケジュールになってしまいます。前日の夜まで仕事なので、当日早起きできるかどうか自信もありませんでしたし、現地で必要な滞在時間も読めません。とりあえず、出発してみて、状況を見て宿泊地と宿泊数を決めようと考えていました。
結局、旅行日程の大筋が決まったのは、いわきから郡山に向かう磐越東線の車中でした。旅行記の途中でこれを書くと流れが悪くなるので、ここで書いてしまいますが、迷っていたのは最初の宿泊地なのです。
塩屋埼灯台から帰ってくるバスの候補は2本ありました。1本目だと磐越東線に乗れますが、2本目だと間に合いません。いわきで宿泊して朝に郡山に向かえば磐越東線を明るい時間に通ることができるというメリットもありました。夜のうちに仙台まで行けると後が楽なのですが、初日は朝が早いので、疲れていたら夜遅くまでは移動できないかもしれません。
もう一つ迷っていたのが、仙台からどの路線に乗るかです。東北本線でそのまま花巻に行ってもよいのですが、いま東北に出かけるなら津波の被害を受けた地域に足を運んでおきたいと思ったのです。自分の目でその場を見ることや、多少なりとも観光でお金を落とすことは、しておくべきではないかと。それに、高校時代に東北に行った時には、海沿いの路線には全く乗っていないので、単に乗りつぶしをしたいという欲もありました。
結局、塩屋埼灯台からは1本目のバスで帰ってこれたのですが、磐越東線の沿線風景はあきらめ、郡山に向かいました。体力的に大丈夫だと判断したので、仙台に宿泊場所を決め、列車の中からネット経由でホテルの予約をしました。
また、仙台での観光を後日に回し、先に花巻に行ってしまった方が時間に余裕があることもわかりました。さらに、乗車する路線を仙石線・石巻線に決めました。時間がそれほどかからないにも関わらず二路線を乗りつぶせることと、女川に行くことができるのが決め手でした。震災関連のつぶやきでフォローさせていただいている写真家の方が女川の出身で、女川についての情報は、割と目にしていたからです。
これで旅の日程の概要が決まり、花巻と仙台の宿も、先ほどと同じようにネット経由で予約しました。
というわけで、次回から本格的に旅行記になります。


桜の下で待っている 桜の下で待っている
彩瀬 まる

骨を彩る 神様のケーキを頬ばるまで やがて海へと届く 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出 あのひとは蜘蛛を潰せない (新潮文庫)

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