カテゴリー「映画・テレビ」の記事

「ルーキーズ」

TOHOシネマズ ららぽーと横浜 にて鑑賞。

僕は、ドラマは見ていないのですが、妻が時々見ていたらしく、続きが気になるので見たいとのことで付き合った次第です。
ドラマを見ていないということは、これまでのストーリーの流れやエピソードを把握していないということなので、それらをふまえて見た場合とは、ちがう印象になるかもしれませんが、一応、独立した作品として公開されているわけですから、それでもわかる内容ではないといけないだろうという立場で語っております。
こういう断り書きを入れるのは、僕が、この映画にあまりいい印象を持たなかったからです。なので、ドラマ以来のファンの方には、もしかしたら腹立たしい内容になってしまうかもしれないなぁと思ったわけです。

特に、ラストのメンバー一人一人が監督に別れの挨拶をする場面。何カ所か、きっとドラマのエピソードをふまえてるんだろうけど、自分にはわからないなぁと思いながら見ていました。

さて、僕がこの映画を見て一番感じたのは、「夢をかなえること」があまりに一義的に語られすぎているということです。
もちろん、彼らが甲子園出場を夢見て、それに向けて精一杯努力していることを否定するものではありませんが、夢を見ているのは、彼らだけではないはずです。彼らと対戦した高校の生徒たちも、同じように夢を見て、同じように努力してきたはずです。その努力は何も報われず、ニコガクの野球部だけの夢だけが唯一絶対のように語られることに、違和感を感じたわけです。

たとえば「タッチ」でも「H2」でも良いですが、主役のチームに対抗するライバルの存在が必ずあります。「タッチ」であれば新田くんや西村くんですし、「H2」では比呂と英雄がライバル同士ですが、栄京の小倉(控えのキャッチャー)や伊羽商の月形とか、他にも良いライバルがたくさん登場します。彼らは、お互いが夢にむかってどれだけ一生懸命かを知っていますから、自分だけが勝てるとは思っていないんです。思っていないからより努力するし、負けた時にも、相手を褒め称える勇気があります。
この映画の中で、笹崎高校について、川上貞治について、どれくらいのことが描かれていたでしょうか。単に、「俺のことを馬鹿にしやがった気にくわないヤツだ」程度ですかね。だからマウンドでいくら必死そうにしていても、何も同情の余地はないと? そういう風に考えてみると、「ルーキーズ」の中で描かれている「夢」が、いかに「独りよがり」で「排他的」なものであるかがわかります。

「甲子園の空の笑え!」(川原泉)とか「逆境ナイン」(映画版は変にシリアスしようとしているのでダメです。島本和彦さんのマンガの方)なんかとも、比べてみると色々と面白いことが書けそうなんですが、とりあえず、このくらいで筆をおさめましょう。

そういえば、登場人物の名前が、ぜんぶ実在の野球選手の名前になっているのは、面白かったです。ニコガクの関係者は、ぜんぶ阪神でしたね。安仁屋とか、僕が子供の頃の選手なんで、気づいてない人も多いかもしれません。

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「サマーウォーズ」

109シネマ川崎にて鑑賞。
夜の時間だったこともあってか、完売のアナウンスが入る正真正銘の満席。
公式サイトはこちら

「エヴァンゲリヲン:破」を見に行った時に予告編が流れており、「時をかける少女」の細田監督の作品、しかも貞本義行さんのキャラクターデザインだと知り、ぜひ見ようと思っていました。

それで、実際に見た感想はと言えば…


恥ずかしい話ですが、都合3回泣きました…
亡くなったおばあちゃんの顔を思い出しました…
いい映画を見られて幸せでした。


と、これで終わっても良いかとも思ったんですが、
気を取り直してもう少し。

戦国時代から続く家柄の大家族の物語…なんていうと、家族愛を謳ったアナクロな物語を想像するかもしれませんが、決して家族を美化した物語ではありません。
うるさい子供ははしゃぎ回って大切なことの邪魔をするわ、先祖の昔話を語り出す叔父さんはいるわ、自分の好きな人を取られたと思って敵意を剥き出しにするマタイトコはいるわ、口うるさいおばさんはいるわ…という感じです。
そして、そんな前時代的な大家族との組み合わせは、「OZ」という名のバーチャルコミュニティ。
普通に考えると相反するような二つのシステムが、なぜか絶妙のコンビネーションで解け合い、不思議な世界観を醸し出します。
ネットの世界も、決して美化して語られるわけではありません。
そもそも、このお話はサイバーテロの話です。ネットに依存する社会の危険性が背景に存在します。
サイバーテロを続ける侵入者に立ち向かったキングカズマが敗れた時に、ネットの掲示版に書かれる情け容赦ない文句の数々、自分では何もできないクセに、追い詰められた時にカズマに頼ることしかできない無力な人々の群れ…。
けれども、最後に地球を救ったのは、家族を守ろうとする決意であり、家族に励まされた勇気であり、名もなき人々の団結の結果だったわけです。

夏希先輩の人となりをもう少し描いて欲しかったかなぁとか、最後の対決がなぜに花札?とか、気に入らない点がないとは言いません。
しかし、キングカズマのアクションを始めとしたネット上のバーチャルリアリティのカッコ良さ、古きよき日本の姿を思い出せてくれる美しいシーンの数々が、そんなものを吹き飛ばしてくれます。
何より、人と人とのつながりの大切さをしみじみと感じさせてくれるシーンの数々…それが血縁でも、友情でも、仕事の関連でも、また、ネットというバーチャルなものであっても……

ぜひ、たくさんの人に見て貰いたいと、自信を持って言える作品です!

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「おと・な・り」

109シネマズ・MM横浜にて鑑賞。
「虹の女神」の熊澤尚人監督の作品ということで、期待しておりました。
「ニライカナイの手紙」でも、主人公はカメラマンだったし、今回も主人公の一人はカメラマン。そういう設定がお好きですね。

タイトルが示す通り、「生活音」を通して繋がっているおとなりさん同士の話です。
ですから映画でも音の質には気を遣っているようで、そういう意味でも映画館で見て正解でした。
もちろん、心地良い音ばかりではなくて、時には不快な音もあって、腹を立てたりすることもあるわけですが、それでも「人の存在を感じ取る」手段にはなっているわけです。
人を感じる意識がもっと鈍ければ、生活音なんて気にしないか迷惑に感じるだけだし、もっと交流のある場であれば、音だけでつながっているなんてないわけですから、いかにも現代の都会的な状況なのかなとも思います。
そういえば、「毎日通っているコンビニ」なんてのも、割と重要な役目で登場してますし。

そういった関係が、物語のラストの方で、大きく変わってきます。音以外のつながりが、発見されていくのです。この「発見」というところがミソで、前から自分の中にあったものだからこそ、共通点がみつかった時に、「自分が認められた嬉しさ」を感じることになるのでしょうね。
主人公の二人が、それに気づいた所でストーリーはおしまい。「出会い」までしか描かれていないのですから、恋愛映画とはちょっと違うのですが、それでも幸せな気分で見終われる映画ではないかと思います。実は、エンドロールで、二人の未来を暗示する場面が流れるのですが、音にこだわった映画らしく、流れるのは音(セリフもふくめて)のみです。そんなエンディングも素敵でした。

ただ、この映画は恋愛的要素だけで成り立っているわけではなくて、悩めるアラサー(around thirty)の物語でもあるわけです。三十歳独身で仕事も順調ではあるんだろうけど「自分らしい仕事」ができているかどうかわからない。結婚とか子どもを持つということに憧れもあるけれど、自分は、となると考えてしまう。親との関係もしっくりいかない。そういう、色んな要素が、しかもさりげなく配置されています。だから、先ほど「幸せな気分で見終われる」と書きましたが、見ている間じゅう、ずっと幸せな気分でいられるかというと、そうでもないと思います。結構、ドキッとさせられるどんでん返しもありますし。

最後に、写真関係のことをいくつか。
先ほど挙げた「音以外のつながり」の中に、ふるさとの風景が入っています。聡が高校時代に写真雑誌に送って入選したコスモス畑の写真。七緒がいきつけの喫茶店で見上げる狭山湖の写真。これが、二人の接点になっていくわけです。僕も、写真を撮る人間ですが、こういう写真のあり方って素敵だと思います。芸術の世界では「オリジナリティ」が求められる部分がありますが、僕はそういうのって苦手なんですよね。みんながどこかで感じていることを、きちんとすくい上げて形にしたい、それが僕が写真や、物語に求めていることなのかな、と思いました。
それから、聡はカナダに行って風景写真を撮ることを夢見ているのですが、そのカナダの写真を提供したのが、写真家の吉村和敏さんだそうです。僕は、吉村さんのブログの愛読者ですし、展覧会も拝見させていただきました。今、吉村さんは日本の風景写真にも取り組んでいらっしゃるそうなので、僕としては、カナダよりもそちらの方が楽しみなんですが。

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「釣りキチ三平」映画化

「ヤッターマン」を見に行ったら、「釣りキチ三平」の予告が流れました。
しばらく前から、電車の中でも流れてますね。

「夜泣き谷の怪物」が中心になるようですが、魚紳さんらしき人も登場しています。

原作つきの映画には(特に好きな漫画や小説では)あまりいい思い出がないのですが、
これをきっかけに、古き良きマンガに注目が集まってくれればなぁと思います。

で、「釣りキチ三平」の話題が出る度に書いてる気もするんですが、しつこく書きます。
講談社さん、お願いですから、連載の時系列順になっている本を出して下さい!!
文庫でも、復刻でも、豪華版でも構いません。

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「ヤッターマン」

3月12日に、109シネマズMM横浜にて鑑賞。

ヤッターマンは、ちょうど僕が中学生の頃の番組で、リアルタイムで見ていた世代です。
悪玉トリオの歌も、空で歌えたりします。「好っきなもの、好っきなもの、ダイナモンド♪」…違う…。「悪っいこと、する度に人気が出ちゃう♪」…これも違う!

てな冗談は置いておいて、そんなわけで、深田恭子のドロンジョは「アリ」か「ナシ」かは、実写版ドラゴンボールは「アリ」か「ナシ」かよりも極めて重大な問題なのであります(笑)
※蛇足ながらつけ加えておくと、原作のドラゴンボールだって、ピッコロ編が終わった後は、初期のマンガとはずいぶんと趣きの違ったものになっていたわけで、本来なら、原作の世界観云々の話は、その時に出てしかるべきだったと、今でも思ってます。

さて、そんなわけで、深田恭子のドロンジョですが、僕的には、十分「アリ」です。
ドロンジョは、コスチュームはセクシー系ですが、愛嬌のある所もあって、それが故の「どこか憎めない悪役」なのですが、そんなイメージに、思ったよりぴったりあてはまってました。欲をいえば「やっておしまい!」はもう少し苛立ちをふくんだ声でやって欲しかったかな。「スカポンタン」の発声が割りと良かっただけに、残念。ヤッターマン一号にふられた後の立ち直り具合といい、ドクロストーンのダブルアタック(これも懐かしいネタですね)に至る雰囲気といい、なかなか良かったと思います。「下妻物語」の迫力には及んでなかったかなぁという所はありますが。

しかし、それ以上に「ハマっている!」と感じたのは、生瀬勝久さんのボヤッキーです。セリフ回しだけでなく、表情の作り方まで、完璧。トンズラーのケンドーコバヤシさんも良かったですが、ドロンジョとのからみで、ボヤッキーの方が目立つ出番が多いですから、その存在感は抜群です。

というより、この映画、悪玉トリオを主役にするつもりで作ったんじゃないかと思われる感もあります。ドロンボーの歌(『天才ドロンボー』というらしい)を二番までいれてるくらいですからね。往時のファンの人は、あれを見るだけでも映画代を払う価値があるんではないかと思います。

それに対して、ヤッターマンの方は、微妙にカッコ悪く描かれてます。
70年代後半というのは、「ヤマト」とか「三年B組金八先生」とか、割りと大上段にふりかぶった作品が多かった時代です。その後、「ガンダム」に至って、単純な善と悪ではない世界観が出てくるというのが、アニメの世界での一般的な認識になっています(金八先生はアニメじゃないですけど)。だから、ヤッターマンをそういう風に描くのは、ある意味「押し付けがましい」正義に対するアンチテーゼのようなものがあるのかもしれません。
でも、僕は、この作品については、あえてそれを強調する必要はなかったのじゃないかな、と思います。というのは、ヤッターマンは明らかにコメディであり、もともと高らかに正義を謳い上げる作品ではなく、元よりそれをパロディ的に描くことで茶化してやろうとする雰囲気があったと思うからです。まぁ、それが過剰すぎて作品の雰囲気を悪くするという所までは行っていないので、だから映画自体を失敗と判断するまでの所ではないですが。
あと、「ちょっとこれは…」と感じたのは、前半のシモネタかな。あのロボットの動きはちょっとねぇ…。

ただ、気になった所というのは、そんなもので、おおむね満足のいく作品でした。
あの作品の面白さには「マンネリであること」も含まれているので、その辺がどう料理されるのかな、と思っていましたが、そこはうまく処理されていたと思います。
渋山駅ハッチ公口とか、竜の子プロのアニメで育った世代には、懐かしいネタも満載です。

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「おいしいごはん」番組特別展

木曜日に見た「おいしいごはん 鎌倉・春日井米店」の番組ホームページを見ていたら、
新宿の高島屋で、番組特別展をやっているとの情報が載っていました。
10月31日~11月5日までと短い期間なので、行ける時に行っておこうということで、見に行ってきました。

天気予報では曇りのようなだったので、新宿直行の予定だったのですが、
お昼過ぎには晴れてきたので、急遽北鎌倉へ。
さらに、あまりに晴れているので、富士山が見えるかもと、七里ヶ浜まで行ってしまいました。
結局、富士山は見えなかったんですけどね…(^^;

それでも、5時少し前まで七里ヶ浜にいて、6時過ぎには新宿にいるという…。
湘南新宿ラインの威力ですね。

さて、肝心の番組特別展です。
春日井米店のセットの展示と、出演者のパネルや衣装の展示、番組の見所を紹介したビデオ(初回分の映像や出演者のインタビュー等)などがありました。
あと、鎌倉の小町通りにあるお店から数点出張販売が。豆乳アイスとかわらび餅とか鎌倉ハムとかを売ってました。会場の入り口に小町通りの入り口を模した鳥居が立ってたり、電信柱や郵便ポストを配置したりして、それなりに雰囲気を作ってましたね。
僕は第2話しか見ていないので、未見の第1話の補完が少しできたかな…

係員の人に聞いたら写真OKとのことだったので、何枚か撮ってきました。


「おいしいごはん」番組特別展01

「おいしいごはん」番組特別展02

「おいしいごはん」番組特別展03

そういえば、隣に石原裕次郎のグッズを売っているコーナーがありました。
どうせグッズを売るなら、番組のものにすればいいのにねぇ。
消防団のハッピとか、龍柄のアロハとか…(^^;

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「おいしいごはん 鎌倉・春日井米店」

今日は、久しぶりに一日家でのんびり。
ちょっとは仕事もしましたが、後は本を読んだり、テレビを見たり。
中日ドラゴンズの優勝の瞬間も見ましたし、
こんなに長い時間テレビを見たのは何年ぶりだろう、というくらいです(^^;

で、タイトルの「おいしいごはん 鎌倉・春日井米店」(公式HPはこちら)。
僕が、鎌倉にたびたび写真を撮りに行っていることは、いつもここを見て下さっている方ならご存じだと思うのですが、江ノ電の吊り広告でたくさん宣伝されていたので、ふだんはドラマなどチェックしない僕でも、放送があるのは知っていました。
とはいうものの、先週は休日出勤していたので、帰りがけに夕食を食べに入ったラーメン屋さんで最後の場面を見ただけだったのですが…。

北鎌倉から腰越まで、結構いろいろな場所が出てきましたね。僕自身は、鎌倉を舞台にしたドラマというと「青い瞳の聖ライフ」(谷山浩子さんの「Desert Moon」が主題歌だったのは覚えてるけど、話の中身は覚えてません(^^;)くらいしか記憶にないのですが、「俺たちの朝」のヒットで江ノ電が有名になり、鎌倉に来る観光客が増えたという話は聞いたことがあります。ドラマのヒットが鎌倉のアピールになってくれると良いですね。

あと、各回のタイトルに歌の名前が入っていて、ドラマの中でその歌を歌う場面が登場するというのもウリのようです。前回が「春一番」、今回が「渚のシンドバッド」と、僕が小学校高学年~中学校くらいのヒット曲が使われているのですが、要するに僕らくらいの年齢層がターゲットなんでしょうね。

肝心のドラマの内容ですが、まだ一回だけしかまともに見ていないのですが、楽しんで見られるコメディである一方で、心温まる場面のちらほら。でも、今回のラストでかなり衝撃的などんでん返しが…。ホームドラマにしても「ややわざとらしいかな」と思っていた部分が、実はこれのための伏線だったんですね。来週以降も見てみたいと思わせる展開であることは確かです。

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「仮面ライダー THE NEXT」

109シネマズ横浜MMにて鑑賞。日曜の夜のレイトショーでしたが、30人以上は入っていたようです。年代は20代から40代くらいまで。

前作「仮面ライダー THE FIRST」の感想はこちらです。

出だしは、何かホラー系の映画のようでした。パンフレットにも、初期のテレビシリーズの怪奇性を取り入れたというような記述がありました。そういえば、僕が小さい頃によく見たこわい夢の一つは「コウモリ男に襲われる」というヤツでした(^^;
僕はホラー系の映画は苦手なので、あまりそれをプラス評価にはしたくないのですが、かなり怖い作りだったことは確かです。3回くらい本気でビクッとなりました(^^;

前作に比べてアクションはさらにパワーアップした印象がありますし、人間ドラマも深かったと思います。
いい場面、いい台詞も多いです。
アクション的には、ダブルライダーキックも見られますし、仮面ライダーに思い入れのある人なら、見て損はないでしょう。

でも、ひっかかる所がいくつかあることも確かなので、手放しでは誉められないかな…
仮面ライダーに思い入れがない人に、この映画をぜひ見て欲しい…とまでは言い切れない感じです。
以下はネタバレを含みますので、未見の人はご注意を。

まず、水槽からはい上がろうとしているChiharuと包帯の怪人。初めは同一人物だと思っていたのですが、どうも別々の個体のようです。どういう関係なのか、映画の中で説明がなかったので、どうもスッキリしません。なぜ、Chiharuがあそこから出ようとしているのか、なぜあそこで志郎を攻撃するのか、そのあたりもよくわかりませんでした。「改造人間にされてしまった妹を、兄が殺さざるをえなくなってしまう」という状況だけを見れば悲劇的なのですが、感情移入がどうもできなかったです。
憎しみに駆られ、次々と人を殺してしまう存在になってしまった妹。そんな妹を見てはいられない兄。兄との邂逅によって一瞬だけ戻る理性(きっかけは琴美でも可)。そして、彼女の口から悲痛なつぶやきが漏れる…。なんて展開の方がいいと思うのですが、どうでしょう。
映画の流れだと、単に姿が醜くなってしまったのが嫌だった、という感じでもう一つ深みがありません。

猛が最初、琴美に構いすぎるのも違和感がありました。周りの連中だって十分に問題ありそうなんだから、彼女が早退するくらいで、あんなにこだわるかな…と。学級崩壊の様子とか、最初の引きこもりの少年もそうですが、ああいう極端な場面を描いておくと「社会派」みたいな雰囲気になるのかもしれませんが、僕は却って「悪役」の安易な押しつけになってしまう感じで、あまり好きではありません。Chiharuに殺される人々も、もっと普通の人たちにした方が、「自分も巻き込まれるかもしれない」という感覚になってスリリングだと思うのです。

石田未来さんは、カメラ雑誌のグラビアでは見たことがあるのですが、演技している姿は初めてみました。髪を切った感じが、前田愛さんに似ているかな…。気の強いボーイッシュな女の子を、存在感たっぷりに演じていたと思います。彼女の言葉が、風見志郎の気持ちを変えるわけですし、Chiharuの悲しみを代弁もするわけで、彼女の演技があってこそ、人間ドラマを感じさせる映画になっているともいえます。でも、最後の一言はどうかな…。彼女はChiharuに対しても、乱暴な口調だったのですから、そういう性格の女の子、でいいと思うんですよね。猛に対して心を開いて「やっぱりホントはいい子でした」ってオチにはして欲しくなかったような。

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「転校生 さよならあなた」

さて、いよいよリメイク版「転校生」について。
川崎チネチッタで鑑賞しました。
観客は十人ほどで、昼間の上映だったせいか、年配の方が多かったです。
※このブログでは常にそうですが、ネタばれをかなり含みますので、未見の方はご注意下さい。

最初の方は、人物設定・背景設定のちがいはあるものの、旧作と重なる部分も多く、「そういえば、旧作ではこんな感じだったよなぁ」と思い浮かべながら、むしろ懐かしさを感じて見ていました。
この時点で思ったのは、旧作に比べて結構色々な題材を入れてきたな、ということ。
一夫が転校してきたのは両親の離婚のためで、母一人子一人の家庭。一方、一美の家は三世代同居の大家族。さらに、一美と一夫の対照もジェンダーフリーの風潮に沿ってか、旧作とは違う見せ方をしてました。
例えば、ご飯の食べ方。旧作では一夫の乱暴な食べ方を、家族があきれてみてる、という図式でしたが、今回は、大家族のせいでおかずの取り合いがあるのに一夫がついてゆけず、むしろ呆然とする場面も。旧作では数学の問題が解けずに黒板の前で立ち往生するのが一夫だったのに対し、今回はピアノがひけない一美を一夫がどなりつけるという具合です。だらしないのは男、しっかりしてるのは女、というお約束をあえて打ち破ろうと意識したのではないかと思います。

さて、問題の後半です。
前回の記事で、旧作の最後で一美が死にたいと思う部分が唐突ではないか、ということを書きました。
今回は、そこが不自然にならないようにということではないのでしょうが、一夫(肉体的には一美)が治癒の見込みのない病気にかかってしまいます。必然的に「死」と向き合わざるを得ないわけです。
また、精神と肉体を対比的にとらえるのではなく、人を形作る両輪として描いている部分も目立ちました。
特に印象的なのは、一美と一夫が元に戻った後、二人で一緒に歌をうたう場面。その歌は、一夫が一美の体にいた時に、ピアノを弾きながら即興で作った歌です。ピアノを弾いていたのは一夫ですが、一夫は詞を作るのは得意ではなく、そのインスピレーションは一美の肉体だからこそ生まれたものではないかと語ります。そして、歌声は肉体が生み出すもので、一夫の声で歌ってもあの歌にはならない、だから歌うのは一美であるべきだ、ということになるのです。
さらに、一美の死は、二人の永遠の別れを意味します。「オレがお前で、お前がオレ」で「二人で一人」であるという経験を経ていたとしても、二人はずっと一緒にはいられず、一人で自分の人生を歩んでいかなければならない、というわけです。もちろん、その中に一美の存在を内包しつつではありますが。

「死との対峙」「肉体と精神」「訣別」、これらの要素は、今回のリメイクで新しく提示されたテーマのように見えますが、「精神と肉体」という要素以外は、実は、旧作でもテーマとして内包されていたと思うのです。
旧作において、尾道へ帰る渡船の中で、死にたいと言う一美をなだめつつ「どうしても、って言うなら、その時は一緒にだぜ」と言う一夫の台詞。「君のためにこそ死ねる」という台詞が何度も登場する新作と比べれば、さりげない台詞ではありますが、わずか一言であっても、その決意の深さをうかがい知ることができるでしょう。
また、ラストで遠ざかる一美の姿を8ミリで収める一夫。8ミリの画面の中、しかもモノクロームで描かれる一美の姿は、「追憶」をイメージさせます。その一方で、一美はトラックを追うのをあきめた後、軽やかにスキップしながら戻ろうとします。この姿からは、別れを悲しむだけではなく、これから別々の人生を歩むことへの前向きな気持ちを読み取ることができるでしょう。そして、最後に振り向く一美に、一夫が「サヨナラ、オレ」と呼びかける。ここには、一夫の側の前向きな思い、そして幸せな過去の日々への温かい思いを感じることができます。

とは言うものの、新作では、より明確な形で、テーマに切り込んでいるように思えます。
ただ、それがために、画面に映し出される映像が、あるいは口にされる台詞が、いささか象徴化されたものになりがちになった面は否めません。
そして、最後に「死」が描かれる以上、登場人物の心情に、そして見ている側の心情に、陰の部分が存在することも確かだと思います。
旧作「転校生」の、情緒的な部分はもちろんあるにしても、基本的には楽しんでみられる部分。登場人物たちの生き生きとした姿や表情の積み重ねによって表現される心情と、その背景として描かれる尾道の風景の素晴らしさ。
それらの、「転校生」を名作ならしめていた部分が、新作には見られなかったという印象的も受けました。

僕、個人の好みで言えば、象徴性の高い表現よりも、個々の場面をていねいに描き、その中から見る側が自分の中で何かをつかんでいく、という表現の方が好きです。今の僕は、新作「転校生」を見て、そのテーマを感じることができていると思います(単なる思い込みの可能性もありますが)。しかし、高校時代の僕が、新作で描かれた一美と一夫に、旧作での彼らに寄せた共感と愛情を感じることができるかというと、ちょっと心配な点があります。

ただし、それは僕の好みと、出会った時期の問題であって、新作「転校生が、旧作にはない何かを持った映画であることは確かだと思います。

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「転校生」回顧録

リメイク版の「転校生」を見てきました。
それについての感想を書こうと思うと、どうしても旧作との比較になってしまうんですね。
で、書いているうちに、旧作について書きたいことが山のように出てきてしまい、独立した記事になってしまいました。
というわけで、最初は元祖「転校生」の話です。


B00005HXBN転校生
小林聡美 尾美としのり 佐藤充
バップ 2001-04-21

by G-Tools


僕のブログを割と頻繁に読んで下さっている方、もしくはプロフィールに目を通して下さった方はおわかりと思いますが、僕にとって大林監督の「尾道三部作」は特別な存在です。
ただ、「三部作」と並び称されていれも、自分の中での各映画の位置付けは微妙に違っています。
「転校生」は、最初に好きになった大林映画であり、尾道を好きになるきっかけとして最も大きく作用した映画です。そして、当時浪人生という不安定な立場にあった僕に、自分にとっての故郷とは何か、自分自身とはどういうものか、そういう立脚点を見つける上で、多いに刺激と影響を受けた映画でもあります。この映画に出会っていなかったら、自分は今の自分とはまったく違った人間になっていたかもしれない、と言っても言い過ぎではないと思っています。
しかし、その一方で、映画の洗練度という意味では、三部作の中で最も低いのではないか、という評価も与えています。
男と女が入れ替わるという状況は、あえて「性」を意識させることにつながります。そして、自分の「肉体」の持つ意味の再確認にもなるでしょう。もちろん、それは大切なことなんだけれども、その描き方がちょっとエキセントリックに感じる部分があるのです。
最も特徴的な場面は、一夫の部屋で一美が自分の体にさよならを言いたい、と言い出す場面。あそこであえて裸にこだわる必要はないし、一美の口調や動作に、自分の体への愛着ではない部分を匂わせようとする意図を感じてしまうのは、考え過ぎでしょうか。
僕の好みでいうと、宿屋で二人が並んで寝ながら、お互いの顔を見ながら、一夫が「なんだか自分の顔じゃねえみてえだ」という場面。ああいう雰囲気の方が、ずっと好みです。
それから、シリアスな場面とコメディチックな場面のアンバランスさもあります。特に、一美が最後の方でしきりに「死にたい」ともらす部分に違和感を感じます。最初の方で、一美が衝動的に教室を飛び出す場面は、まだ入れ替わりを受け入れていない状態ですから、そんな風に思ってもしょうがないけれど、最後の方では「斎藤一夫として生きるのも悪くないかな」って思ってるわけですよね。それなのに、急に世をはかなんだかのような気持ちになってしまうというのは、どうも唐突に感じてしまうのです。
それから、天満宮の階段から落ちて二人が元に戻る場面。「いっけねぇ。また、服が入れかわっちまった」という台詞があります。この「また」というのがくせ者なのです。原作では二人が最初に入れ替わった時に「服が入れ替わちゃった」と思う場面があり、だからこそ同じ行動の反復という対句的面白さが生きるわけです。でも、映画では最初の入れ替わりにはそういう台詞はなく、単独の台詞としては、ものすごく違和感があるのです。
ちょっと先走りして書いてしまうと、実は、この台詞、リメイク版「転校生」にも、そのまま使われているんですね。リメイク版の前半は、後半の大幅な変更と対照させるかのように、あえて旧作に似せて作った部分があるのではないか、と思っています。この台詞については、「あえて」でなければ他に残す理由が考えられないので、どうも確信犯のような気がします。

というわけで、僕としては、元祖「転校生」に、深い思い入れはあるものの、「一場面も変えてはならん!」と思うような考えを持っているわけではない、ということを言いたかったわけです。
リメイクが僕の意図とは違う方向に行われ、かえって好みとは外れる場合もあるでしょうし(最近の大林監督の作風を考えるとその心配もあながち杞憂とはいえない面が…(^^;))、不安半分、期待半分といった所で見に行ったわけですね。

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「その時は彼によろしく」

TOHOシネマズ ららぽーと横浜にて鑑賞。

色々な点で原作から思い切って変えている所がありますが、それが違和感になるのではなく、映画なりの良さになっている所が素晴らしいと思います。
原作を変えなさすぎて、ただうわべをなぞったような映画になってしまうのも良くないし、
変えすぎてしまって、原作と根本的な部分でズレが生じてしまうのも良くないでしょう。

僕は「その時は彼によろしく」は「恋愛寫眞」ほど読み込んでいなかったので、映画を見た時点では、細かい点はうろ覚えでした(映画を見てから原作を読み返したので、今はかなり鮮明です(^^;)。
ただ、この物語は「恋愛」よりも「友情」「親子」という関係を感じさせる物語だ、という印象が残っていました。
原作で一番印象に残っていたのは智史のお父さんだったのですが、このお父さんの設定・人物像も、映画では大きく変わっています。ある意味、一般の父親像に近くなったのかな、という感じで、そこはちょっと不満に感じないわけでもないのですが、物語の中に占める重要性という意味では、却って上がっているくらいですし、母親の存在感もかなり大きくなっているので、「核心部を強調する」という意味で、悪い変化ではないと思います。むしろ、具体的かつ視覚性のあるエピソードを積み上げ、映画という表現に適した形にうまく変えたな、と感じました。

子供時代の思い出のキーになる「プリズム」も視覚的に効果的に使われていましたし、廃バス、オニバスの種、フランダースの犬の絵本など、原作には登場しない小道具が効果的に使われているなぁ、とも思いました。まあ、双眼鏡からペンタプリズムは取れないんじゃないかな、という部分は、愛嬌としても、です。

「いま、会いにゆきます」でも、巧の側から語られたエピソードを、後で澪の側から語る、という手法が採られていましたが、今回も、花梨の側からの語り直しがありました。特に、転居する智史を花梨と佑司で見送るシーン。まあ、ありきたりなシーンではあるんですが、現在・過去の智史・花梨の立場で、4層の思いが綴られることになるわけで、印象的なシーンになったと思います。

原作に比べて感情の起伏が大きく、ちょっと涙の過剰演出が多いかな、とは思いますし、冒頭のシーンは余計じゃないかな、とも思うのですが、全体的には、いい映画だと思います。

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「転校生」リメイク

もうご存じの方も多いとは思いますが、大林宣彦監督が自らの手で「転校生」のリメイクを行うそうです。
公開は6月23日。公式HPはこちらです。

「転校生」は、「時をかける少女」と共に、僕が尾道三部作にハマるきっかけとなった作品です。
あれは、まだ僕が高校生だった頃、まだLDだのDVDだのはこの世に存在していませんでした。
もしかしたら、レンタルビデオ屋なんてものも珍しかった時代かもしれません。
というわけで、当時はテレビ放送された映画を家庭用ビデオで録画して見ていたわけです。
で、当時の僕のお気に入りがこの2作だったのです。
最初は、この2作品が同じ監督の作品だということに気づいていませんでした。
当時はビデオテープの高価でしたから、一本のテープに3作品録画したりしていたわけですが、
たまたま「転校生」の次が「時をかける少女」だったんですね。
何度か見返しているうちに、「あれ、この監督の名前、さっきも見たぞ」ということになったのです。
ですから、最初が「転校生」ではなく、2作品一緒に「きっかけ」なわけです。

「時をかける少女」の場合、他にもたくさん映画化されているので「リメイク」という意識ではありませんでしたが、
よく考えてみると、尾道三部作のうち、二作品がリメイクされているわけです。
三部作の中では、一番最後に見た「さびしんぼう」が一番思い入れがあるわけなのですが、これを機会に、「さびしんぼう」も注目されると良いなあ、と思っています。
何しろ、あの映画は、まだトールケースのDVDが出てないんですよ。僕はLDは持っているのですが、ケースが不統一になるのが嫌で、DVDはまだ未購入なのです。

閑話休題。
「さびしんぼう」がリメイクされたら…ってことをちょっと考えたのですが、三作の中で最もリメイクしにくいんじゃないかと思いました。
というのも、あの作品にとって「フィルムの入っていないカメラ」というのがとても重要な役割を果たしていたからです。ヒロキにとって、「橘百合子」が、実体のない、一方的に見つめる存在であったことの象徴ですよね。
今だったら、あの感覚を再現するのに、どんな表現を使うのか…。なかなか難しい所です。

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「フラガール」

B000GQMJCUフラガール メモリアルBOX
松雪泰子 李相日 豊川悦司
ハピネット・ピクチャーズ 2007-03-16

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常磐ハワイアンセンター(現在のスパリゾート ハワイアンズ)創設期のお話です。
世間の評判が高かったので、期待して見たのではありますが、個人的には今ひとつといった感じです。

炭坑の閉鎖にともなって、働く場所を失いつつある町の人々と、新しい事業を考えだそうする会社側。頭ではもう石炭の時代ではないとわかっていても、感情が納得できないのは理解できます。
しかし、怒りを会社にぶつけてみたり、自分の娘に暴力をふるってみたりというのは、見ていて気分のよいものではありません。日本的情緒からすると、そういう追いつめられた感情を受容し、耐えてみせるのが偉いのかもしれないのですが、僕はそういう不器用で粗野な部分を美化した描き方が好きではありません(だから『北の国から』の初期の話も嫌い)。
さらに、一方では新しい事業を成功させようとする人々と、自分たちが切り捨てられることに反発を覚える人との対立を目立たせる描き方をしておいて、その割にはその後その対立がどうなったかについては美談の雰囲気で誤魔化してしまう、といった部分も、もう一つです。紀美子と母親の関係については、割とじっくり描かれていたと思いますが(特に小包を無言で置いて帰るシーンは良い)、それ以外は、何か中途半端でした。
早苗の父親が退職した日、父親がフラダンスの衣装を着ている早苗をなぐりつけますが、それに怒ったまどかが銭湯に殴り込みをかけます。あれだけのことをして、その後をどう収めたのか、早苗一家がどういう理由でいわきをはなれることになったのか、なぜ早苗の一家だけが北海道へ行くことになったのか、といった事情は全く謎のままです。会社の斡旋で夕張の炭坑へ就職できることになったのか、あれだけの騒ぎを起こして町にいづらくなったのかで、あの引っ越しの意味は全く変わってくるはずなのですが…。
また、小百合の父親が死んだ時にしても、まどかが小百合をかばって自分を悪役にしてしまったわけですが、僕は、あれは怒りの矛先がハワイアンセンターに行かないことにするためには、よそ者の自分が悪者になって罪をかぶってしまえばいい、という計算があったのだとばかり思っていました。しかし、教え子たちの熱意を受けて彼女がいわきに留まったということは、あの時自分を悪者にした意図はなんだったのだろう、彼女に町を去らせようと思った理由、とどまろうと思った理由は何なのだろうと思ってしまうのです。フラガールたちは、まどかが町に残れるようにするために、組合の人をどう説得したのだろうとか、組合の人々は出て行ったはずのまどかが町にいることにどんな反応をしたんだろうとか、そういうことはうやむやになっているわけです。
それから、話がフラダンサーたちの話ばかりになっていますが、椰子の木を枯らさないようにがんばった彼のように、他にもハワイアンセンターに関わった人々はいたはずです。どうも、ダンスが成功すればハワイアンセンターも成功、みたいな、短絡的な思考があるような気がしてなりません。ラストも、第一回公演が成功した所でおしまい、では、本当に町の将来に関わる話になっているんだろうか、と思ってしまうわけです。

ホロリとさせられる場面も多く、実際に目に涙をためて見ていた所もありますが、気持ちの方はあまり乗り切れてませんでした。

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「ニライカナイからの手紙」

B000CEK58Qニライカナイからの手紙
蒼井優 熊澤尚人 平良進
ポニーキャニオン 2006-01-24

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レンタルDVDにて鑑賞。
「虹の女神」で見せた演技が印象に残る蒼井優が主演の映画です。監督も「虹の女神」と同じ熊澤尚人さん。
それだけに、期待して見たのではありますが、前半、物語に入りきれないものを感じました。
というのは、状況説明が十分でなかったように思うんですね。母親なんだから子供を大切にするだろう、高校生の若者は都会にあこがれるだろう、祖父が口べたなのも、それに反発心を感じるのも説明いらないだろう、みたいな感じで、個々人の心情としてリアルに感じられる部分がなかったのです。
画面の構図とか、光の使い方なんかはきれいで、よく撮れてるなぁと思うのですが…

物語の後半、風希が公園で写真を撮り始めるあたりから、人物に感情移入できるようになった感じでした。
ラスト近く、彼女が母からの手紙を順々に読み返しながら自分のこれまでの軌跡を回想するシーンは、とても感動的でした。

とはいうものの、「実は母が…」「実は祖父が…」というどんでん返しにインパクトをつけようとした結果だと思うのですが、必要以上に祖父の行動を謎めいたものにしようとしたり、反発心を感じさせるようなものにしたりした所があるのではないかと思います。後半においても、井の頭公園での約束などは、果たして必要だったのかな、と思うわけです。

蒼井優は、中学生から20才までを演じていたわけですが、全く違和感を感じませんでしたね。カメラマンのアシスタントにしても、新米の時の手際の悪さと、機材の扱いに慣れてきた時期とが演じ分けられていて、流石だなあと思いました。

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「たいようのうた」サウンドトラック

B000FIKFG6タイヨウのうた オリジナル・サウンドトラック
サントラ 椎名KAY太
ソニーミュージックエンタテインメント 2006-06-21

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映画「タイヨウのうた」のサウンドトラックを購入しました。
サウンドトラックを購入したなんていうのは「時をかける少女」(大林監督の)以来ですね。
あの時は、まだCDなんてものは存在しなくて、LPレコードでした。
サウンドトラックを聞いて「やっぱりいい音楽だなぁ」と再確認。
そんなにメロディラインがたくさんあるわけではないのだけれど、逆にそれが印象に残る感じです。

B000F9UE66Good-bye days
YUI for 雨音薫 YUI Akihisa Matsuura
ソニーミュージックエンタテインメント 2006-06-14

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明日には、ネットで注文したDVDと↑この歌のCDも届く予定。

ちなみに、過去を振り返って映画の音楽を「いいなぁ」と思ったのは、「時をかける少女」と「風の谷のナウシカ」ですかね。主題歌という意味では「NANA」の「ENDLESS STORY」も良かったかな。

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「タイヨウのうた」

B000I8OB3Qタイヨウのうた スタンダード・エディション
YUI 坂東賢治 小泉徳宏
ジェネオン エンタテインメント 2006-11-22

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レンタルDVDにて鑑賞。
鎌倉を舞台にした映画で、2006年の夏には地元でも結構もりあがっていました(僕は横浜在住ですが、月に数度は鎌倉に写真を撮りに行っているので…)。
それでもここまで手を出さなかったのは、この映画がいわゆる「難病もの」に属する映画だからです。「いま、会いにいきます」とか「私の頭の中の消しゴム」とか、このジャンルの映画にも好きな映画はあるのですが、いかにも「泣かせるために作られました」という作為が感じられたりすると、腹が立つのですよね。だって、いくら映画館で観客が泣いても、死んだ人の命が戻るわけでもないですよね。お手軽な同情は安易な優越感につながるような気がして嫌なのです。
この映画を見て驚いたのは、主人公が発症してから死に至るまでの描写が非常にシンプルなことです。お約束といってよい、病気が進行して苦しむシーンや、臨終を迎えるシーンが登場しないのです。その潔さがとても新鮮でした。しかも、そういったシーンを描かずとも、いや、あえて描かなかったからこそ、自分の死が近いことを知った主人公(カオル)の限られた命を大切に使おうとする想いや、それを見守る家族・恋人・友人の想いが、十分に伝わってきたように思います。
また、登場人物が限られているためか、じっくりと表情を追う画面作りがされていて、登場人物への感情移入がしやすかったですね。
カオルの歌う歌も、その劇中での使い方も、BGMも良かったです。カオルの歌った歌の存在が、カオルの生きた証として、街に流れ、歌い継がれていくだろうことが、感じられるラストでした。
七里が浜から鎌倉駅まで歩いていけるのか、歩いて行ったとしても小町通りは通らないだろうなど、地理的な面での突っ込み所はありますが、そういう齟齬は大林監督の尾道三部作でもありましたし…

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「硫黄島からの手紙」

3月1日 川崎チネチッタにて鑑賞。
第二次世界大戦を描いた映画と言われて、今まで何を見たかなぁと思い返してみると、ほとんど見ていないということに気づきました。
「火垂るの墓」は確信を持って「見た」といえるにしても、「ビルマの竪琴」「君を忘れない」は見ているはずなのに部分的にしか思い出せないという状態。ドラマでは「さとうきび畑の唄」は見たけれど…という感じです。他の戦争映画まで範囲を広げても「プライベート・ライアン」が思いつくくらい。
小説・随筆・マンガからの間接体験の方が、圧倒的に多いようです。

そんなわけで「戦争映画」としての出来を評価できるような立場にはないのですが、この映画を見て「戦争について何か新しい見方を教えられたか」というと、そうでもないなぁ、というのが第一の感想です。
「戦地にいる人たちの家族への思い」「戦争がいかに個人を圧殺していくか」といった部分が、この映画の主題になるのでしょうが、それは特に目新しいものではありません。
しかし、だからと言って僕がこの映画を評価しないというわけではありません。
こういったテーマを掲げるのは簡単ですが、見ている人が自然に共感できる形で描くのは、とても難しいのではないでしょうか。
登場する人物の一人一人の背負っているエピソード、俳優陣の演技、ストーリーの流れ、どれをとっても素晴らしくレベルの高い一作ではなかったかと思います。
考えてみれば、この映画は、これまで「日本の立場から見た戦争」に触れたことのない海外の人々に、それを知らしめようとして作られたものです。この出来映えならば、十分その役割を果たせるのではないでしょうか。そして、これまで「太平洋戦争」にあまり関心を持たなかった日本の若い世代に「まずはこの映画を見ろ」と言える存在になれるような気がします。

それともう一つ印象に残ったのは、映画全体の色遣い。
暗めの画面で、色もかなり彩度を落としているようで、モノトーンに近い感じです。これが、戦争の重苦しさ、そして、いつ敵がせまってくるかわからない恐怖心を醸し出しています。そして、ほとんどの画面が暗めであるがゆえに、爆撃などであがる炎の色が、より鮮烈に感じられたことも確かです。
先に書いた「プライベート・ライアン」の最初の戦闘シーンが強烈に印象に残っています。それまでの戦闘シーンというと、空襲であったり原爆であったり、もしくは、激しい銃声が聞こえる中での戦い、というイメージだったのですが、あのシーンでは、そういう激しい音がしないのです。弾の飛んでくる風切り音がしたと思うと、パタッと人が倒れていく。戦場のただ中にあって、いつ撃たれるかわからないという恐怖心を、まざまざと感じたシーンでした。今回の映画は、音はかなり激しいのですが、臨場感という点では、あれに近いものがあったのではないかと思っています。

それから最後に。
先ほど「目新しさは感じなかった」と書きましたが、一つ「これは」と思ったことがあります。それは「戦う」ことへの価値の置き方です。これまで戦争映画での人物の描き方としては「好戦的な考え方に染まった人間」か「戦争に疑問を感じ反抗する人間」の二種類があったように思います。この映画では「精神主義的な無謀な戦い」は否定しているものの、己の信念に従って行う戦いは「価値あるもの」として描かれています。「押しつけられた戦い」は否定するものの、すべての戦いを否定しているわけではない。この辺りの描き方は、日本の視点から語られる物語にはなかった点かもしれません。

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「NANA」

B000CEVX1ENANA -ナナ- スタンダード・エディション
矢沢あい 浅野妙子 大谷健太郎
東宝 2006-03-03

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「NANA」と「ハチミツとクローバー」はいつか読んでみたいマンガなのですが、原作を読んでから映画を見るというパターンはこれまで良い目にあったことがほとんどないので、映画を見てから原作を読もうと決めていたのでした。

大崎ナナと小松奈々の二人が対照的に描かれているのでしょうが、どうもナナの方が印象に残るシーンが多く、奈々(ハチ)の方が受け身に回っているように感じてしまいます。
どちらかというと平凡で頼りない女の子であるハチが、個性的でアクの強いナナにあこがれ、そして守られているといった関係に感じてしまうのですね。
うがった見方をすれば、読者はハチに感情移入して、ナナにあこがれ、ナナに守られている世界に浸っているのではないかと感じるのです。一人称の語りがほぼハチの役割になっているのも、そのせいではないかな、と。
その語りも、過去を回想するといった語り口なのですが、いつの視点から語られているのか最後までわからず、しかもラストも唐突な感じを受けました。

とは言うものの、印象的なシーンも少なくありません。特に、ナナの恋人である蓮が上京するのを、ブラストのメンバーが見送るシーン。トラネスのライブを見ながらナナが回想するのですが、トラネスの美しい音楽に重なるスローモーションの映像は、非常に見事なものでした。あのシーンを見るためだけにこの映画を見ても惜しくないくらいです。

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「亀は意外と速く泳ぐ」

B000A16D3C亀は意外と速く泳ぐ デラックス版
三木聡 上野樹里 蒼井優
ジェネオン エンタテインメント 2006-01-25

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「サマータイムマシンブルース」「虹の女神」の二作ですっかりファンになってしまった上野樹里。妻には「メグ・ライアンにはまって以来じゃない」と厭味(?)を言われましたが…
で、その上野樹里が主演、「虹の女神」でも共演していた蒼井優も出演となれば、見ておきたいと思うのが人情というもの。

ところが、ずっとぬるいギャグが続くだけで、一体どこをどう楽しめばいいんだ、という感じの映画でした。
強いて言うと、蒼井優の演技の幅広さを実感できたところが収穫でしょうか。

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映画「地下鉄に乗って」

109シネマズMM横浜にて鑑賞。

浅田次郎さんの小説の映画化です。
浅田次郎さんの本はたくさん読んでいますが、その中でも好きな本の1・2を争う本です。
(ちなみに他に好きなのは『蒼穹の昴』『シェラザード』『鉄道員(ぽっぽや)』かな)
で、過去の経験上、原作が好きな映画を見るとがっかりすることが多いのですが、この映画は、そういう不満はほとんど感じなかったですね。もちろん、いくつか変えている所はあるのですが、映画として作るならこの方がいいよな、という改変だったように思います。
俳優・女優陣の演技が素晴らしく、小説のように言葉で説明があるわけでもないのに、登場人物たちの感情が、とても伝わってくるんですね。
特に大沢たかおさん。出征前の青年時代には、将来の夢を語るひたむきさや、これから戦争に行く不安感を見事に出し、しかも表情も本当に青年らしく見えるんですね。
岡本綾さんも良かったです。本当に「惚れてます」という気持ちの見える艶っぽさがありました。
ただ、原作になかった「何か」を感じたかというと、そうでもないのが残念な所です。

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「虹の女神」

109シネマズMM横浜にて鑑賞。

「サマータイムマシンブルース」を見て以来、お気に入りの女優の一人である上野樹里さんの主演作。
智也とあおいの関係は、最初は男女を感じさせないものなのですが、彼女はそういう役所ははまり役の感がありますね(女優さんにとって嬉しいことなのかどうかはわかりませんが(^^;)。
ただ、最後には、伝えきれない想い、受け取ってもらえない想いの悲しみを、とても素敵に表現してました。あの屋上のシーンは、名シーンだと思います。

ストーリー的には平凡といえるかもしれませんが、表現の仕方が良いので、退屈な感じにはなっていなかったのではないかと思います。それは、演技、というだけでなく、カメラワークとか、絵づくり(特に光のとらえ方)も含めてという意味ですが…。

僕は、映画は撮ったことはありませんが、写真は中学生の頃からずっと趣味にしています。
なので、あおいがコダックのフィルムにこだわったりする場面や、編集のためにフィルムをいじったりする場面には、なんとなく共感してしまいます。
映画の最後の方で、あおいが撮った8ミリ映画が全編流れるのですが、粒子の荒れ加減が、とてもレトロな感じなんですよね。「現実を閉じこめる」という作業が、より印象的に行われている感じで、写真を趣味にしている者としては、少し嫉妬の感情を味わいました(笑)。

そういえば、つい最近見た「ただ、君を愛してる」も、最後にヒロインが死んでしまう話でした。映画・写真という違いはあれど、彼女らが活きていた証を形にして残している点も同じです。
でも、静流の作品が「生」を感じさせるものだったのに対して、あおいの作品が「追憶」を感じさせるもののように感じました。静流の写真もモノクロでしたから、レトロさでは負けていないと思うのですが…。
で思ったのは、静流の写真は静流の視線を残したもので、あおいの映像はあおいの姿を残したものなんですよね…。

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「ただ、君を愛してる」

109シネマズMM横浜にて鑑賞。

「いま、会いにゆきます」の市川拓司さんの原作「恋愛寫眞 もうひとつの物語」を映画化した作品です。
「もうひとつの物語」という副題が示すように、「恋愛寫眞 Collage of Our Life」という映画があり、そこから発案を得て書かれた作品で、「映画」→「小説」→「映画」という珍しい変遷をたどった作品といえます。
ただ、もとの映画と小説は、まったく別のストーリーなので、微妙なちがいを楽しむ、といった感じではないと思いますが…。

さて、映画の話ですが、感触としてはもう一つ、ですね。
そもそも、原作が好きで、映画化されたから見てみよう、という映画は、ほとんどがっかりすることが多いのです。
「時をかける少女」はその中の例外ですが、これは映画を見てから原作を読んだクチですし、原作がそれほど好きというわけではありません。
「いま、会いにゆきます」は原作も映画も好きな、唯一の例外といってもいい作品ですが、これも映画が先ですから…。

ただ、この映画の場合には、やや違和感はあるものの、客観的に映画として見ようとしてみれば、悪い映画ではないと思います。
ラストの持って行き方は、小説版よりも前向きさが感じられて、良かったと思いますし、作中に出てくる写真も、
なるほど静流ならばこんな写真を撮るだろうなぁ、と思わせる、しかも良い写真でした。
原作の魅力を損なうような作り方はしていなかったと思いますし、絵としても美しいものが多かったです(多少脚色を感じる部分もありましたが…)。

ただ、原作を読み込んでいる僕としては、違和感を覚えたり、物足りなく思ってしまう部分があるのです。
その1つが、主役二人の人物造形。
二人とも、はっきりとしゃべり過ぎるんですね。僕の中では、静流も誠人も、あんなにきっぱりとしたしゃべり方をする人物ではないのです。静流の方は、「絶対後悔するからね」などの台詞もふくめ、原作とはちょっとちがったキャラクターとして認知できる部分があるのですが、誠人の方は、最後まで違和感が消えませんでした。
2つ目は、友人たちとの交流の描き方が、もう少し欲しかったな、というところです。ラスト近くに誠人が熱で倒れた時に、薬のにおいを気にする場面があります。映画では誠人の気にしすぎということになっていますが、原作では気づいていたけど知らないふりをしていたことになっています。僕としては後者の方が好きなんですよね…。
それに、みゆきと静流のつながりも、もうちょっと深くしておいて欲しかったです。特に、静流がみゆきに「昔から好きな人がいる」と嘘をつくところや、彼女が行きたがっているレストランを知っているというようなエピソードは、彼女がなぜ誠人の前から姿を消そうとしたのか、という部分のポイントになると思うのです。
3つ目は、静流の病気の話。映画では、成長すると病気も成長する、誠人に女性として見てもらいたいから成長することにした、みたいな言われ方をしていました。でも、静流が女性らしくなったのは「誠人のため」ではなく、「誠人に恋をする気持ちを抑えられなかったため」だと思うんですよね。彼女は、誠人との未来を望んでいなかったはずです。それは、みゆきのことを思ってのことでもあるし、自分が長くは生きられないと思っていたからでもあると思うのですが。でも、誠人に、自分のことは覚えていて欲しかった。心の隅にでも気にかけていて欲しかった。その手段が、写真と手紙だったわけです。
そして4つ目。誠人の静流に対する気持ちの変化が、ちょっと唐突でしたね。それから、みゆきの告白も。小説では、キスの前に、かなり誠人が静流にひかれている様子が描かれています。ですから、あのキスを「最初のキス」と誠人が考えるのには、それなりの説得力があるのです。また、みゆきにしても、「酔ったふりをして、ふだん言えないことを言ってる」のがあの台詞なわけで、映画でのようにストレートに口にしてはいけません。

最後に、実際に写真を趣味にしている立場から。
スポーツの映画でスポーツのシーンのできが悪いとしらけるように、写真が主役の映画で写真のできが悪いとしらけるものです。でも、作中の写真はどれも良いできだと思います(これは、前作『恋愛寫眞』でもそうですが…)。この写真を撮った人はだれなんだろうと気になって、パンフレットを見てみたのですが、写真撮影者のことには触れられていないようです。ちょっと残念。
それから、前作『恋愛寫眞』ではフラッグシップ機のF-1しか登場しませんでしたが、今回静流が使うのは、僕のかつての愛機でもあるAE-1なんですね。どうでもいいことではあるんですが、なんとなく嬉しかったです。
最近はカメラもデジタル化が進んでいますが、自分の手で操作し、フィルムに像を焼き付けるといった、昔ながらの方法にも、大きな魅力があると思います(ぼくは暗室作業まではやったことありませんが…)。

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映画「夜のピクニック」

109シネマズMM横浜にて鑑賞。タイトルにふさわしく夜見ようと思って、レイトショーで見たのですが、観客は1桁でした(^^;)

やっぱり、懸念した通り、あれだけ一人称の心理描写の多い小説を映画化するのは、無理がありましたね。外見的には、ただ歩いているだけですから、どうしてもストーリー的には単調になりがちですし。
お葬式のシーンは早めに出てくるのですが、彼らが異母きょうだいであるという直接的な表現がないので、原作を読んでいない人にはわかりにくいかもしれないな、と思いながら見ていました。
それに、きょうだいである彼らが、なぜお互いに口をきこうとしないのかの心理的葛藤は、語られていませんでしたね。融のゆらぎのなさがどこから来ているのかの背景も語られていないし。
杏奈のオマジナイは、何をどう計算してのことなのかわからないので、インパクトうすいですし。

確かに、画面が単調になりがちなのを防ぐために、色々と工夫していることはわかるのです。出発時、自由歩行開始時などの描写は「祭」としてのインパクトがありましたし、夕日をバックに歩く生徒たちの列の画面なども絵になっていたと思いました。忍が「拒絶したことへのあてつけ」について語っている時に、融の頭の中に貴子がイメージされているところや、ゴールと書かれたゲートの裏にスタートの文字が見えているところなど、いいな、と思う場面づくりもあるのです。
でも、梨香にバタバタとコメディちっくなことをさせたり、実行委員の女の子をサイドストーリー的にからませたり、救護車の看護婦さんにコスプレさせたり、というあたりはやりすぎかなあ、と思いました。唯一いいかなと思ったのは、靴泥棒のアニメで、これも最初はやり過ぎだと思いましたが、後半では、一人称の独白をくずすのに効果的に使われていたようです。

ただ、肝心の人物描写が表面的で、しかも、原作での描かれ方とちょっとずれてるのです。
「好きな小説の映画化だから」というワクを外して見たら、どういう価値のある映画なのかなぁ、と考えてしまったというのが正直な所です。

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「時をかける少女(アニメ版)」2回目

川崎109シネマズのプレオープンで、27日に鑑賞。

2回目ですが、やっぱりいい映画だなぁと再確認しました。

未来に伝えたいものがある、という未来志向がいいですね。
そして、タイムリープによって「無いことになってしまった時間」の重みを知ることによって、
今、その瞬間の大切さを、自然と感じられるようになっているのも良いです。

さりげなく差し挟まれる、学校や町の様子を描いたカットですが、
あれが、初めに見た時よりも印象に残りました。
写真と同じように、一瞬を切り取ることで、その重みを語っているように思えたのです。

※初回の感想はこちら

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「UDON」

109MM横浜にて鑑賞。公式ホームページはこちら

「踊る大捜査線」の本広克行監督が、地元・香川県を舞台に撮影した映画です。
同じく香川を舞台にした「サマータイムマシンブルース」がとても良かったので、楽しみにしていました。

ソウルフードなどという言い方も出てきますが、そういう感傷的な意味合いだけでなく、日常的な食べ物として地方の生活に溶けこんでいる「うどん」の姿が描けていたのではないかと思います。
「地方回帰」なんて言葉を使うと「人情」なんていう単語がイメージされやすいのですが、僕はこの映画から感じたのは、それとは少し違います。地元でとれたものを地元で加工し、地元の人が食べる、というシンプルで力強い「命の基盤」という感じでしょうか。

家族の物語としても、とても良かったと思います。

僕は、本やドラマに関しては涙もろい方ではあるのですが、目頭が熱くなるくらいで、ボロボロ泣くことは滅多にないのですが、この映画は泣けましたね。3回くらいハンカチが必要でした。

ちょっとギャグが上すべり気味であったり、ラストは「食」で決めて欲しかったりした部分があるので、この夏に見た映画のベストとは言えません(「時かけ」の方が…)が、オススメできる一本です。

そうそう。宇高連絡船のうどん、僕も食べたことがあります。
1986年の夏に尾道に行った時、廃止予定の宇高連絡船に乗りたくて、宇野→高松→丸亀→水島というわけの分からない行程を取ったのです。うどんの話も種村直樹さんの本で読んでいたので、楽しみにしていたんですよね。関西風のうどんを食べたのは初めてだったので、とても印象に残っています。

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「夜のピクニック」文庫化

夜のピクニック
恩田 陸著
新潮社 (2006.9)
ISBN : 4101234175
価格 : \660
[amazon.co.jpで購入]


恩田陸さんの「夜のピクニック」が文庫化されました。
映画も9月30日から公開されまます。(公式ホームページはこちら

僕は、単行本が出た時に読んで、とても気に入ったお話です。
その時の感想はこちらです。

映画のキャストも、なかなかいい人たちがそろっている感じ。
貴子役の多部未華子さんは、「HINOKIO」で見ました。映画自体はあまり好きではなかったのですが、彼女の演技にはよい印象を持っています。
融役の石田卓也さんは、声だけですが「時をかける少女」の千秋役をとても上手に演じていました。あれ、結構難しい役所だと思うんですよね。表面上は軽いんだけれども、最後のそれだけじゃない所を見せなくちゃいけない。
小説を読んだ時に「見る」という部分が印象に残った話だけに、映画でどう話を組み立てていくのか、という所が楽しみでもあり、怖くもあるのですが…

文庫本の装丁も素敵ですね。思わずこちらも買ってしまいそう(^^;

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「キングコング」(1976年版)

B000F4MPD6キングコング
ロレンゾ・センプル・ジュニア ジョン・ギラーミン ジェシカ・ラング
東北新社 2006-05-25

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2005年版を見て、コングとアンの関係に違和感を感じたという感想を書きましたが、1976年版ではどうだったかな、と思い、こちらも見返してみることにしました。
TUTAYAで借りようと思ったら、このバージョンのは置いてなかったので、amazon.co.jpで購入してしまいました。ついでに、オリジナルの方も。

さて、1976版のコングは、やけに人間ぽく、ヒロインの女性(この作品ではドワンという名前)を乱暴に扱ったりはしません。逃げようとすれば怒ったり、興味深げに指でつついてみたりはしますが、泥だらけになったドワンを滝で水浴びさせてみるなど、ドワンに対して好意的にふるまっているように思います。
それに対して、ドワンの方はというと、コングにはあまり同情してないのですね。2005年版のアンは、コングのショーの女優になることを拒むのですが、1976年版のドワンは、気乗りはしないものの、ショーには出演しています。
彼女がコングに抱いているのは、愛情ではなく、故郷から無理にNYへと連れ去られたことへの同情でしかないように見えます。彼女がコングに対して同情以上の気持ちを持ったのは、世界貿易センタービルの上で、ヘリによるマシンガン攻撃が始まってからです。彼女は、コングが自分を抱えていればヘリが攻撃がしないと気づいてコングに自分を離さないように言うのですが、コングは逆に、彼女を危険な目にあわせまいと、物陰に追いやろうとします。ここで、彼女はコングのために涙を流すのです。
ヒロインのコングに対する気持ちがうすい分、コングを守ろうとするのは動物学者のプレスコットです。島からコングを連れ出すことに反対し、ショーに出ることを拒否するのは、彼の役目になっています。
しかし、彼のそういった行動も、コングに愛情を持っているからでは、もちろんなく、野生の動物を檻に入れることに反対するのと同じ、自然保護の立場に立った倫理観からくるもののようです。
1976年という時代背景を考えると、自然破壊への警鐘というテーマがふくまれていることは不思議ではありませんが、2005年版の内容とは大きく違うということは言えると思います。
そもそも、スカル島へ行く理由が、2005版では映画の撮影、1976年版では石油の発掘という時点で、それぞれの時代性が見えるというものです。

他に違いを感じたのは、ニューヨークでの暴れぶりですね。1976年版では、アンを捕まえようとして、アンの乗った電車をつかまえ、屋根をこじあけます。そこにアンがいないのを知ると電車を放り投げ、炎上する街を背景にしたショットが描かれます。この辺りは、もしかしたら、ゴジラを意識しているのではないかと思われます。オリジナルでも電車のシーンはあるのですが、こちらでは電車を放り投げたり、街が炎上したりはしませんので。

1976年版は、ネット上では、エロいとか、アクションが少ないとか、評判がよくないようです。確かに2005年版を見たあとではそうなるのもわかるのですが、時代的なテーマを活かしているという意味では、もうちょっと評価してあげてもいいのでは、と思う作品です。

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「ロッカーのハナコさん」

B000185CV8NHK連続ドラマ ロッカーのハナコさん ツイン・パック
石井まゆみ ともさかりえ 吹石一恵
ジェネオン エンタテインメント 2004-02-25

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昔、NHKのドラマでやっていた「ロッカーのハナコさん」のDVDを購入しました。
テレビの放映時に見ていて、好きだったんですよね。
いつかDVDを買おうと思っていて、なかなか機会がなかったのですが、
「キング・コング」のDVDを購入するついでに買ってしまいました。

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パピコを食べながら…

今日は8月19日。
今日はぜひパピコを食べなくちゃと思い、買って来ました。
僕は、白いパピコの方が好きなんですが、最近はチョコ味の方ばかり見かけます。

なんでパピコ?と思う方がほんとだと思いますが、
「サマータイムマシンブルース」の舞台が2005年の8月19・20日なんですね。

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「ハウルの動く城」

B000ARV0FWハウルの動く城
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 宮崎駿 倍賞千恵子
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-11-16

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最初は倍賞千恵子の声が違和感ありまくりだったのですが、後半は気にならなくなりました。単に聞き慣れただけではなく、声を出す方の慣れもあると思うんですよね。
ジブリは、声優さんではなく俳優さんを使うことが多いのですが、その辺は、いつも疑問に思うところ。
キムタクはあてがきみたいなものなので、違和感なかったですが…。あの、髪がちがう色に染まってショックを受けちゃうシーンとか、笑えました。

荒地の魔女やソフィが、場面によってちがった人物として描かれるところとか、ハウルが戦うことによって変貌していく様とかは、象徴的ではありますが、象徴的すぎるきらいがあります。
昔の、「ラピュタ」とか「ナウシカ」とか、ストレートなメッセージのある方が好きですね。
最後に「ではやめましょう」の一言でやめられてしまう戦争って、あまりにも現実感がありません。

キャラクターは好きなんですが、話としては今ひとつ、という所でしょうか。

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時をかける少女 NOTEBOOK

4048539892時をかける少女 NOTEBOOK
ニュータイプ
角川書店 2006-07

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映画を見た勢いで「時をかける少女 NOTEBOOK」を買ってしまいました。
ストーリーガイドは映画を反芻するのにいい感じですし
スタッフインタビューも充実してます。
しかし、インタビュー読んでみると、皆さん大林監督版はすごく意識してるんですね。
まあ、あの作品に挑むつもりじゃないと、リメイクはできないんでしょうが。
でも、リメイクされた作品が前作より魅力的とは限らないわけで…
今回は、いい作品だったからいいんですけどね…

4870317427時をかける少女 絵コンテ 細田守
アニメスタイル編集部
スタイル 2006-07

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絵コンテの方は購入しませんでした。
完成したものから何を読み取るかを大切にしたいので…

時をかける少女   モーニング娘。新春!LOVEストーリーズ   時をかける少女

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「時をかける少女」見ました

テアトル新宿で「時をかける少女」を見てきました。
(公式ホームページはこちら

結論を先に書いてしまうと「すごくいい!」です。

僕は大林版「時をかける少女」の大ファンです。
映画自体は高校生の時ですが、大学時代に「尾道三部作」にはまり、ロケ地である尾道・竹原に何度も足を運んだ、と書けば、どのくらいのファンかはわかってもらえると思います。
今回のアニメ化の話を知って「見たいけれども、がっかりするのは嫌だなぁ」という感想を抱いたというのが、正直な所です。

今回は、単なるリメイクではなく、現代に話を置き換え、キャラクターも一新ということでした。主人公・真琴のおばという設定で芳山和子が登場するというのも興味の的で、続編的な位置付けになるのかなぁ、という想像もしていました。

ところが、実際に見てみると、理科実験室がタイムリープのきっかけになる所とか、友達が事故にあうのを防がなくちゃいけない所とか、過去の人物に秘密を話してしまったので帰らなくてはいけない所とか(記憶を消さなくていらしいのは何故なんだろうという疑問はありますが)、そういう話の骨格は同じなんですね。
その上、芳山和子は芳山和子としてのストーリーをきちんと背景に持っている人物として描かれます。この辺りのアレンジは素晴らしいですね。

映画のテンポも良く、笑えるところは笑える、ジーンとくるところはジーンとくる。
そして、登場人物の感情が、見ている側にすごく伝わるストーリーになっているし、絵も、台詞も、音楽も、すごく良かったと思います。

アレンジという点で僕が一番いいな、と思うのは、最後に謎を解くために実験室に戻るのではない、という所です。原作でも大林版でも、あそこは、やや説明的になってしまっていただけなかったのですが、細田版では、説明くささは全くありません。
あの別れのシーンの会話は、未来からやって来た理由もふくめて、僕がこれまで見たどの「時かけ」よりも感動的だったと言ってもよいでしょう(ちなみに、角川春樹監督版と安倍なつみ版も見てます)。

最後に、大林版との違い(優劣じゃなくて)で気づいたことを1つ。
細田版でも、ラスト近くのタイムリープで過去の様々な場面がフラッシュバックする所があります。そのシーンというのは、千昭と功介と真琴の3人でいるシーンで構成されているんです。3人の青春の物語という意味では極めてまっとうなのですが、大林版では、子供の頃の追憶が入ってきます。孫と娘夫婦を事故でなくした老夫婦の存在といい、「過去」という言葉の喚起する時間のスパンが、この両作品ではかなり違っているとは言えるでしょう。

大林版「時かけ」が好きな人には、今回のアニメ版をぜひ見てもらいたいですし、今回の映画が気に入った人には、ぜひ大林版も見てもらいたい。
素直にそう言える映画ですね。

※「角川春樹監督版」の感想はこちら
※「安倍なつみ主演版」の感想はこちら

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「笑う大天使」

「笑う大天使」の映画を見てきました。

「夢だっていいじゃない」(続編の史緒さん版)のエピソードを取り入れて、心温まる路線を入れたのは正解だと思います。
上野樹里に関西弁でナレーション入れさせたのも良いと思います。
船の上でのアクションシーンも良いでしょう。

でも、全体的な映画の出来としては、どうかなぁという所です。
映画のスタッフが原作に愛情を持っているらしいことはわかるのですが、逆に、原作を読んでいない人には不親切な所が多すぎたのではないかと思うのです。
その最たるものが「コロボックル」「オスカル」「ケンシロウ」というあだ名ですね。コロボックルとオスカルは一応説明は入りますが、なぜそんな名前になるのかまでは説明してなかったですよね。あれは、3年生に可愛がられている、1年生に憧れられている、というシチュエーションまで入れて完結する話だと思うので、その点急ぎすぎでした。ケンシロウに至っては、説明もなし。まあ、今の時代に「ケンシロウ」をそのまま使うのもどうかと思いますし…
それに、柚子さんと和音さんは、家庭環境の説明もなかった。和音さんの方は、それでも若月俊介がどんな人かがわかる程度には描かれていたと思うのですが、柚子さんの方は、巨大な部屋の中のちゃぶ台とか、パンプキングループのCMが出てきてしまうだけに、何も説明がないのはかえってわかりにくいのではないかなぁと思うのです。
沈丁花さんも、命名のシーンは出てこなかったですね。そこに象徴されているように、さらわれてしまう5人と助ける側の3人との関連性が薄いんですね。助け終わってから「悪くないなぁ」と思うのではなく、助ける前に思っていないと、と思うのです。大体、なぜあの状況で3人が職員会議にかけられなければならないのかも不明ですよね。

僕がこれまで原作付映画を見てきて、映画が原作を超えていることはほとんどないのですが、それは、原作を忠実になぞれていない、ということが問題なのではありません。原作の根幹をなすと思われる部分(これについての見解が異なると最初から的はずれな映画と感じてしまうでしょう)をうまく抽出し、それを効果的に伝えるためにであれば、むしろストーリーや登場人物を映画に合わせて変えることも必要だと思います。例えば、「いま会いにゆきます」などは、それが非常にうまくいっていたのではないかと思うのです。
この映画の場合には、作った側がマンガに愛情を持っていた分、切らなければいけない部分を切りきれなかったような気がします。原作を知っているファンが楽しめる部分と、原作を知らない人に映画の世界に入ってもらうために描かなければいけない部分は、ちがうと思うのですよね。
そういう意味では、アクションシーンはもう少し短めでもよかってですね。あのシーンだけ取り出してみると、迫力があっていいシーンだと思いますが、そこは隠し味程度にして。

後、原作のファンとして、ここは何とかして欲しいな、と思った点は二点。
史緒さんは、慣れない環境にとまどいつつも、受け入れようという努力はしていたはず。シェフに吉田さんの料理だって、デザートだって、食べてましたよ。最初から手をつけない、というのとはかなり違うはず。
それから、ルドルフ君をあんな形で使ってはいけませんねぇ。

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「笑う大天使」公開は7月15日

川原泉さんの「笑う大天使(ミカエル)」が上野樹里さんの主演で映画化されます。
公式サイトはこちらです。
公開は7月15日だそうで。

ちなみに、上野さんは史緒さんの役。
予告編を見ると、アジの開きをくわえた「例のシーン」を見ることができます。

それよりも、衝撃的なのは、公式ブログに掲載された川原教授の写真!
まさか、こんな所でご尊顔を拝することができようとは……
教授の姿というと、どうしても「ふもう」を抱えた自画像を思い出してしまう…

笑う大天使(ミカエル)(第1巻)

ちなみに、原作のマンガは、とても面白いです。
今回の映画は、長編部分なのでしょうけど、
後日談の短編3本が、特に素晴らしいです。

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「リンダリンダリンダ」

B000CDW8AAリンダリンダリンダ
ペ・ドゥナ 山下敦弘 前田亜季
バップ 2006-02-22

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「リンダ リンダ リンダ」は、ザ・ブルー・ハーツのヒット曲です。ちょうど、僕が大学生の時だったでしょうか。「ファン」というほど大袈裟なものではありませんが、「リンダ リンダ リンダ」「トレイン・トレイン」「僕の右手」「青空」などは、好きな曲でした。
僕がこの映画を見ようと思った理由は、そういうわけで、ブルー・ハーツのコピーをやるバンドの話である、というのが第一でした。

出だしの部分を見ている時は、どうも雰囲気が気に入りませんでした。
他人との距離がうまく測れず、自分が何を考え何を感じているかがはっきりとせず、自己表現が下手である、といった若者像が、あまりにも意識して描かれ過ぎているように感じたからです。
そういったもどかしさを反映してか、映画自体のテンポも悪く、間延びした感じを受けました。

しかし、偶然(というより、ケンカした元バンド仲間へのあてつけのような形で)ボーカルに誘った韓国からの留学生・ソンとの付き合いが、ぎこちないものから、少しずつ「仲間」といえるものに変わっていく辺りから、雰囲気がよくなっていきます。
また、ヒロイン的立場にあるケイの周りにいる、元恋人のバンドマンや、いつも屋上にいる軽音楽部の先輩など、味のある人々に囲まれている居心地のよさみたいなものも、感じられるようになってきます。

そして、留学生のソンさんの描き方が、実に秀逸。彼女が最初に描かれるのは、文化祭で行う韓国文化紹介の展示の準備をしている姿です。しかし、整然とした展示のわりには、そこには彼女自身の息吹が感じられません。何か、顧問の先生主導で準備が進められてしまっている雰囲気を感じさせるのです。そして、それは、展示のチラシの裏に落書きのように書かれる、ブルー・ハーツの歌詞に出てくる日本語の韓国語訳、そして、文化祭当日には、展示のボードに書きなぐられたバンド演奏の案内と、変化していきます。そこには、明らかに一貫したメッセージを感じました。
さらに、夜中の学校で、文化祭催しの呼び込みの声を再現しながら歩く彼女。体育館で、バンドのメンバー紹介の真似をしてみる彼女。洗面所で、鏡ごしにケイとほほ笑みを交わす彼女。いずれも、とても印象的です。
それに、ドリンクを注文しないと歌えないカラオケボックスに文句を言うシーンもありましたね。

ストーリーとして感動的な盛り上げがあるわけではありませんが、その分、なにげないエピソードの中になにげない温かさを感じられる映画になっていると思います。

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「時をかける少女」映画化

4041305217時をかける少女 〈新装版〉
筒井 康隆
角川書店 2006-05-25

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今日、本屋に行ったら(宮部みゆきさんの「ブレイブ・ストーリー」を買いに行ったわけですが)
新装版の「時をかける少女」が積まれているのを発見。
帯によると夏休みにアニメが公開されるようですね。(公式HPはこちら

僕の世代で「時をかける少女」と言えば、もちろん、原田知世主演の映画です。

B00005HRBL時をかける少女
原田知世 尾美としのり 高柳良一
PI,ASM/角川書店 2000-12-22

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「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は、大林宣彦監督の「尾道三部作」と呼ばれる映画で、いずれも僕の大好きな映画です。
浪人時代にテレビ放送で見たのがきっかけで好きになり、大学時代には尾道まで何度も足を運んでロケ地めぐりをしたほど。

「時をかける少女」は、その中でも最も完成度が高く、少女の恋のせつなさを描いた名作だと思っています。
特に、ラスト近く、和子が深町くんを探して時の流れをさまようシーンは
過去への追憶と未来への希望にゆれる和子の心理を表現した名シーンではないでしょうか。
松任谷正隆さんの音楽も最高です。

その「時かけ」ですが、過去に何度も映像化されています。
有名なのは、NHKの少年ドラマシリーズですね。僕は、残念ながら見ていないのですが、妻などはこれのファンで、未だに「大林版」には違和感を感じるとか。でも、これは最終話しか映像が残っていないらしく、もしかしたら、二度と完全版では見ることができないかもしれません。

僕が見たものでは、安倍なつみ主演のお正月ドラマがあります。(感想はこちら
これは、なかなか完成度が高かったです。

後は、角川春樹監督作品ですね。(感想はこちら

これだけ何度も映像化されているのに、テイストが全く違うというのも、面白い作品ですね。
今度のアニメはどんな話になるのでしょうか。

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「サマータイムマシンブルース」DVD

B000C98CTAサマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション
瑛太 上田誠 本広克行
ポニーキャニオン 2006-02-24

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「サマータイムマシンブルース」のDVDを購入しました。
もちろん「コレクターズ・エディション」の方です。

まだ、時間がなくてゆっくりと見直してはいないのですが、
舞台版・映画版の脚本を書いた上田さんと、本広監督のオーディオコメンタリー(本編ディスクに収録)と
タイムマシンディスク(スタンダード・エディションにも付属)に収録のメイキング類、
SF研ディスク(スペシャルエディションのみに付属)の「SF研と見るSTMB」「SF研と周る街」は見ました。

オーディオコメンタリーとメイキングは、合宿での練習風景など、舞台と映画のコラボレーションの要素が強いこと、
役者陣のコンビネーションがいかに作られていったのか、という点にスポットがあてられていました。
それはもちろん、この映画の素晴らしい点の1つだとは思うのですが、
そういうのはすでにで読んで予備知識があったので、ちょっとインパクトには欠けました。
前に映画の感想で書いたかもしれませんが、なんでリモコンが壊れるシーンではKissではなくEX autoが使われているのか、とか、ハリキリスタジアムに対する思い入れとか、そういうのを聞きたかったです。

「SF研と見るSTMB」は、タイトルの通り。楽屋落ち的な要素が強いので、もう一つ。
「SF研と周る街」は、ロケ地めぐりです。SF研の部室が保存され、暗室がギャラリーになっていたり、オアシスの壁の絵がロケで使われていたものがそのまま使ってあったりと、映画の痕跡が残っているのが楽しかったです。

舞台版の方もDVDは買ったのですが、まだ未見。

なお、映画の感想はこちら(1回目)こちら(2回目)
本関連についてはこちらに記事があります。

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「ラスト サムライ」

B0007Z9Y6Eラスト サムライ
トム・クルーズ エドワード・ズウィック 渡辺謙
ワーナー・ホーム・ビデオ 2005-04-22

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ネット上の評判を見ると、評価している人としていない人の差が大きい作品です。
僕は、この映画は素晴らしいと思いました。レンタルで見て、見終わった時点で速攻でアマゾンで注文したくらいです(^^;)

評価していない人の感想を読むと、「史実と全く違う」「服装や髪形などの時代考証がなってない」という意見や、「日本を美化しすぎ」「サムライ・フジヤマ・ゲイシャ的な類型的日本にすぎない」という意見が多いようです。

確かにそういう面もあるかもしれませんが、僕は、物語は美しい嘘であっていいという意見なので、史実や時代考証は気になりませんでした。
また、日本の美化についても、確かに類型的ではあるかもしれませんが、「かくありたい人間の姿」として間違っているとは思えません。物語というのは、多少なりとも現実をデフォルメして描写するものでしょうから、そのデフォルメによって描いているものに共感できるならば、良しとするべきではないでしょうか。
歴史の中で自分の役割が終わったことを悟れば、自らを滅ぼすことを厭わず、しかし、自分の生きる道を貫くべく戦いには赴く、という生き方には、大きな魅力を感じます。
もっとも、この辺りは、主人公が天皇に刀を返しに行くシーンで見えたことで、実際に戦っているシーンでは、作戦を立てて勝つ方策を考えたはずなのに、結局最後は無謀な突撃をするといった点を不可解に思ったというのも正直な所です。

さらに、この映画では、インディアンに対する虐殺の話がうまく取り入れられており、アメリカ人にとってなぜこの映画を作る必要があったのか、という点も納得できます。「外国人から見た日本」ということを描こうと思うと、どうしても異国趣味的なものになってしまいがちですが、白人的価値観に溶け込めずにいるオールグレン大尉の設定は、彼の日本的な部分への共感を自然なものにしていると思います。
切腹も描かれますが、介錯をむしろ相手への尊敬の念を込めたものとして描く手段となっており、これも共感できる内容でした。インディアン戦争での虐殺や、ガトリング砲を使った攻撃と対比した描き方も見事だったと思います。

一つ思うのは、あの「大村」の描き方。もしかしたら、今の(あるいは実際の明治時代の)日本人の姿は、あちらに近いものなのかも…と思うと悲しくなりますよね。

今なら、980円で買えるのでなおお得。でも、表紙が見慣れたものと違うので、僕は「特別版」を再購入してしまいました(^_^;

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「LOVERS」

B0001A7CZALOVERS
金城武 チャン・イーモウ トニー・チン・シウトン
レントラックジャパン 2005-01-28

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「初恋の来た道」「グリーンデスティニー」「HERO」と、出演作は結構見ているチャン・ツィイー。
「私の頭の中の消しゴム」を見に行った時に「SAYURI」の予告編をやっていて、その艶やかな姿に改めて存在感の大きさを感じました。
最近アクションづいていることと、その印象が残っていたので選んだ一作です。

これまでの中国アクションは、不自然なワイヤーアクションが気になっていたのですが、この作品ではそれがあまり目立ちませんでした。
もともと中国拳法は、円と線の融合した美しい動きをしているのですから、それをそのまま表現してくれれば、いいアクションができるのですよね。
チャン・ツィイー演じる小妹は、最初踊り子として登場するのですが、その舞の姿も艶やかでした。

また、「グリーンデスティニー」では、何でわざわざここで戦わないといけないの? と不自然さを否めなかった竹林での戦いが、今回も登場しました。しかし、今回は、竹のしなやかさを利用した移動と攻撃、そして竹そのものを武器として使用したアクションと、逆にアジアならでは、のシーンになっていたと思います。
その外にも、紅葉した森林や広々とした草原など、背景としての自然の素晴らしさも感じました。
「HERO」の時にも色使いは素晴らしかったですが、あれは布を使った人為的な色でした。今回は、それに加えて自然の色使いが加わった、という感じです。

ラブストーリーとして見た場合、小妹と武の関係が深まっていく様子は、もう少し深く描いて欲しかったと思うのですが、ラストのインパクトは大きかったです。実際にはナイフを投げなかった男の心情。そして、その淡い期待が打ち砕かれた時の落胆。命を賭けるという言葉の重さを実感できるシーンでした。

結局、攻めて来た官軍はどうなったの? とか、突っ込み所がないわけではないですが、完成度の高い一本だと思います。金城武もカッコよいし。

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「恋人はスナイパー 劇場版」

B0001M0A98恋人はスナイパー 劇場版 プレミアム・エディション
内村光良 六車俊治 水野美紀
ジェネオン エンタテインメント 2004-10-22

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ウッチャン・ナンチャンの内村光良と、実はアクションが得意な水野美紀のコンビが送る、ジャパニーズアクション。
テレビドラマが2話あり、僕は第2話しか見ていないのですが、とても面白かったので、是非DVDも出して欲しい(現在は廃盤なのです)と思っている作品です。

ストーリーもスリリングだし、「安全」に対する日本人の心理をうまくテーマにしたな、と感じました。
アクションでは、主に水野実紀ががんばっていました。ワイヤーアクションとかも使ってはいるのでしょうが、割りと「肉弾戦」という感覚の残るアナログ的な作りで、個人的には気に入っています。
ウッチャンは、スナイパーの役なので、アクションはあまり印象に残らないのですが、その分、台詞回しや表情といった演技が秀逸で、「俳優」としての存在感を示しました。

終わり方を見ると、これで完結編に間違いはないのが、ちょっと残念。水野美紀は、おとなしめの役柄が多いのですが、もっとアクション系のヒロインを演じて欲しいですね。

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「私の頭の中の消しゴム」

川崎・チネチッタで鑑賞。公式ホームページはこちら

前半は、ちょっとコメディっぽい普通のラブストーリー。
その部分がかなり長かったのと、結構面白かったので、「あれ、これって記憶が消えてしまう悲しいお話ではなかったっけ?」とか思ってしまうくらいでした。
「僕の彼女を紹介します」の時に、ちょっとコミカルな部分を強調し過ぎ、ということを書きましたが、この映画は、前半のコメディ度が適度で、しかもちゃんとしたラブストーリーになってます。
スジンはかわいらしいし、チョルスはカッコいいし、何気ないエピソードが、登場人物の心にも、見ている側の心にも、きちんと残るような描き方がされていると思いました。

そういった積み重ねが前半にあるので、描き方によっては単なる「泣かせるためのシーン」になってしまうような所も、素直に感動できるようになっていたと思います。
前半では何気なく描かれていたエピソードが、後半に大きな意味を持ってくる構成のうまさも感じました。

もっとも、一度覚悟を決めた筈のチョルスが、実際に病気に冒されていく妻の様子に、悩んだり、泣いたりしてしまうのは、前半の彼のかっこ良さを考えると、ちょっと幻滅です。
最後はあれこれいじくらないで、二人で幸せに暮らしました…くらいの静かなエンディングになっていて欲しかったですね。
なので、あのエンディングだけは、ちょっといただけないな、という感じです。

出会いの場面を再現したりする演出は、嫌いではないのですが。

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「仮面ライダー THE FIRST」

GENTO横浜の109cinemasで「仮面ライダー THE FIRST」を見てきました。
子どもの頃、回る変身ベルトで遊んでた世代としては、見に行くしかないでしょ! という感じです。

見終わった後の印象は、かなりイイけど、ものすごく良かった! とか、是非オススメ! とまではいかないのが残念なところ。

個人的には、本郷猛と一文字隼人の顔になじめるか、というのが最大の懸念だったのですが、それは全然気にならなかったです。むしろ、主役二人の演技は予想以上。

アクションも、バイクアクション・格闘シーンともに、なかなか迫力ありました。
波しぶきの中からサイクロンが飛び出してくる所とか、ライダーキックの着地とともに怪人が爆発する所とか、「カッコイイ!」と叫びたくなるほど。
でも、もうちょっと長く、いろいろなバリエーションを見たかったかな、というのと、ややワイヤーアクションが不自然だったのが残念。つい先日「修羅雪姫」を見たばかりだったのがまずかったかな…

ドラマ的にもなかなか盛り上げてましたが、立花藤兵衛の登場が唐突だったのと(台詞はいいんですがね…)、改造人間は定期的なメンテナンスが必要という設定は、ラストどこへ行ったんだ!、という点がもう一つ。
コブラペアの話も悪くはないけれども、「いかにも」という話すぎたのが難点。本郷猛と一文字隼人の話にしぼって、さらに掘り下げた方がよかったかな…

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「修羅雪姫」

B000066HMT修羅雪姫 (初回限定/特別プレミアム版)
釈由美子 伊藤英明 佐野史郎
ジェネオン エンタテインメント 2002-06-21

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「キル・ビル」のvol.2を借りようと思ったらレンタル中だったので、元ネタといわれる「修羅雪姫」を見てみました。
といっても、梶芽衣子主演の昔の作品の方はやはりレンタル中だったので、釈由美子主演のリメイク版の方です。

アクションシーンは、かなり良かったですね。
カンフーアクション系の動きが入っているので、いわゆる「時代劇」の殺陣とはちがいますが、刀の扱い方などは「キル・ビル」よりはずいぶん自然に感じましたし、迫力もありました。
釈由美子のアクションは、「ゴジラ×メカゴジラ」で見ていたので、それなりに期待していたのですが、期待以上のできだったと言ってよいでしょう。

でも、舞台設定やストーリーはと言うと、もう一つ。政治的抗争の続いている鎖国中の国、という架空の状況を設定することことで、悲劇性を感じさせる雰囲気作りと、刀を使ったアクションが不自然にならない状況は作れているとは思うのです。
でも、雪姫に戦いから逃れることができない宿命を背負った悲しみを感じるところまでは行かなかったし、最後にあの兄妹が死んでしまったことで、雪姫が何を背負うことになるのか、ということもわかりませんでした。
その辺りが描ききれていれば、もっと良かったのになぁ、というのが感想です。

でも、その後、続編が作られていない所を見ると、世間の評判は高くないのでしょうかね。
「ゴジラ×メカゴジラ」も、続編を期待していたのに、吉岡美穂になってしまいましたし。

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「チルソクの夏」

B0002XG8JMチルソクの夏 特別版
水谷妃里 佐々部清 上野樹里
角川エンタテインメント 2004-10-29

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「サマータイムマシン・ブルース」で好感度アップの上野樹里さんの出演作ということで見て見ました。
「スウィングガールズ」の時には、それほど惹かれなかったのですが…

さて、見終わってですが、どうしても日本と韓国の間にある歴史的な溝の部分についての印象が強く残ってしまうんですよね。
もちろん、その現実を認識することは大切なのでしょうが、かと言って、それと正面から向き合って…という映画でもないですし。
何か、旧世代の偏見を醜く描いてみただけ、という感じなんです。だって、あの二人は、その偏見に対抗しようとはしたけど、乗り越えた訳でも、周りの人々に道を示したわけでもないのですから…

むしろ好印象だったのは、1977年・78年という時代の描き方。「カルメン77」「津軽海峡冬景色」など、流行歌がたくさん使われますし、カラオケが普及してきて流しの仕事がなくなっていく辺りの描写は郷愁が感じられました。山本譲二さんの演技もすばらしい。
それに、女の子の仲良しグループ4人の描き方もよかったです。特に、陸上をやめそうになった郁子に、真理が怒る場面。やっぱり上野樹里は硬軟両方演じられるよい女優さんです。

韓国版の七夕にあたるチルソクを題名に冠しているのは、なかなか会えない二人の葛藤を示しているのでしょうが、障害が大きい割りには、それを乗り越えようとする力がどこからくるのかの描写が弱いように感じました。下手をすると、シチュエーションに酔ってただけみたいな捉え方もできるわけで…
個人的には、そういう部分をもっと中心に描いて欲しかったです。

最後に暴論ですが、日韓の間にある溝を飛び越えるには、溝があることを問題視することよりも、飛び越える力を備えることではないですかね。
僕は、「猟奇的な彼女」みたいな映画(「四月の雪」でも良いのですが見てないもので)が日本で愛されるようになることの方が、大きな力になると思うのですが…。

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「キル・ビル Vol.1」

B0000DKMK0キル・ビル Vol.1
ユマ・サーマン
ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント 2004-04-16

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「妖怪大戦争」でカッコいいアクションを見せてくれた栗山千明さんの出演作ということで、見てみました。

日本を舞台にしたかったのは理解できなくもないですが、外国人の女優さんたちに、無理にたどたどしい日本語をしゃべらせる必要はなかったんじゃないですかね。
英語で通しても良さそうな場面も散見されました。

あと、やたらと血が噴き出る演出も好きになれませんね。

とは言うものの、アクション自体は、結構レベル高かったと思います。
スピード感があったし、迫力もあったと思います。
ワイヤーアクションも、「グリーンディスティニー」あたりと比べると、不自然さもないですし。

ただ、どうも日本の時代劇を見慣れている僕には、あの日本刀の描き方は奇異に映ります。
あんなに切れ味が良いものだろうかとか、あの扱い方で太刀筋が安定するものだろうかとか、いろいろなことを考えてしまいます。

「マトリックス」を見た時に、あの銃の使い方でいいのかな、と感じたのと同じような違和感でした。いや、僕の中では、ガンアクションと言えば次元大介なので…。

で、肝心の栗山千明さんですが(しかしあのゴーゴーとかいう名前は何とかならないのだろうか)、あの細みの体でハンマーというのは無理があったような…。動きは悪くないのですが、腰が座ってないというか…。飛び道具であれば、ムチとかせめて鎖ガマだったかな、と思うのですが。「妖怪大戦争」ではムチでしたね。

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「妖怪大戦争」DVD予約開始

B000BTOWMM妖怪大戦争 DTSスペシャル・エディション (初回限定生産)
神木隆之介 三池崇史 宮迫博之
角川エンタテインメント 2006-02-03

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B000BTOWMW妖怪大戦争 DTSコレクターズ・エディション (初回限定生産)
神木隆之介 三池崇史 宮迫博之
角川エンタテインメント 2006-02-03

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「妖怪大戦争」のDVDが2月3日に発売されます。

スペシャルエディションとコレクターズエディションの2種類で、
コレクターズエディションの方が、特典ディスクが1枚多いみたいです。

以下がコレクターズエディションのみの特典内容

■特典ディスク2(約100分)
1. アナザーストーリー:京極夏彦・村上健司の共同監督・共同脚本による「妖怪大寸劇」(仮題)
2. ドキュメント:神木隆之介の「妖怪大戦争」な夏休み(仮題)
3. メイキング:妖怪映画が出来るまで(スタッフインタビュー&メイキング)
4. PV:忌野清志郎&井上陽水の主題歌「愛を謳おう」プロモーション・ビデオ(三池崇史監督)
■UMD(PSP専用ディスク)本編124分+ミニ・ゲーム
■封入特典 リストバンド “私は世界の妖怪に関心があります”世界妖怪協会公認リストバンド

アマゾンでの価格が5712円と3948円。個人的にはアナザーストーリーが気になるのでコレクターズエディションの方を買うつもりです。

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「四月物語」

B00005G1GC四月物語
ビデオメーカー 1999-03-17

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東京の大学に合格して、上京する女子大生。
家族との別れ、引っ越し、新しい街、初めて顔を合わせる友人たち…
僕は結婚するまで親元を離れたことも一人暮らしをすることもなかったですが、そういう経験をする人達が、どんな思いで新生活を送ろうとするかは、なんとなく想像はつきます。
そのイメージから大きく外れることはなく、淡々と日常生活が描かれるだけなので、単調と言えば単調ですが、映像と音楽は美しいので、退屈はしないと思います。

最後の方で、彼女がその大学を受けたのは、あこがれの先輩と同じ大学に行きたかったからだ、というエピソードが出てきます。
その辺りから、彼女のときめきが伝わってくるような彩りが画面に出てきます。派手な演出があるわけではないのですが、それまでが淡々としていたので、ちょっとテンポがあがるだけで雰囲気が変わったように感じるのです。

以前に「お見合い結婚」の話を書きましたが、あのエンディングの映像を映画にした感じ、というのがぴったりかもしれません。

自転車と雨と松たか子の好きな人にはお薦め。

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「恋愛寫眞 Collage of Our Life」

B00009XLKY恋愛寫眞 - Collage of Our Life -
広末涼子 堤幸彦 松田龍平
松竹 2003-11-22

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小説版の「恋愛寫眞」を読んだので、今度は映画版の方を見てみました。
(小説版の感想はこちら

小説版は、映画の脚本に発想を得ているとはいえ、全く別のストーリーだとは聞いていたのですが、ここまで違うとは想像してなかったです。
共通しているのは、登場人物の名前と、ニューヨークから静流の手紙が送られてくること、静流が死んでしまうこと、静流の死んだ後にニューヨークで個展をが開かれること、くらいで、全く別の話と考えた方がよいくらいです。
第一、手紙が送られてくる理由も、静流が死んでしまう理由も、対極的と言ってもいいくらい違いますし。

登場人物の造形もまるっきり違うもので、映画の前半は、うまくその世界に入り込めずにいましたが、誠人がニューヨークに行く辺りから、映画に入り込める感じになってきました。
というより、この映画の面白い部分は後半に凝縮されているように思います。
ニューヨークという街の魅力が、映画を支えているような感じですね。
ストーリー的にも起伏があり、ドラマティックであり、映像的にも躍動感があります。
静流自信も「Wonder」という言葉を使っていますが、その言葉がよく似合う映画です。
静流の撮る写真自体も、そんな感じですしね。

誠人や静流の使っているカメラは、キヤノンのF-1なんですが、FDマウント時代のキヤノンのフラッグシップ機ですね。
撮影する時に、フィルムを巻き上げる動作が、なんとなく懐かしかったりします。
僕も、昔は、AE-1というキヤノンの普及機を使っていたので、思わず、カメラバッグの中からAE-1を取りだして、空シャッターを切ってみました。

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「僕の彼女を紹介します」

B0007VEZ30僕の彼女を紹介します 通常版
チョン・ジヒョン クァク・ジョエン チャン・ヒョク
ワーナー・ホーム・ビデオ 2005-04-22

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「猟奇的な彼女」(感想はこちら)の主演女優、チョン・ジヒョンと、監督、クァク・ジョエンのコンビが送るラブ・ストーリー。
予告編などで度々目にしていたので、なんとなくストーリーがわかってしまう所が今1つですが…。

と思って見始めた所、「予告編を見ている」「前作を見ている」ということはすでに織り込まれているというか、逆にそれを前提にした思惑が、あちこちに顔を見せていて、これはちょっという気がしてきました。

予告編を見ていれば、ミョンウが死んでしまうことはわかっていると思うのですが、まず、彼が死にそうな場面が出てきて、ここで死ぬのか、と思いきや、そこでは助かり、で、次の場面で死んでしまう…という流れでした。人の死や、それに伴う悲しみを、そういう演出のために使う、というのは、かなり抵抗があります。
さらに、ギョンジンが後を追って自殺をしようとする場面にも、妙な学生を登場させてコメディの世界に引き戻してしまうし…
何も、シリアスなドラマにはコメディ的な要素を入れるな、とは言いませんが、でもせっかくの感情の流れを遮断するような形で入れる必要はないし、入れてはいけない描き方というのもあると思います。

また、最後にしても、「猟奇的な彼女」を見ていなければ何が面白いのかわからないでしょうし、わかったとしても、それは「映画」を現実世界で見ている人の話であって、「映画の中の世界」にそんな約束ごとを持ち込んで欲しくないと思います。少なくとも、映画の中で彼が特別である何かを描いて欲しかった。その上でキョヌ役の俳優を使うのであれば「隠し味」で済むのですが…。

前半を妙に軽いノリの話にしてしまったことをいい、ギョンジンを乱暴な女性に描いてしまったことといい、「猟奇的な彼女」がヒットし過ぎてしまったことが、この映画にとってはマイナスだったかもしれません。

死んだミョンウが風になって彼女の側に戻ってくるシーンとか、とても良いシーンがあるだけに、もう少しそこをていねいに描いて欲しかったなぁと思います。
個人的には、彼が死んで落ち込んでいるギョンジンの生活の中で、ふとした時に、風の中の彼の声が聞こえてきて、彼がまだ彼女の心の中に住んでいるのだ、ということを実感させるような感じで描いてくれると良かったのに…と思います。
そのためには、あの旅行のシーンをもっと強調した描き方にしておくと良かったな、とか。

また、ピアノを弾いているシーンとか(これは『猟奇的な彼女』にもありましたが)、犯人を追っている時のアクションとか、チョン・ジヒョンの魅力を様々な角度から引き出しているのも良いと思います。

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「サマータイムマシン・ブルース」関連本

サマータイムマシン・ブルース関連の本を2冊購入。

4812423228サマータイムマシン・ブルース
進藤 良彦
竹書房 2005-08

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まずは、ノベライズ本。
最近、映画のノベライズ本をよく見かけます。
中には、原作があるのに、さらにノベライズするというものもあるようです。
それらの場合には、映画で設定やストーリーが変えられた場合にそれに対応しているとか、長い小説の一部分にスポットをあてているとかのことが多いようです。
中には、語り手を変えたり、オリジナルの要素を入れたりして工夫をしたのもあるようです。
「ようです」と伝聞系が多いのは、書店では見かけるものの、実際に購入して読んだのは「いま、会いにゆきます」の「ずっと、ずっと、あなたのそばに」だけだからです。他のは、帯の内容から判断して、そんな所ではないかな、という想像です。

「サマータイムマシン・ブルース」のノベライズ本は、そういう虚飾なしに、映画をそのまま文章に置き換えたという感じでしょうか。
クーラーのリモコン(ホワイトボードの前→テーブルに移動)とか、未来人参上の字とか、タオル(沼の水をふく→リモコンをふく→投げられてたたみの上へ)とかは、意識して描写しているようでした。

映画は見ていないけど試しにどんな話なのかを覗いてみるとか、DVDが発売されるまで映画を反芻するためのよすがにするとか、そういう人は買ってみてもよいかもしれません。
でも、本屋さんにはあまり置いてないんですよね(^_^;


4872339800サマータイムマシンブルース +(プラス) !
本広 克行 上田 誠 井口 啓子
太田出版 2005-08-23

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次に、本広克行監督と上田誠さんの対談本。
上田誠さんは、この映画の元になったお芝居を上演していたヨーロッパ企画の脚本・演出家。映画の脚本も担当しています。
ネタもとや小ネタの暴露を期待して購入した向きはありますが、そっち方面のリークはほとんどありませんでした。でも、作った側がどんなことを考えてこの映画を作ったかが伝わってくる、よい本です。
演劇論みたいなものにも触れられていて、日常的な会話でありながら聞いていて笑えるあの台詞の秘密がわかったようにも思いました。
ネタのリークという意味では、「タイムマシンを作ったのは誰なのか?」というので、「ホセかもしれないし、あるいは……。映画を注意深く見ていれば、なんとなくその答えがわかるかも。」という一節がありました。僕は、最初はホセだと思っていたのですが、そういう描き方をされると、そうじゃない可能性が高いわけで…。
で、よく考えてみると、田村が一日前に戻って隠れている…というのがポイントではないかと。カメラを取りに帰ってきた時には部室に戻ってきたわけですから、そこから戻るとタイムマシンは部室にある、と。前の記事に書いた、屋上→部室の移動の謎は残るわけですが、そうなると無限ループの完成ですね。
あと、未来のSF研の部員たちが、ヨーロッパ企画の人たちだというのが書いてありました。これは、たぶんそうじゃないかな、と思っていたのですが。
個人的には、脚本を書いている時点で、柴田・甲本の関係を柱として考えてくれていたんだな、というのがわかってうれしかったです。確かにパズル的な面白さもあるんですが、それ以上にあのせつなさが好きなもので。

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サマータイムマシン・ブルース(2回目)

サマータイムマシン・ブルース、2回目を見てきました。

まずは、カメラ関係で気になったこと。
リモコンにコーラがこぼれるシーンで、伊藤のカメラが宙に舞いますよね。
ふだん伊藤の使ってるカメラはキヤノンの EOS kiss light なんですが、このシーンだけ、クラシカルな金属ボディのカメラなんですね。
今どきあんなカメラを作っているのは、ニコンくらいしかないのですが、パンフレットを見ると、美術協力にはキヤノンとライカしか載ってないし…。となると、現行機種ではありえない。機種名に「E」の字があるのは見えたので…と探していくと、キヤノンに「EX」「EF」という機種が見つかりました。
で、今回確認した所、1969年発売の EXEEEX AUTO の可能性も多少)だとわかりました。
しかし、わざわざあの場面だけこのカメラを使った意図というのは謎ですね。そんなにメジャーな機種ではないようなので。

ちなみに、柴田と田村のカメラについては、裏蓋はずしてフィルム取り出す所でライカだとはわかったものの、機種名まではわかりませんでした。ロゴらしきものがほとんど見えないですから。

さて、カメラ以外のことですが、2回目であっても、飽きることなく楽しめました。
ギャグの間合いが良いというか、テンポが良いので、ネタばれだからしらけるとか、そういうのは(少なくとも僕は)全くなかったですね。
冒頭の野球のシーンで、部室のある方に注目して見ていたら、ちゃんと色々やってましたよ。こういう作り込みの仕方も良いです。

それと、ラスト。
ラストは突然、青春グラフィティ調になるのですが、夕方のセピアっぽい色調にしてあって「ああ、一日が終わったんだなぁ」という感じがにじみ出ているし、柴田の表情のフラッシュバックがあったりなんかして、それも効果的です。
結局、自分と柴田は結ばれないんだなぁとわかった後に、柴田が映画の話を受けてくれてもせつないですよね。そのせつなさが、すごくうまく表現されているというのを、改めて感じました。
しかも、「苗字って変えられないのかなぁ」という台詞とか、田村の残していったフィルムの謎も残されたままだったりして、思わせぶりな余韻が残るのが、また素晴らしい。
エンドロールの写真は、今回も一生懸命見させてもらいましたが、一夏の青春を感じるよい写真ではありましたが、未来のヒントになるようなものは見あたりませんでした。写真ではなく、何か鉛筆書きの文字のようなものがあって、それが何かは気になったのですが…。それは、ストップモーションで見ないとわからなそうなので、おとなしくDVDを待つことにしましょう。

新たな謎として、屋上から飛び去ったはずのタイムマシンが、なぜ部室に戻ってきたのか、というのを発見しました。一日前に戻って隠れていたのだとして、わざわざ部室にタイムマシンを運ぶ理由はないですよね。
ラストで左上に出る「#1」といい、まだなんか隠されているという匂いがします。勘繰り過ぎかもしれませんけども。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも、最後の「to be continue」は冗談のつもりだったのが、本気にしてしまう人が多かったので続きを作ったという話があるくらいですから、「まだあるぞ」と思わせるための仕掛けなだけかもしれません。

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市川拓司「恋愛寫眞」映画化

4093861196恋愛寫眞―もうひとつの物語
市川 拓司
小学館 2003-06

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「いま、会いにゆきます」で有名な市川拓司さんの「恋愛寫眞 もうひとつの物語」が映画化されるそうです。
情報入手先はこちら
「サマータイムマシーン・ブルース」の影響でカメラが出てくる物語を読みたくなって、小説を買ったばかり(まだ未読です)だったので、タイミングの良さ(?)にびっくり。
もともと、広末涼子主演の映画の脚本から発案して書いた小説(ストーリーは全く違うそうなので、単なるノベライズではない模様)なので、映画→小説→映画という、妙な形でのメディアコンプレックスになってしまったわけですね。

マンガも小説も、映画化ばやりですが、これから公開される予定の小説を原作とした映画を知っている限りならべてみました。まとまった情報入手先があるわけではないので、たぶんかなり落ちはあると思いますが。

■「深紅」野沢尚
○監督:月野木隆
○公開:2005年9月17日
○出演:内山理名・水川あさみ

[amazon.co.jpで購入]

■「空中庭園」角田光代 →公式ホームページ
○監督:豊田利晃
○公開:2006年10月8日
○出演:小泉今日子・鈴木杏・瑛太

[amazon.co.jpで購入]

■「夜のピクニック」恩田陸 →公式ホームページ
○監督:長澤雅彦
○公開:2006年
○出演:多部未華子・石田卓也

[amazon.co.jpで購入]

■「ブレイブ・ストーリー」宮部みゆき →公式ホームページ
○実写ではなく、アニメです。
○公開:2006年夏

[amazon.co.jpで購入]

■「天使の卵」村山由佳
○監督:冨樫森
○公開:2006年
○出演:小西真奈美・市原隼人

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■「間宮兄弟」江國香織
○監督:森田芳光
○公開:2006年初夏
○出演:佐々木蔵之介・塚地武雅
○関連ニュースを調べていたら、この映画に中島みゆきさんがお母さん役で出演することが判明。くわしくはこちら

[amazon.co.jpで購入]

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サマータイムマシン・ブルース

ワーナーマイカル・シネマズ みなとみらいにて鑑賞。
公式ホームページはこちら

「妖怪大戦争」だったか「姑獲鳥の夏」だったかを見に行った時に、予告編を見て知った映画です。
意外と上映館が少ないような気がするのですが…

「サマータイム ブルース」というと、僕なんかは渡辺美里の歌を思い出すのですが、夏の終わりの郷愁を感じさせる題名ですよね。
そして、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「時をかける少女」「タイム・リープ」と、タイムパラドックスを使った物語の好きな僕としては、見に行くしかない一本でした。

SFを研究しないSF研究会が、なぜか未来からやってきたタイムマシンを使って、壊れてしまったエアコンのリモコンを手に入れるために昨日へタイムトラベルをしてしまう…
あらすじだけ見ると、過去のタイムトラベル映画のパロディのB級映画のような気がしてしまいます。
いや、実際にそういう部分は山ほどあります。
名画座に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のポスターは貼られているし、大学の建物についている時計は明らかに「あの」時計台を意識したものだし、タイムマシンが飛ぶ時にでるあの光の出方もそうですし…
それだけではなく、部室には「ガンダム」のポスターが貼ってあるし、「ガンダム」の音楽も流れます。
怪獣のソフビ人形やシルバニアファミリーは置いてあるは、「サトラレ」のマンガは置いてあるはで、モノ的ギミック満載です。
登場人物たちも、ギャグ的なノリで行動し、特に感動させたりするシーンがあるわけでもない。
基本的に、笑って見られる映画なのです。

でも、確かに、そこにはノスタルジーを感じさせるものがあるのです。
単に、田舎が舞台になっているからではなく。豚の蚊取り線香や古くさい看板が置いてあるからでもなく。
たぶん、それは、「変わらない」ということに対する安心感みたいなもの、ではないかと思うのです。
25年後の世界から現在にやってくる「田村」という青年がいます。
彼は、25年後の世界のSF研のメンバーなのですが、現在の部室を見て「新しいですね」と言うのです。
25年後にも彼らは同じ部室を使っていて、同じような活動をしている。彼らの使っている部室は今よりもさらに年数を重ねているので、今の部室は「新しい」というわけです。
当たり前と言えば当たり前なのですが、SF映画的に考えたら逆ですよね。未来が新しく、今はどんどん古くなっていくという描き方の方が、SF的な理屈に適っているはずなのです。
でも、この映画ではそうではないのです。
そういう描かれ方をしているものは、他にもたくさんあるのですが、そのため、「どんどん変わっていくから今を残したい」というせっぱ詰まったノスタルジーではなく、「今あるものから昔をたどれる。未来へもつながっている。だから、昔を思おう。未来を思おう」って感じの時間の流れを感じるのです。

また、個人的には「写真」が重要な要素として登場するのがうれしいですね。
大体が、写真というのは、時間を切り取って保存する機械ですから、ノスタルジックな感じがするものなのです。
それを、今のデジタル時代に、あえて白黒フィルムを暗室で現像しているのですから余計です。

そして、最後に、ロマンス的な要素もしっかりと入っています。
でも、結局誰が「お父さん」なのかは、わからないまま終わってしまいました。
もしかしたら、今の二人の恋は成就しないのかな、っていう、ちょっと悲しい結末も予感させたりします。
エンドロールにヒントがあるのかと思って、よく見てたつもりなんですが、わかりませんでした。それとも、全部明かにしてしまわないで、余韻を残すということなのでしょうか?

それにしても、何回も見直すと、また新たな仕掛けが発見できるというタイプの映画であることは間違いなく、僕の中では「DVDを購入して、また見直そう」という決意が固まっています。

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「仮面ライダー」の映画

今年の夏は、僕にしては映画館で映画を見た方なのですが、これに味をしめて、109cinemasのメンバーズカードに入会してしまいました。

で、近日公開の映画の紹介ページを見ていたら
「仮面ライダー THE FIRST」などというのがあるではありませんか。

本郷猛と一文字隼人が登場するらしいです。
原作重視の作りらしいです(って、原作は読んだ記憶がないのですが(^_^;)。

ライダースナック食べて大きくなった世代の人間としては、これは見ないわけには行きません。
ちなみに、公式ページはこちら
11月5日公開だそうです。

近頃の本やマンガで、「仮面ライダー」関連のものと言えば、
「仮面ライダーSPIRITS」
「Hyper Hybrid Organization」
でしょうか。
「Hyper Hybrid Organization」はあまりメジャーな作品ではないし、仮面ライダーシリーズでもないですが、ライダー度は高いです。なにせ、メインキャラの名前が、藤岡武士・佐々木隼人・宮内志郎ですので…。
第1巻の感想がこちらですので、ご参考に。でも、ライダー度の高さでは外伝の方がお薦めかも。

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映画「キューティーハニー」

B0001A7D0Yキューティーハニー
佐藤江梨子 永井豪 庵野秀明
バップ 2004-12-22

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実写版の「キューティー・ハニー」の感想です。

もともと「B級特撮映画」っていうのを期待していたので、「デビルマン」や「CASSHERN」と違って、肩の力を抜いて楽しめました。

ハニーの元の姿をダメOLにしたのは、佐藤江梨子のキャラに合わせたのかもしれませんが、受け入れられない人もいるでしょう。
僕は「SEED」も受け入れてる側なので、それは構わないのですが、なぜか「SEED」よりも違和感が強かったですね。
どこら辺にその原因があるのかを考えてみると
「愛の戦士 キューティー・ハニーさ」っていう決め台詞があるのですが、そこだけ原作のイメージに重ねようとしていていたので、キャラが徹底していない。
早見青児まであやしいキャラだったので、みんな怪しくなってしまった。
作品中に登場するアニメと実写のキャラが違う。
といった所でしょうか。

しかし、パンサー・クロー側のボスキャラの造形とか
戦闘シーンの爆発の派手さとかは、期待通りのできですね。

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「まんが日本昔ばなし」復活

あの「まんが日本昔ばなし」がゴールデンタイムに復活するそうです。
情報源はこちら

僕が小学校の頃に放送が始まった番組で、小学生のうちは毎週見てましたね。
小学生の時の僕の愛読書は、坪田譲治さんの「日本のむかし話」と松谷みよ子さんの「日本の伝説」(もう絶版)・「龍の子太郎」というくらい、その手の話が好きでした。
もちろん、学年が上がるにつれて番組自体は見なくなってしまった(マイナーな話が多くなったというのも一因)のですが、今回の復活は素直にうれしいです。

しかも、昔の番組をそのまま放送する、というのが良いではないですか。
ネタに困って中途半端なものを作るよりは、過去の名作をどんどん活かして欲しいものです。
「プロジェクトX」なんかも、そうだと思うんですけどねぇ。

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踊る大捜査線 コンプリートDVD-BOX 発売

B000AXQQF0踊る大捜査線 コンプリートDVD-BOX (初回限定生産)
織田裕二 柳葉敏郎 深津絵里
ポニーキャニオン 2005-11-25

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「踊る大捜査線」のコンプリートDVD-BOXが発売されるようです。
テレビ・ドラマ・その他(その他の内容は書いてあるのですが、内容がよくわからないです。マニアではないので)を完全網羅しいているようです。
「交渉人」と「容疑者」は入らないですが、これは後付けでも可。

「踊る大捜査線」はすごく好きなドラマなのですが、今までトールBOX仕様になっていなくて、今ひとつ買う気になれなかったのですが、これで安心して購入できます。
(「さびしんぼう」もそれが理由で購入していないんですけど…。こちらは期待薄かな…)
実は、「踊る大捜査線 THE MOVIE」とドラマシリーズ全話は録画してあるのですが、僕がこのシリーズを見始めたのは「秋の犯罪撲滅スペシャル」からなので、スペシャル版が全て見られるのはうれしい限り。
スペシャル版の再放送は難しいでしょうからね。
(「三匹が斬る!」にもスペシャル版があるらしいですが、再放送はされませんから)

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「CASSHERN」

B0001A7D0OCASSHERN
伊勢谷友介 紀里谷和明 麻生久美子
松竹 2004-10-23

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「デビルマン」に続いて「キャシャーン」をレンタルで見ました。
お盆休みに珍しくあまり予定が入らなかったもので、HPの更新作業でもしながら見ようかなと、まとめてレンタルしてきたのです。(HP更新は思ったように進んでないのですが(^_^;)
実は、もう一本「キューティハニー」も借りてあるのですが、懐かしのアニメのリメイク作品オンパレードといった様相です。

さて、この作品なかなか評価は難しいです。
ものすごく良い部分と、ダメな部分とかあって、中間がないように思うのです。

まず言えるのは、原作に対するスタンスが見えないこと。
原作のファンには「おっ」と思わせるサービスもあるんですよ。
まず、映画の冒頭に出てくる「たった一つの命を捨てて、生まれ変わった不死身の体。鉄の悪魔を叩いて砕く、キャシャーンがやらねば誰がやる。」という有名な台詞。しかも原作と同じ納谷悟朗さんです。
第七管区でキャシャーンを助けてくれる医者の飼っている犬がフレンダーだったり、原作でキャシャーンがかぶっているヘルメットがさりげなく置いてあったり。
ところが、設定もストーリーも原作とは全く違うものになっている。
設定にしろストーリーにしろ、説得力のあるものだし、テーマとしても良いものを押し出していると思います。
生命を思う通りに扱おうとする愚かさ。戦争とそれを引き起こす人間の浅ましさ。自分と違うものへの根源的な恐怖と差別。そういったものへの批判が、十分に伝わってくる内容でした。
でも、だからこそ「何でキャシャーンなの?」と思うのです。
この作品で語られていることは、冒頭の台詞の内容とは180度違うものではないかと思うのです。正義というものが確固としてあり、そのためには何をも犠牲にして戦おうとした時代と、何が正義で何が悪かわからなくなってしまった時代。
180度違うものを一緒に入れようとするから、話がかみあってない。
なので、部分部分を取り出してみると、台詞も演技もCGも音楽もとても良いと思うのです。
でも、大きな流れとしてのストーリーがはっきりとしていない上に、同じようなテーマが微妙に少しずつずれて何度も出てきて、関連性がわからなくなってしまうのです。戦いということにしても、いろいろな対立軸がありすぎて、今、一体だれとだれが戦っているの? という感じで、かなり難解でした。

すごく印象に残ったのは、CGの出来の良さ。
もともと宇多田ヒカルのプロモーションビデオは好きで、「UH3+」は宇多田ファンでもないのに持っているのですが、今回のCGもかなり好きです。
月の光を背景にキャシャーンが立っているシーンや、アンドロイドが列をなして町に進撃してくる所などは、原作以上の迫力があったように思います。
フラッシュバックのいれ方などの、カット割りも迫力あって良かったです。
役者さんたちの演技も良かったですね。特に、寺尾聡さんや大滝秀治さんは、ああいう硬派な演技を見たのは初めてだったので、特に印象深いです。

というわけで、場面場面の映像のすばらしさを堪能するにはよい作品です。ストーリーを楽しもうと思ってはいけません。

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映画「デビルマン」

B0001M3XH4デビルマン
特撮(映像) 永井豪 那須博之
東映 2005-04-21

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映画「DEVILMAN」をレンタルDVDで鑑賞。

公開時のネット上での評判は散々だった「デビルマン」ですが、どのくらいヒドイものなのか、自分の目で見てみないと文句は言えないな、ということで怖いもの見たさ半分で見てみました。

見終わって(というより見ている最中から)感じたことは、確かにネット上で酷評されるのも無理はないな…ということでしょうか。

一応、作り手の側の力点の置き場はわかるんですよ。
人間が、人間らしい心を忘れて、他の人間を攻撃していく様を、現代社会に重ねて描きたかったんだな、ということは。
でも、それって「現象」を描いているだけなんですね。いじめをしているという事実、他人を攻撃しているという事実。でも、それを行っている人間の「気持ち」の描写が深くないので、あまり恐怖を感じないのです。
原作のマンガでは、人間が己の心の弱さから、自分を守るために他人を攻撃するようになっていく過程が、しっかり描かれていたと思うのです。
飛鳥了は、まさに人を堕落させる「サタン」としての存在感を持っていたのです。

その「人間の心」にしても、原作では覚悟を持って守る必要があったわけです。不動明は、人類を守るために、デーモンと合体しても人の心を失わない覚悟を持ってデビルマンになった。映画では、合体してみたら、なぜか人間の心が残ってしまった、という感じで拍子抜けです。人の心と悪魔の心のせめぎ合いみたいなものが描かれていないんですね。最初の場面も、それ以降も。
だから、「肉体は悪魔、心は人間」という逆説が生かされていない。なので、「肉体は人間、心は悪魔」という人間へのアンチテーゼもインパクトが薄くなってしまったように思うのです。

もともと人間ドラマの方に力点を置いているようなので、アクションシーンを批判しても仕方がないのですが、それにしてもCGがダメすぎです。
僕は、もともとCGの絵というのは好きではありません。デフォルメが聞かせにくいので、迫力が出にくいし、背景処理も単調になりがちです。また、陰影がつきにくいので、立体感が人工的になってしまうと思うのです。
最も、最近のCG技術はすごく進歩していて、実写とCGの融合が不自然に感じない映画もあるのですが、この映画では、実写とCGの絵柄が違いすぎて、興ざめでした。

大体、ジンメンに「デーモン同士は殺し合わないはず」なんて言わせてる時点で、デーモンの存在感がないですよね。

さて、マンガの「デビルマン」ですが、これは本当に傑作です。
僕はテレビアニメで最初に触れた世代ですが、原作を初めて読んだ時(確か大学生くらいの時)には、こんなに深い話だったのかと思って感動しました。
未読の方は、ぜひ読んでみて下さい。(マンガ喫茶ででもいいですから…)

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「妖怪大戦争」

GENTO横浜にて鑑賞。

旧・妖怪大戦争が好きなのと、妖怪全般が好きなこと、京極夏彦・宮部みゆき両氏がプロデュースに関わっていることなどで、かなり期待していた作品。
期待感が高かっただけに、やや期待はずれの感があります。いい部分も多いのだけれども、これはちょっと…という所も多いのです。特に、ラストが唐突な感じが強かったために、見終わった時の脱力感が大きくて。色々思い返してみると、「あ、いいところもあったな」という感じです。

確かにCGや特殊メイクを使った妖怪の造形は見事なものがあります。
天狗山の沼の場面や妖怪会議の場面などは、すごく雰囲気が出ています。
川太郎は、ビジュアル的にもキャラクター的にも傑作ですし、ろくろ首・目目連(もくもくれん)・塗り壁なども気に入りました。でも、百目・ぬっぺらぼう・呼子(よぶこ)は色があざやかすぎて人工的な感じがしてしまいましたね。
スネコスリは、ちょっとかわいく作りすぎかな。他の妖怪もそうですが、妖怪の妖怪のゆえんを、もうちょっと描いて欲しかったですね。例えば、いきなり群れで逃げているシーンから始まるのではなく、暗闇で人の足をもつれさせて喜んでいる所に、後ろから機怪がしのびよってくる…とか。
また、油すましとぬらりひょんは、人間くさすぎですね。外見的にも台詞回しも、竹中直人・忌野清志郎という人間の姿が見えすぎでした。二人とも、地のキャラが強いですから余計に…。宮部センセーとかはちゃんとセンセーに見えるので、この辺りの遊びは嫌いではないのですが、水木大先生も、やはり地が見えすぎの感が…。声だけ声優があてるとかすれば、もっと感じが出たのではないかと思うのですが…
主役の神木隆之介くんは、なかなか良いですね。ナレーションも上手だし、ちょっとコミカルなオーバーな表情も、後半のシリアスな場面も、うまく演じていたと思います。アギの栗山千明さんのアクションもさすがです。大天狗と戦う場面などは、カッコ良かったです。

内容面で言うと、旧・妖怪大戦争が江戸時代を舞台にしていたのに対して、今回は現代が舞台。妖怪たちにとっては昔ほど住みやすい世界でなくなっているはずで、その辺りがどうテーマに生かされているのかも見所でした。
人間に捨てられた機械の怨念が作り出した「ヨモツモノ」という発想は良いと思うのですが、カラカサお化けやちょうちんお化けも古くなったモノが魂を持ったものなので、それはじゃあどこが違うんだ、みたいなことが出てこなかったので、その辺りがやや不満。
妖怪たちが争いを好まず、お祭りが好きで、のんきに暮らしている、という設定はそれほど嫌いではないのですが、映画の中で、その彼らの感覚に同調できるような世界が描き切れていないような気もするのです。
「ヨモツモノ」の設定をきちんと描いてその中で、昔ながらのお化けとの違いを強調しておくとか、妖怪会議の時に、何で戦いたくないのかということを、もう少しくわしく説明しておくとかすると、わかりやすかったのではないかな、と思うのです。
さらに、東京が壊滅した後の話。妖怪たちがそれぞれの場所に帰っていくのは良いとして、川太郎や川姫たちがどうなってしまったのは描いて欲しかったですね。なので、唐突に終わってしまった感が強すぎです。
東京が壊滅したはずなのに、後に残った人間二人がのんきな会話をしているのも謎。いや、僕は「公式ガイド」の荒俣さんや京極さんの発言も読んでいるので意図はわかるのですが、映画の中では説明されていない。その辺りは、先にも書いた、妖怪の価値観を描ききっていない所に原因があるのではないかな、と思うのです。

あと、もう一つ。「公式ガイド」の豊川悦司さんと荒俣宏さんの対談の中で、旧・妖怪大戦争のラストの百鬼夜行についての言及があったんですよ。僕もあのシーンが大好きなのですが、あれを新作でもやってくれるということで期待していたのですが、出てくる方は迫力があったのですが、帰っていく方は全然でしたね。これも、ラストで唐突さを感じた理由の1つです。
闇に消えていく妖怪の姿を描くことで、見えない中にあんなお化けがいるんだな、ってことを感じさせてくれるわけで、映画を見終わった後に、現実にその感触を持ち帰ることができるんですよね。なので、あそこはもうちょっと時間をかけて欲しかったです。

というわけで、個人的にはいろいろ不満はありますが、これをきっかけに妖怪への注目度が上がってくれるとうれしいですね。「油すまし対土ころび」が本当に公開されたら、いいなぁ(ごく一部の人しかわからないネタですが…(^_^;)

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映画「姑獲鳥の夏」

B000B6H6CS姑獲鳥の夏 プレミアム・エディション
堤真一 京極夏彦 実相寺昭雄
ジェネオン エンタテインメント 2005-11-25

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GENT横浜にて鑑賞。

あの長い原作をどう時間内に収めるのか、一人称小説だからこそ可能なあのトリックをどう扱うのか、ということが個人的には気になるポイントだったのですが、その両方を、想像以上の高いレベルでクリアした映画だったと思います。

話のスジとしては原作と大きく変わっていないのですが、前半で謎を強調してひっぱらずに、後半の解決編にスポットを当てた所がうまいですね。
涼子の背負った悲劇性が強調されて、物語として味わい深いものに仕上がっていると思います。

また、例のトリックについても、前述のような描き方だったために、謎を深める方向で利用されていないので、それだけ受け入れ難い現実だったのだ、という文脈で使用されており、、むしろ悲劇性を高めるのに貢献していた感さえあります。

ただ、夫を刺し殺すに至った心理状態とか、無頭児についての説明だとかがあまりなかったので、その点についてはやや不満。
原作を読んでいなくとも、分かるような説明はされていたと思うのですが、自分の中で無意識に補正されている可能性もあるので…

映像的なインパクトも、音楽も、演技も、レベルが高かったと思います。
原田知世さんは、最初は表情が堅いかなと思っていましたが、その分、感情を表に出した場面での印象度が上がっています。前述のように、涼子の悲劇性を前面に出した描き方なので、準主演といってよい存在感です。
堤真一さんは、「ローレライ」の時もそうだったのですが、声がよいですね。僕のイメージとしては、京極堂はもう少し線が細くて不機嫌そうなイメージだったので、ビジュアル的には男前すぎですけど。
逆に、永瀬正敏さん演じる関口巽は、しどろもどろさせすぎかな、と思いました。まあ、小説では彼が反論してしまうので、それに対する細かい説明が必要になるわけで、細かい説明を省いて、彼がおとなしくやりこめられている形にするには、あのキャラクター造形でよいのかもしれませんが…

なお、小説の感想はこちらです。

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「甦れ!妖怪映画大集合」

4812422655甦れ!妖怪映画大集合
竹書房 2005-07-30

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「写真で見る日本妖怪大図鑑」「画図百鬼夜行全画集」を探していくつか本屋を見たのですが、収穫なし。
ネットで注文した方が早いとは思うのですが、一応、実物を見てから購入しようと思っているので…

代わりに、大映の妖怪三部作も紹介しているムック本を発見しました。
新「妖怪大戦争」のストーリー紹介などもあるので、そこは読まないようにしているんですが(^_^;
川姫・アギ・雪女のグラビア写真や、川姫役の高橋真唯さん、機怪デザインの韮沢靖さんのインタビューもあります。
が、ページの半分以上は、旧・妖怪三部作のストーリーや登場妖怪の紹介に費やされています。
旧作のファンの方には、お薦めです。

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「光の帝国」ミステリチャンネルで放映

恩田陸さん原作の「光の帝国」のドラマがミステリチャンネルで放送されます。
8月3日(水)より4週に渡って夜10時からの放送です。

ミステリチャンネルのホームページはこちら

寡聞にして、ドラマがあることも知りませんでした。
主演は前田愛さんです。

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「妖怪大戦争」公式ガイド

4048839306怪 vol.19 (19)
角川書店 2005-07

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8月6日公開の「妖怪大戦争」の公式ガイドが発売されました。
「妖怪大戦争」公開を前にして、角川書店は、妖怪関連の本をかなり出すようです。
本当は、「写真で見る日本妖怪大図鑑」とか「画図百鬼夜行全画集」とかが欲しかったのですが、書店で見てもどこにも置いてないんですよね。
原作本の文庫版も出すようなのですが、ハードカバーが出版されてまだ数ヶ月しか経ってないのに文庫化するとは…。本気で盛り上げるつもりなんだなと取るのか、いくらなんでもやり過ぎと考えるか、微妙な所ですね。例によって、原作本は映画を見てから読むつもりです。

さて、「公式ガイド」の内容ですが、監督:三池崇史×原作者:荒俣宏×京極夏彦の対談が載っているのですが、これが読み応えあり、です。
映画のネタバレみたいなものはあまりないので、映画を見る前でも安心して読める内容ではないですかね。
スタッフが楽しんで映画を撮っている気持ちが伝わってくるので、映画を見てみたいという気持ちになってくるし。

それから、「日本妖怪大事典」というのも発売されました。「妖怪事典」もくわしくて良いのですが、絵がないのが不満と言えば不満。今回発売された本は、水木しげる先生の絵も入ってよい感じです。

4048839268日本妖怪大事典
水木 しげる 村上 健司
角川書店 2005-07-16

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「逆境ナイン」

映画「逆境ナイン」を見てきました。
島本和彦原作とあらば、見に行かないわけにはいかないでしょう。

第一印象は、思ったよりコメディ路線一色ではなかったな、という所。結構感動的に盛り上げていこうという路線も意識していたようです。
でも、本気で感動をさそうには状況が極端すぎ。なので、個人的にはコメディ路線をもっと前面に出してもらいたかったな、という感じです。
後半、感動を盛り上げようとして時間を取り過ぎたために、テンポがよくないな、と思う所がありました。
むしろ、前半のテンポの良さが好きですね。

でも、個々の場面の「絵になり方」は素晴らしいです。
ギャグとしてのシリアスなシーンでも、ホントにシリアスに見えなかったらギャグにならないし、ギャグのシーンに照れがあってもいけません。女の子がかわいく見えるシーンは、ホントにかわいく撮れないといけないですし。カメラワークとか、CGの使い方とかもふくめて、この辺りはとてもうまかったのではないでしょうか。

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HINOKIO

いつも使う駅にポスターが貼ってあったので、ずっと気にはなっていたのですが、なかなか時間がとれず、公開終了間近になってやっと見ることができました。

交通事故で母親を失ない、ずっと部屋にこもりきりの少年に対して、なんとか外の世界に出るきっかけをつくってやりたいと、父親が彼に与えたのが、遠隔操作のできるロボットです。
この辺り、最初の先生の説明では、こういう方法が全国で始まりつつあるという感じでしたが、父親がロボットの開発者で、HINOKIOはその試作機の1つというその後の展開を見ると、これはレアケースとしか考えられず、ちょっと設定が統一されていない感じ。

とはいえ、最初は周りに溶け込めずにいた覚が、ガキ大将のジュンたちとの交流をきっかけに心を開いてゆく様は、なかなか雰囲気があってよかったと思います。
工場地帯に囲まれた海の風景なんていうのは、川崎生まれで川崎育ちの僕にとってはなじみの深いものでしたし、イタズラをきっかけに交流が始める所なんかも子供の世界のできごととして自然な流れです。

でも、ラストがもう一つなので、全体的にはやや不満が残ります。
ゲームを題材にもってくるのは構わないし、それを象徴的に使うのも構わないと思うのですが、解決をそこに頼ってはいけないでしょう。
大体、「あちら側」で会った母親に「本当はお父さんもあなたのことが大好きなのよ」とか言われただけで、父親へのわだかまりが消えるというのも変ですよね。本物の母親なのか、幻影なのかもわからないのに…。

真面目な女の子が、自分はきちんとしているのに相手が思うようになってくれなくて、それが憎しみにつながってしまうとか、ゲームにはまりすぎて現実を見失いそうになる子供がいるとか、題材としてはいい所をついているのですが…。逆に、いろいろ詰め込みすぎたのかもしれませんね。

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「木曜組曲」DVD鑑賞

B00008Z6KD木曜組曲
鈴木京香 恩田陸 篠原哲雄 原田美枝子
バンダイビジュアル 2003-05-23

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映画「木曜組曲」を観ました。 小説を読んだ時に、一番印象に残っていたのが、最後の三重のどんでん返しであり、駆け引きの深さであり、それを支えている「書くことに対するこだわり」だったので、台詞や筋書きは大きく変わってはいないのに、その部分が改変されていたために、受け止め方はかなり大きく違いました。

小説の方では、時子の死はあくまでも「事故」でしかありませんでした。
もちろん、それを未然に防ぐことができたのに、あえてそれをしなかったことに、えい子の洞察力と妄執とを象徴させているわけですが。

しかし、映画では時子が自ら筋書きを書いたことになっています。そして、自分の死をもって、若い書き手にその影響力を残そうとしている。小説ではお互いに内心で分析している形になっている各登場人物に対する人物分析も、時子がしている形をとっており、時子の存在感の大きさを際立たせています。
そして、自らの決断に対する迷いや恐れといったものも、画面の中では強調して描かれていたように思います。
ですから、「死」を題材に取り、「書く」という行為を目的としている部分は特異といえるかもしれませんが、ある意味「真っ当な」世代交代の話になってしまった感があります。「毒」の部分が薄れてしまったような感じです。
(実は、先週くらいに録画してあったドラマの『六番目の小夜子』を観まして、やっぱり毒が抜けてしまっているように感じたのですが、またこれは別の機会にきちんと書こうと思います。)

それと、書くということに対するそれぞれの人物の姿勢を示す細かいエピソードが抜けてしまっているので、結局、僕が小説を読んで一番好きだった部分は、映画では出てこない、ということになってしまうわけです。

単独の映画として観た場合、そんなに悪い映画ではないと思うのですが、小説と比べてしまうとね…という感じでしょうか。

なお、小説の方の記事はこちらです。

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「いま、会いにゆきます」DVD鑑賞

B00061Q6VKいま、会いにゆきます スタンダード・エディション
竹内結子 土井裕泰 中村獅童 武井証
東宝 2005-06-24

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「いま、会いにゆきます」のDVDを見ました。
やっぱり最後の部分(澪の側から物語が語り直される部分)は良いなぁと感じます。
もっとも、小説の方のマイペースな巧の姿がインプットされている今の僕には、映画の過剰演出の部分が鼻につくところはありますが、最初に映画館で見た時にも、同じようなことを多少なりとも感じていたので、大きく見方が変わったということはありません。

映画「いま、会いにゆきます」の記事はこちらこちら

小説「いま、会いにゆきます」の記事はこちらです。

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「逆境ナイン」の広告

4091573312逆境ナイン 1 (1)
島本 和彦
小学館 2005-04

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島本和彦さんの、かなり古いマンガなのですが、7月に映画が公開されるようですね。
憶測ですが、韓国映画の「少林サッカー」のようなノリのスポーツコメディが作りたかったんじゃないでしょうかね。日本のマンガは、スポーツ根性ものか、もしくは、スポーツの世界を舞台にしたラブコメになってしまって、スポーツを題材にしたアクション系のコメディは少ないですから。

で、この間、電車の中で映画の吊り広告を見かけたのですが、使ってあるセリフが「それはそれ! これはこれ!」なんです。
思わず、「自分の心に棚を作れ!」を思い出しましたね。セリフとしての完成度は、言葉がえらそうな分、こっちの方が上ですね。
セリフの意味がわからないという人は、ぜひ「炎の転校生」を読んでみて下さい。文庫になってます。

炎の転校生 1
島本 和彦
小学館 (2003.9)
ISBN : 4091934617
価格 : \630

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「いま、会いにゆきます」DVD購入

B0007VEZ2Qいま、会いにゆきます DVD-BOX 〈初回限定生産〉
竹内結子 土井裕泰 中村獅童 武井証
東宝 2005-06-24

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「いま、会いにゆきます」のDVDを購入しました。
上に写真が出てる、限定BOXの方です。
予約が始まった当初にすぐに予約しました。
今までで予約して買ったのって、エヴァのLDとガンダムのLDボックスくらいですかね。

映画「いま、会いにゆきます」の記事はこちらこちら

小説「いま、会いにゆきます」の記事はこちらです。

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「夜のピクニック」映画化

最近、また「夜のピクニック」の検索数が急増しています。
「何かあったかな?」と思って調べてみたら、映画化されることになったそうです。

自分の好きな本が話題になるのは喜ばしいのですが、
「ベストセラー→映画化」という図式に乗ってしまっているようで、違和感を感じないでもありません。
あの話って、会話が多くて状況が動かないから、映像にはなりにくいと思うので、余計です。

日刊スポーツの記事はこちらです。

また、昨年書いた本の感想はこちらです。

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「妖怪大戦争」原作本発見

妖怪大戦争
荒俣 宏 / 荒俣 宏〔著〕
角川書店 (2005.5)
ISBN : 4048736094
価格 : \1,680

今日、本屋さんをうろうろしていたら、8月公開の「妖怪大戦争」の原作本を発見しました。
書いたのは、荒俣宏さん。
最近は、映画を見てから原作を読むようにしているので、映画をみるまではおあずけです。
元祖「妖怪大戦争」では人間は脇役だったけど、今回は少年が主人公で、しかも現代が舞台のようです。
「うしおととら」みたくなるのかな?

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「スウィングガールズ」

スウィングガールズ スタンダード・エディション
上野樹里 矢口史靖 貫地谷しほり 本仮屋ユイカ
東宝 2005-03-25


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「スウィングガールズ」を見ました。
僕は映画はレンタルビデオ(もしくはレンタルDVD)で見ることが多いのですが、これはネット上の評判がとても良いし、妻がジャズに興味がありそうだったので、DVD(しかもスペシャルエディション)を購入しました。僕が未見の映画のDVDを購入するのなんて、初めてのことです。

見た感想ですが、もちろん面白かったのですが、そこまで特別扱いすることなかったかな(笑)というのが正直な所でしょうか。

ガールズたちがジャズを演奏するようになったきっかけの作り方。はじめは乗り気ではなかったのが、だんだん上手になってきて、演奏する喜びが芽生えていく様子の描き方。演奏する機会を失った時のあきらめきれない様子(特に川をはさんでセッションするシーンは良いですねぇ)。街の中のいろいろな音をきっかけにリズムの取り方を覚えていく様子と、それをテンポよく並べていく構成。そして、イノシシのシーンに代表されるようなコメディ的な描き方や、雪合戦のシーンに見られるような等身大の高校生たちの姿。
良い所をあげようと思えば、かなりたくさんのことをあげることができると思います。

でも、音楽的な衝撃度で言えば、大林監督の「青春デンデケデケデケ」に登場するベンチャーズや、これは映画ではなく小説ですが、川上健一の「翼はいつまでも」に登場するビートルズほどの衝撃はなかった感じなんですよね。
それはどうしてかと考えるに、登場人物たちの内面と音楽との呼応の仕方なのかな、と思います。

「スイングガールズ」の場合、素直に彼女たちの演奏がうまくなり過ぎた感があるのです。できなくて悲しい、という場面は確かにありましたが、そういった時に「どうしても演奏したい」という気持ちがどこから来たのか。そういう部分がやや薄かったかな、と思います。
中古で購入した楽器が壊れていたりとか(それを直しにいく話は面白かったですが)、エントリーのビデオを送るのを忘れていたりとか、雪で電車が止まったりとか、ハラハラさせることを意識しているのはわかるのですが、そういうハラハラのさせ方ではなく、心理的な部分でのハラハラが、もっとあると良かったように思うのです。
その辺りは、オーディションでガールズを選んで、映画の中で彼女たちの成長する姿を描いていこうという、ドキュメンタリー的な要素を盛り込もうとしたことと、もしかしたら関係があるのかもしれません。現実の力をどこかで頼りにしてしまった部分があって、虚構の中で強調して描こうという意識が薄れていたのかもしれません。
「ウォーターボーイズ」は、テレビで1回見ただけですが、その辺りの展開もしっかりあったように思うのですけれども…。

それに、音楽祭できちんとした会場で演奏をして、それでエンディングっていうのも、物足りなかったですね。せっかく日常の中でリズムをつかんだのだから、もっと日常の中で気分を盛り上げるような演奏を期待したのですが。その意味では、スーパーの前での演奏がエンディングになるような展開で良かったのではないでしょうかね。

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「ローレライ」原作

4062749661終戦のローレライ (1)
福井 晴敏
講談社 2005-01

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映画「ローレライ」の原作「終戦のローレライ」を読み終わりました。
読む速さには自信があるのですが、非常に長い小説ですので、けっこう時間がかかりました。それに、きちんと感想をまとめる時にはいつもそうするように、2回読み返しましたので、なおさらです。

さて、原作の評価ですが、満点ではないものの、かなり高評価であることは確かです。映画の感想で書いたような不満な点は、原作では問題なかったです。

読み比べて一番驚いたのは、映画では原作の主要人物の一人がばっさり切られていたことでした。物語の対立軸として大きな役割を果たし、パウラへの影響力も大きいこの人物の存在を消してしまったことで、映画では物語の説得力が落ちてしまったことは明らかです。
まあ、2時間の制約のある映画で、あの複雑な背景と感情を描くのには無理がありますから、登場人物を減らし、1人の人物に多重的な役割をもたせるということ自体は仕方がないと思うのですが、高須に3人分の役割を果たさせるのは無理があったと思います。
高須と田口の背負っているものには、比較的似た要素が強いので、こちらをまとめ、フリッツを残した方が良かったのではないかな、と思いました。

また、「主役」に気を遣ったのか、映画は絹見艦長をかっこよく書きすぎですね。原作の艦長はもっと迷いがあります。でも、彼は迷う方が自然で、逆に映画は安易な印象があります。

それと、伊507やローレライの優位性は、小説で普通の潜水艦でできることは何で、伊507はこういう点が普通と違うという説明があると、なるほどね、と思えるものでした。また、映画ではテニアン島に唐突に大艦隊が出現するのですが、なぜそういう状況になったのかという理由も、小説ではきちんと説明してあります。
映画では、説明がないために、結果としては同じことを描いているのだけれども、説得力がないということになってしまったのではないかと思います。
小説で文字で説明して説得力のあることと、映画で絵として描いて説得力のあることは違うので、結果として同じように描くのではなく、同じことを映画で描くにはどう表現すべきなのかを考えなければいけなかったのではないかな、と思います。

いつもなら「原作を活かし切れていない」の一言で済むのですが、この映画の場合には、原作があって映画ができたのではなく、映画にするために原作を作ったという経緯があるので、そう単純ではありません。映画の原作を考えるならば「2時間で描き切れて」「説明がなくてもわかる設定」を考えなければいけなかったんじゃないの、という所に結局はなるのではないかと…。

今回は、映画との比較ということで書いたので、タイトルも「『ローレライ』原作」としました。小説としての評価は、また別に書きたいと思います。

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「ローレライ」その後

「ローレライ」の記事に、わずかな時間に3つのトラックバックをいただきました。
トラックバックをいただいた場合、必ずその先の記事を読むようにしているのですが、それも含め、他のブログに書かれた感想などを読んで思ったことを少し書いてみたいと思います。

まず、僕も書きましたが「ガンダム」「ヤマト」「エヴァ」との類似性を指摘する声はかなりあるようです。というより、気づかない方がどうかしているほど似ていると言えますし、パンフレットを読んだら原作者の福井氏自身がガンダムに言及しているわけですから…。
ただ、僕は「似ている」=「ダメ」という風にとらえているつもりはありません。過去の作品にインスパイアされて新たな作品を作るという行為は、あってしかるべきだと思っています。
ただ、問題は、過去の作品で得たものを、新たな作品世界の中で活かしているか、ということです。
「ローレライ」の場合、「きっとこう描きたかったんだな」というに匂いを感じることはできるのですが、それを作品の中で描き込めていない感じがするのです。だから、類似点に気づいた時に、作品の中でそれを味わうというよりは、既存作品の方に思考がもっていかれてしまうわけです。少なくとも僕の場合には…。

もう一つ、これはトラックバック先の記事というよりは、それについた感想を見て思ったことなのですが、意外と「ガンダム」を知らないという人が多いんだなぁということ。
「エヴァ」は10年ほど前に爆発的な人気があったにもかかわらず、その後は一般には露出しない作品になってしまいましたから認知度が低いのはわかります。「ヤマト」も完結してからかなりの年月が経っていますから、特に若い層には認知度が低いのはわかります。なにせ、最初のテレビ放送から30年だそうですから。しかし、「ガンダム」は、関連のゲームは毎年のように発売され、続編とされるアニメは現在まで続き、プラモデルも未だに売られ続けている稀有のアニメです。いかに20年前の作品とは言え、これだけの古典的名作を知らないというのは、「夏目漱石の『坊っちゃん』を読んだことがない」と言われたのと同じくらいの衝撃なわけです。
「ローレライ」を全くの戦争映画だと思って見に行ったという人であればともかく、少なくとも「樋口真嗣」という監督の過去の作品を知って見に行く人であれば、「SF」「特撮」「アニメ」のジャンルに興味を持っている人、ということになるでしょうから。

なので、これは「ローレライ」が話題になることで、過去の名作に再び日が当たるきっかけになるのかな、それならばそれでこの作品の存在価値も出てくるのかな、と思ったりしたものです。

というわけで、既存の作品の紹介を。

まず、ガンダム。正式には「機動戦士ガンダム」。ただし、僕の中ではガンダムといえばファーストガンダムです。これはテレビ版のビデオもでていますしレンタルもされていますが、ちょっと長いので初心者にはお薦めしません。映画版の三部作がお薦めです。特に三作目の「めぐりあい宇宙」は良いです。絵も全面的に書き換えられていてテレビ版のチープな絵柄とは大違い。ニュータイプというSF的側面だけではなく政治的な側面についての会話も直されていて、より深みが増しています。「ローレライ」関連で話題になる「サイコミュ」という装置や「ララァ」という少女も「めぐりあい宇宙」で登場します。ただし、DVD版は音声がオリジナルとちがっていて、ネット上での評判はすこぶる悪いので(僕自身は未見です)、レンタルで見る場合にはビデオで見た方が無難かもしれません。

機動戦士ガンダム I 特別版 【劇場版】機動戦士ガンダム II 哀・戦士編 / 特別版 【劇場版】機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編 / 特別版 【劇場版】

次はエヴァ。正式には「新世紀エヴァンゲリオン」。これもテレビアニメ版がDVD化されていますが、ガンダムほどではありませんが長いので初心者向けではありません。しかし、映画版はこれだけ見ても理解不能なものなので、これまたお薦めではありません。ですから、お薦めは「未だ完結していない」マンガ版です。特に3巻までは絶品です。もちろん、アニメ版も絵の美しさといい、声優陣の名演技といい、すばらしい音楽といい、一見の価値はありますので、マンガが気に入ったらどうぞ。すばらしさの一端をのぞいてみたいということでしたら、第9話・第16話・第19話がお薦め。「ローレライ」関連で言うと、パウラの包帯姿が綾波レイそっくりなのが第1話です。前の記事でも書いた「何のために戦っているの」という会話が出てくるのは第6話。「自分で考え、自分で決めろ」という台詞が出てくるのは第19話。
マンガ版は現在9巻まで出ていて未完結。DVDはテレビ版(の修正版)が全8巻+劇場版です。

新世紀エヴァンゲリオン (1)新世紀エヴァンゲリオン (2)新世紀エヴァンゲリオン (3)新世紀エヴァンゲリオン (4)新世紀エヴァンゲリオン (5)
NEON GENESIS EVANGELION vol.01NEON GENESIS EVANGELION vol.02NEON GENESIS EVANGELION vol.03NEON GENESIS EVANGELION vol.04NEON GENESIS EVANGELION vol.05

最後にヤマト。正式には「宇宙戦艦ヤマト」。これは、宇宙での漂白の旅という空間的・時間的孤独感というのが大切なので、映画版はありますが、やはり長いのをガマンしていただいてテレビ版を見ていただくのが一番かな、と。「ローレライ」と似ているという意味では、続編の「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」の方が良いかもしれません。艦の危機を救うために犠牲者が出ていくシチュエーションとか、生き残ることも仕事だという台詞もこの映画のラストにあります。

宇宙戦艦ヤマト DVDメモリアルボックス宇宙戦艦ヤマト【劇場版】さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~【劇場版】

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「ローレライ」

B0009UAZKQローレライ スタンダード・エディション
役所広司 福井晴敏 樋口真嗣
ポニーキャニオン 2005-08-19

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映画「ローレライ」を見てきました。

正直、戦争映画としても、アクション映画としても、SF映画としても今一つかな、という印象です。
上映時間の制限を考えたら、どれか1つにしぼった方がよかったんじゃないかと思います。内容的にいろんな要素を入れようとしたのはわかるのですが、説得力を持たせるための奥行きがないんですよね。

まず、戦争映画として見た場合。
ナチスドイツの人体実験とか、原爆とか、極限状況における日本軍の凶行とか、におわせている部分はあるんですが、伊507の行動がそれらを克服したり、否定したり、贖罪したりということになっていないので、全体のテーマにならないんですよね。日本軍のことは、ちらっとにおわせるくらいで、その悲惨さや残酷さがわかるようには描いてないですし。パウラの虚無性を強調して、それを乗組員との交流の中で解きほぐしていく描写をもっと入れるとか、反乱兵が極限状況で犯した自分の罪をフラッシュバックさせて同じ過ちを繰り返さないことを決意するというからめ方をするとか、描き方を工夫すれば、もっとよくなったのではないかなぁと思うわけです。

次に、アクション映画として見た場合。
戦力的に見ても、戦術的に見ても、伊507が活躍したと言える部分はほとんどないと思うんです。相手の攻撃のかわし方にしても、「たまたま当たらなかった」もしくはローレライシステムを手に入れるために相手が加減をしているからといった理由づけが行われているようでした。もちろん機雷や魚雷の回避行動はとってますが、普通の潜水艦では不可能であるとか思いつかないとかいう方法ではなかったように思います。

そして、SF映画として見た場合。
ローレライシステムの絶対的優位性が語られてないんですよね。要は索敵の精度が高いというだけで。これが、相手がこちらの位置をつかめずに…という対比があればちがうのでしょうが、伊507も結構ping当てられてます。大体、pingについての説明が、台詞も含めてなかったんじゃないかな。僕だって「沈黙の艦隊」を読んでなかったらわからなかったと思います。

なんと言っても、テーゼの対立のさせ方が、きっちりしてないんですよね。
伊507の行動目標は3発目の原子爆弾が東京に投下されるのを防ぐこと。それに対して、東京に原爆をしようとしたのは、誰なのか。裏取引がなくてもアメリカが原爆を投下しようとするなら、裏取引の意味がないです。
一応、「誰も責任をとろうとしない」軍の上層部や「アメリカの精神的奴隷」となり「自分で考えようとしない」人々への警鐘というのが強調されているんですけれど、その主張を跳ね返すような内的要因がないままに、「原爆投下を阻止する」という行動が疑いなく正しいものにされてしまった感があるのです。
それに、絹見艦長が特攻に反対して「腰抜け艦長」と呼ばれていたことも、パウラが人の死に影響を受けやすいという設定も、東京への原爆投下のために戦う時にはなんのマイナスの要因にもならないというのでは、設定を生かし切れていないなぁと思ってしまうわけです。さらに浅倉大佐の「ここから先はきれい事では済まない」という予言も生かし切れていない。最後の戦闘では、絹見艦長も他の人々もいろんなジレンマを感じて戦わなければいけなかったはずなんです。

それから。これは僕なんかが書かなくても、もっとそういう方面にくわしい人が指摘してると思うのですが、既存作品をにおわせる設定・台詞・絵柄が多いんです。
これは確信犯的な部分が大きいと思うのですが、使われ方が、元の作品のオマージュになるような深さがあればいいんですが、どうもそうではなさそう、というのが困った所です。

「生きて戻ることも仕事」とか機雷攻撃に耐える姿とか帽子の下から睨めつけるような艦長の目とかは「宇宙戦艦ヤマト」を彷彿とさせますし、ローレライシステムが「機動戦士ガンダム」のサイコミュに似ているというのは言わずもがなです(しかもさっき書いたようにサイコミュほどの威力はない(^^;))
石黒賢演じる高須はどう見てもムスカ(ラピュタの悪役ね)とゲンドウ(エヴァに出てくる)の合わせ技だし、先述の「アメリカの精神的奴隷」は村上龍の「五分後の世界」にあったはず。
そして、やはり「エヴァンゲリオン」の影響が大きいですね。パウラの包帯姿が綾波そっくりという話はネットですでに仕入れてましたが、「自分で考え自分で決めろ」とか加持さんの台詞っぽいのもありました。N式発進の時の「起動」とか「注水」は納得できますが「拘束具」はちょっと無理やりではないかと思ったりもします。
「パウラは何のために戦ってきたの」なんて台詞が出てきた時には「私にはそれしかないもの」なんて台詞が続いたらどうしようと焦ったものですが、さすがにそれはなかったですね(あってもおかしくない設定ではありましたが)。似たような台詞はガンダムにもありました。それにしても、その綾波の台詞が、綾波の虚無性を象徴し、エピソードのラストでそれを否定するための第一歩につながるのに比べたら、やはり浅いです。ガンダムでも「自分を救ってくれた人のために、私は戦っている」というララァの台詞に対してアムロに「たったそれだけのために」と言わせ、人間の業を感じさせるような深みがあったのに比べたら…。

でも、俳優陣の演技はよかったと思いますよ。
特に、高須役の石黒賢と浅倉大佐役の堤真一。先ほど書いたような作品の影響を受けているということは、アニメの世界により近い作品ということでしょうが、少なくとも、彼らの演技を見る限り、実写で映画化した価値はあると思います。あと、他の人も含めて、声が印象に残る演技が多かったですね。思うに、台詞としては結構かっこいい台詞が多いんです。でも、その台詞に説得力を持たせるためには、やはり語られる必要のある背景的エピソードの量が要求されると思うんですよね。
余談ですが、鶴見辰吾が出てた上に、それにまったく気づかなかったのが意外でした。なにせ、僕の中の鶴見辰吾は、金八先生の宮沢保ですから。

で、これから原作を読みます。
原作を先に読んでしまうと、純粋に映画を評価できないと思ったので、映画を見てから原作を読もうと決めていたのです。
時間的に少し無理して映画を見に行ったのも、映画を見たい気持ちもあったけど、早く本を買いたいという気持ちもあったんですよね。
これで、心置きなく原作が読めます。
いろいろ書いたことが解消されている内容であってくれればよいのですが…。

※ララァの台詞が不確かだったので、確認のために「めぐりあい宇宙」のLDをちょっとだけ見てしまいました。改めて名作だと思いました。
※「アメリカの精神的な奴隷」の話が「五分後の世界」だったかどうか確信が持てなかったので、これも確認しようと思ったのですが、なぜか本がみつからないのです。なので、もしかしたら違うかもしれません。少し本の整理もしなくては…。

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「いま、会いにゆきます」DVDは6月発売

いま、会いにゆきます スタンダード・エディション
竹内結子
東宝 2005-06-24


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「いま、会いにゆきます」のDVDが6月24日に発売になるそうです。
4か月近く前に予約開始って、ずいぶん異例のことのように感じるんですが、それだけ問い合わせが多いって解釈をしてよいのかな?

僕が、この映画と原作について書いた記事は
映画「いま、会いにゆきます」
映画「いま、会いにゆきます」その2
小説「いま、会いにゆきます」
の3つの記事です。
はっきり言って、かなりほめてます。

最近のはやりとして、スタンダードエディションと、スペシャルエディション(この映画の場合にはDVD-BOXという形になっています)があるわけなのですが、特典というのが
・DVDオリジナルメイキング
・豪華ビジュアルブック (未公開写真収録、全カラー48P)
・澪のダイアリー (劇中に登場した日記帳のレプリカ、実際に使用可能)
・佑司の逆さまてるてる坊主組立てキット (ほぼ原寸大)
となっています。

この映画は、とっても好きなので、「メイキング」は欲しい。
それと「澪のダイアリー」というのが良いです。 
僕は映画の小道具には思い入れを持つ方で、尾道に行った時のおみやげにピアノ型の「わかれの曲」のオルゴールを買ってきたくらいですから。(ちなみに、「さびしんぼう」の中に出てくる小道具です。オリジナルとはちょっと形がちがうのが不満なんですが(^_^;)

というわけで、DVD-BOXの方を購入予定です。

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「お見合い結婚」

今、BSフジで「お見合い結婚」の再放送をやっています。
松たか子とユースケ・サンタマリアが主演で、本放送は2000年でした。

それまで「松本幸四郎の娘」ということしか知らなかった松たか子さんへの、僕のファーストコンタクトですね。
彼女が、こんなにコメディタッチの演技ができるということも意外でしたし、主題歌も良かったです。
前に「いつもふたりで」の記事も書きましたが、主演ドラマを2本も好きというのは、僕の中では希有なことなのです。
(よく妻に「これほど女優の顔の見分けがつかない人も珍しい」と言われるくらいなので(^_^;)

昨日の晩、家で持ち帰りの仕事をしながら、録画してあった分をまとめて見たのですが、やっぱり面白い。
他にも、川原亜矢子・さとう珠緒・窪塚洋介・ジュディオング・いしだあゆみと有名な俳優・女優さんが出演。アイフルのCMで有名になった清水章吾さんも出演しています。

前にTUTAYAで探した時には見つからなかったのですが、この前チェックした時にはビデオが置いてありました。
未見の方は、ぜひご覧あれ。

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たのみこむ

「たのみこむ」というサイトがあります。(http://www.tanomi.com/

自分の欲しい商品を提案する、もしくは、既存の提案に投票するという形で、賛同者を集め、企業に商品化してもらおうというサイトです。
本では復刊ドットコムがありますが、こちらはその他の色々な商品を扱っています。

で、本日、参加者登録をして、いろいろと投票してきました。全部DVD化関連ですが。

■『時をかける少女』全バージョンBOX [リンク

■「親愛なる者へ」DVD-BOX [リンク

■ぜひ野沢尚作品をDVD化して欲しい! [リンク

■「なんて素敵にジャパネスク」のドラマのビデオ化 [リンク

■恋人はスナイパー 3部作DVD-BOX 発売してください [リンク

あんまり投票が集まってないみたいなので、興味のある方はぜひご参加下さいませ。

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「踊る大走査線」録画失敗?

この所、失敗が続いているテレビの録画。
忘年会から帰ってきてビデオをチェックしたら
「踊る大走査線」の再放送中に
紀宮の婚約会見が入っていて………
「これは、また録画失敗かな?」
とがっくりきました。

まぁ、とにかくどこまで入っているか確認しようと思って最後まで見たところ、
放送枠をそのまま延長するのではなく、
深夜1時15分から続きを放送するとのテロップが。

「おお、これならば、まだ間に合う!」と一気に立ち直りました。
というわけで、これからビデオの予約をします。

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映画「理由」

B0007URZAG理由 特別版
村田雄浩 宮部みゆき 大林宣彦 寺島咲
角川エンタテインメント 2005-04-28

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映画「理由」を見ました。(公式ホームページはこちら) 大林宣彦監督作品で、宮部みゆき原作とくれば、見ないわけにはいきません(笑)

新宿武蔵野館で見たのですが、横に9席×10列という、こじんまりした映画館です。

客層は圧倒的に年配の方が多かったですね。40代・50代くらいの方が中心といった感じです。
祝日ということもあってか、1席の余裕もない満席でした。

映画は、予想以上に良かったです。

ただ、ミステリー的な謎解きの要素を期待している人には物足りなく(もっとはっきり言えばつまらなく)感じたかもしれません。
専有屋という商売がどのようなしくみで成り立っているのかといったシステム的なことにはほとんど触れられていませんし、疑似家族であった4人がどうやって一緒に住むようになったかのいきさつや、八代祐司がその疑似家族を殺害するにいたった直接の理由なども、ほとんど説明されません。
ですから、原作を未読の人には、もしかしたらわかりづらい部分があったかもしれません。
原作から「家族の物語」の要素をとりだして、それを鮮明に映像化した、というのが、僕のこの映画のイメージです。
しかし、あの長い原作を2時間40分という枠に収めながらも、「家族の物語」にしぼったとはいえ、あれだけ説得力のある内容にしあげるというのは、「映像」の持つ力の大きさを改めて感じました。
それぞれの家族の抱えた背景的な事情というのは、かなりしぼった内容しか説明されないのですが、心情面の本質的な部分は押さえているのではないかな、という感じです。

ただ、いただけなかったのはラストですね。
原作が書かれた時代よりも、現在はさらに「殺人」が特殊なできごとではなくなってきたのは、悲しいことに事実ではないかと思います。
「だが、いつか未来のどこかで、それも思いの外近い未来のどこかで、ごく普通の人々が、ごく普通に、小糸孝弘の疑問(akira註:『僕もおばさんたちを殺したんだろうか』という疑問)に答えることのできる時期が来るだろう」
これは、原作のラスト、そして映画のラストにも引用される言葉なのですが、まさに、それが実感を持って聞こえる時代になったしまったといえるでしょう。
しかし、そのことを、八代祐司の幽霊を、明らかに合成とわかる映像で街に飛び込ませる、という絵で表現したのは、よくなかったのではないか、と思いました。
「飛び込む」のではなく、すでにどこにでも存在する、という描き方であるべきではなかったのかな、と思うのです。
それまでの映像が見事だっただけに、少し残念に感じられました。

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「踊る大走査線」再放送

「踊る大走査線」(フジテレビ)のドラマの再放送があります。
12月30日・14:05~17:55
12月31日・09:55~11:50・12:00~17:50
2日間で全話放送になります。

さらに、

1月2日(日)・19:00~21:54
「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」

ぜひ、録画せねば。

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「ゴジラの論理」

ゴジラの論理―解釈学の鬼才が説く「ゴジラの時代研究序説」
小林 豊昌
中経出版 1992
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「ゴジラ FINAL WARS」が公開されて、世間ではゴジラが話題となっております。
日本映画専門チャンネルでも、ゴジラ全作品放映中で、
僕個人としても、ゴジラブームが再加熱しているところ。

子供の時にゴジラをよく見ていた頃を第1次ブームとするならば、
1984年にゴジラが復活した頃が、第二次ゴジラブームでしょうか。
当時、小学館の「スピリッツ」に「軽井沢シンドローム」を描いていたたがみよしひさ氏が
ゴジラについてのエッセイ風のマンガを書いていているのですが、
その中で、「怪獣映画というのは、恐怖映画でなくてはならない」と書かれていて、
それが当時の僕には、非常に斬新なゴジラ像に見え、その後の僕のゴジラ観のもとになっているのです。
このエッセイマンガは、「軽シン」の単行本の8巻に収録されていたのですが、
今となっては古本でしか入手できないのでしょうか?

そして、「ゴジラvsビオランテ」から始まった平成ゴジラシリーズの頃が第3次ブーム。
この頃には「ゴジラの論理」という本を読み、非常に感銘を受けました。
(さっき奥付を確認したら、1992発行の本ですね)。
初代「ゴジラ」の描き出しているものが、非常によく分析されているとても良い本なのですが
これも、新品では入手が困難なようです。
アマゾンのマーケットプレイスではかなりの数出品されているので、興味のある方は、
こちらから入手されてはいかがでしょう。

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「ゴジラvsビオランテ」

今、日本映画専門チャンネルでゴジラ映画全作放映を行っています。
そして、当然(笑)録画しています。
仕事が忙しいのでいちいち見直してたりはしないのですが、
「FINAL WARS」を見てから、硬派のゴジラが見たくなってしまったので
昨日、おととい放送の「ゴジラ(1984年)」「ゴジラvsビオランテ」
を見直してしまいました。

「ゴジラ(1984年)」は、核ミサイルを使用するかどうか、という政治的なかけひきが「らしさ」になっているのですが、ドラマとしては、結構一本調子で、正直あまりできがよろしくないです。
比較的早くに、ゴジラの誘導方法が出てきてしまいますし、それが平和的方法なものだから、使うまでに紆余曲折がないのですね。
新幹線をおそわせてみたり、新宿の高層ビルを倒してみたり、という昔のゴジラが破壊した東京より、さらに近代的なところを壊させてみたかっただけじゃないか、と思ったりします。

「ゴジラvsビオランテ」は、「ゴジラ(1984年)」の続編という形なのですが、これは個人的には初代「ゴジラ」に次ぐ傑作だと思っています。
核物質の摂取という理由づけをすることで、ゴジラがなぜ日本に来るのか、という問いにきちんと解答を与えています。
ゴジラの現れ方にしても、出現→海での迎撃→大阪上陸という形でだんだん緊迫感が増してくる形になっています。
自衛隊の対ゴジラ戦略も合理的で知的です。黒木特佐はかっこいいし(ちなみに彼の補佐をするオペレーター役は鈴木京香さんで、彼女もかっこいいです)。権藤一佐の人物造形も秀逸です。人間の側にきちんと存在感があるんですよね。
抗核バクテリアという新しい科学技術を登場させることで、これを兵器化しようとする人間の愚かさや「科学と兵器」という命題を描いているのも良いです。
そして、その人間同士の争いが、テーマを出すための付け足しに終わらず、スリルを味わわせてくれるスパイスとして効いているのがさらに良いですね。

惜しむらくは、ゴジラによる「破壊」の度合いが低いことかな。
初代「ゴジラ」で、ゴジラが東京を破壊した後、燃える町を見ながら「ちくしょう、ちくしょう…」とつぶやく子供の姿がとても印象的でした。

そう考えると、初代「ゴジラ」がいかに偉大かということに、結局はなってしまうのですけれど(^_^;

ゴジラ
宝田明 河内桃子 平田昭彦 本多猪四郎

東宝
2001-02-21
売り上げランキング 1,331

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ゴジラvsビオランテ
三田村邦彦 田中好子 高嶋政伸 小高恵美 峰岸徹 沢口靖子

東宝
2002-05-21
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ゴジラ
小林桂樹 田中健 沢口靖子 宅麻伸 夏木陽介 橋本幸治

東宝
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恩田陸原作の映画・ドラマがテレビ放映

12月に、恩田陸さん原作のドラマ・映画のテレビ放送があります

○「六番目の小夜子」
 12月21日(火)から毎週火曜日放送
  NHK教育
 19:00~19:20

○「木曜組曲」
  12月28日(火) ※27日(月)深夜
  日本テレビ
  02:25~04:30

特に「木曜組曲」の方は、「さびしんぼう」の富田靖子さんが出てるので、楽しみです。

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12月にテレビ放送される映画

12月にテレビで放送される映画のおすすめリストです。
神奈川で放送される地上波放送+衛星第1・第2のみを対象にしています。

○12月10日(金)「千と千尋の神隠し」
 日本テレビ・20:00~10:54

○12月12日(日)「戦場のピアニスト」
  テレビ東京・21:00~23:24

○12月16日(木)「ターミネーター」
 テレビ東京・21:00~22:54

○12月20日(月)「機動警察パトレイバー 劇場版」
  NHK衛星第2・20:00~21:40

○12月21日(火)「機動警察パトレイバー2 the movie」
  NHK衛星第2・20:00~21:55

○12月22日(水)「WXIII 機動警察パトレイバー」
 NHK衛星第2・20:00~21:40

○12月23日(木)「ノッティングヒルの恋人」
  テレビ朝日・01:41~03:41

○12月24日(金)「天空の城ラピュタ」
  日本テレビ・21:03~23:34

○12月25日(土)「猟奇的な彼女」
  日本テレビ・14:00~16:25

○12月28日(火)「キングコング」
  テレビ東京・13:30~15:30

さすがに年末だけあって、すごい作品が目白押しですね。

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「ゴジラ FINAL WARS」

B000929WK8ゴジラ FINAL WARS スタンダード・エディション
松岡昌宏 北村龍平 菊川怜 北村一輝
東宝 2005-07-29

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「ゴジラ FINAL WARS」を見てきました。

最初に総合評価をしてしまうと、70点というところかな。
面白くないわけではないけど、アラが目立ちすぎ。

最初に良かった所を書いておきます。
絵になるゴジラを撮ってます。
特に、廃墟でほえるゴジラの図はよいです。
名所のビルを壊したくらいで終わらずに、徹底的に破壊してます。
画面はやや暗めの雰囲気で、怪獣の質感もばっちり。
特に、キングギドラは、今までで一番かっこいいのではないかと思うくらいです。
前半のCG見え見えのマンダとかラドンとかは、いかがなものかと思いましたが。

人間のアクションもがんばってました。
やや冗長かと思う部分もありましたが、バイクアクションの所と後半のX星人との対決の場面はなかなかでした。

結構笑える場面もありましたしね。
なぜかアメリカ版ゴジラも怪獣の中にまざってるんですね。で、あっさりゴジラにやられて「マグロ食ってるような奴はダメだな」とか言われたり。

しかし、やはりストーリーがね…。
一番マイナスなのはラストの説得力のなさ。
暴力への否定を象徴したつもりが、もしかしたらあるのかもしれませんが、子供のケンカじゃないんですからね。
しかも、泉谷しげるに原爆の話までさせてるわけですから、「もう許してやれよ」で終われるものではないはずです。
人類の文明が破壊しつくされた後だというのに、そういう悲壮感もなさそうだし。
他にも、話のつじつまが合いそうもなかったり、安易だったりするところがいくつか。

僕は、予告編を見た時から、今回のゴジラはエンターテイメントを割り切ってみようと思っていました。
ミニラが出てきたりX星人が出てきたりする時点で、「東宝チャンピオンまつり」時代への意識が見てとれるというものです。
僕は、ちょうどその頃小学生で、その時代のゴジラを見て育った世代ですから、ゴジラ映画の本質は反戦であり怪獣への畏怖であることを望んでいる一方で、あの時代のゴジラを愛してもいるのです。

でも、エンターテイメントであることは、物語の整合性がとれていないことを許容しているわけではないのですよね。
なので、ゴジラファンのためのB級映画のような感じになってしまったかな、と思っています。

明らかに他の映画やマンガを意識している部分もありますし。
特に気になったのは、敵の要塞のバリアーを破壊する場面。もろにスターウォーズです。しかも、スターウォーズの時のように、設計図があって敵の弱点を研究した上での綿密な計画があり、敵も自分の弱点をわかっていてカバーしようとしているのをかいくぐって、という感じではないのです。あんな攻撃を許すようでは科学力が優れているとは、お世辞にも言えません。オマージュのレベルではなく、お遊び的なんですね、取り入れ方が。
怒りに燃えると突然強くなるとことかは、ドラゴンボールのようでしたし。強くなった時の攻撃の受け方の動きとかも、似てるように思いました。

他にも気になる所はあるのですが、まぁ、全てをあげても仕方ないので、この辺で。
しかし、これだけ文句をつけても70点をあげてしまうのだから、ゴジラファンのためのB級映画を許容してしまう要素が、僕にも十分あるということなんでしょうね(^_^;

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「猿の惑星」BOX SET 購入

猿の惑星 BOX SET
チャールトン・ヘストン キム・ハンター ロディ・マクドウェル フランクリン・J・シャフナー J.リー・トンプソン テッド・ポスト
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2001-09-21


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アマゾンで定価の半額で売っていたので、思わず購入してしまいました。
リメイク版の「PLANET OF THE APES」も見ましたが、やはりオリジナルは良いですね。

リメイク版が公開された影響で、昔の映画のテレビ放送もあり、録画もしていたのですが、
テレビ放送は「猿の惑星」「続 猿の惑星」まで。

このシリーズは、僕の子供の頃にはやったものなのですが、その中でも印象に残っていたのが
「新 猿の惑星」で、これが見たかったのです。

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小説「いま、会いにゆきます」

409386117Xいま、会いにゆきます
市川 拓司
小学館 2003-03

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というわけで、「いま、会いにゆきます」の原作を読みました。(何が「というわけ」なのかわからないとおっしゃる方は、前の記事をごらん下さい。)

読んだ第一印象では、正直、あまりインパクトを感じませんでした。

僕が映画を見て一番強く心に残った「いま、会いにゆきます」という澪の言葉。
映画では、澪の側からもう一度物語が語り直され、リアルタイムの形で、巧に会いに行く澪の姿と決意とが描かれます。
それが、小説では、澪が生前にある人物に託しておいた手紙によって、巧が真実を知るという形をとっています。
澪の言葉は、手紙の中に入っていた日記の切り抜きの中に出てくる形で、扱いの重さがかなり違うのですね。
映画の方が、より印象的に描かれているな、と感じました。

また、映画の中で非常に印象的に使われていた数々の小道具たちが、実は映画オリジナルなものであったということにも、一抹の物足りなさを感じました。
生き返った(ことになっている)澪が真実を知るきっかけとなったタイムカプセル。そして、その中に手紙と一緒に入っていた、澪が高校時代からつけていた日記。
彼女が佑司のために残した絵本。

エピソード的にも、印象に残っていた場面のいくつかは映画のオリジナルでした。
一度がまんできなくなって巧が澪に会いに東京に行った時、その姿を追った澪が事故にあってしまうというという話の運び方。すれ違いの悲しさと、澪の巧を求める気持ちの強さが伝わる場面です。その想いが、彼女をあの森に運んだのだ、と思えるだけのインパクトがあります。
そして、卒業の時に、巧にサイン帳を渡す澪の、ぶっきらぼうを装った緊張。
最初のデートの時、澪を喫茶店に誘う言葉をかけようとする巧の逡巡。これには個人的に苦い思い出があるものですから、とても印象的だったのですが……。

こういった小道具やエピソードの改編に加え、役者さんたちの演技の素晴らしさ、森と湖に囲まれた静かな町をロケ地に選んだ設定のうまさ、澪の結婚後の幸せな姿を描くためにビデオを使うなどビジュアル面をうまく使っていること…。
映画のできの良さを改めて実感させられたように思いました。


では、僕が原作に期待していた、物語的な奥の深さはどうであったのか。

確かに、高校から結婚にいたる二人の結びつきの過程は、よりていねいに描写されていました。
巧の病気についても、彼がそれによって何を背負いこんでいるのかが伝わる形で描かれていると思いました。
村上春樹を思わせる、奇抜なたとえや例示を交えたユーモラスな文体にも、好感を持ちました。

でも、僕が最も求めていた、澪と巧を結びつけていたものの正体については、あまり掘り下げられているようには思いませんでした。
最初は…………

しかし、何度か読み返していくうちに、だんだん気づいてきたのです。
なぜ、僕が求めていたものが、そこに描かれていないように思っていたのか、ということに。

映画では、巧は妻が死んだ後にも、迷いを抱えていました。
でも、小説の中の巧は、自分と澪のこれまでの人生を、幸せなものだと認識できているように思うのです。
すでに自分達の幸せを実感している巧が、その幸せを分かち合うように、記憶を失った妻に語りかける。
自分たちの幸せに迷いがないから、あえて、自分と澪を結びつけているものが何であったのか、などということ改めて考える必要がなかったのだと思います。
彼に必要だったのでは、分析ではなく、幸せを感じさせてくれる「思い出」だったのでしょう。
そう気づいた時、僕が映画を見て感じた違和感のほとんどは、小説からは感じる必要のないものだとわかったのです。

映画では、澪がふたたびこの世から消えていこうとした時、巧はそのことを妻から知らされていませんでした。
そして、妻がいなくなるはずの森へ、駆けつけることになるのです。
しかし、小説では、その日が訪れるしばらく前から、二人は別れの日が訪れることを知っており、そして、最後の瞬間まで、相手を慈しむことを忘れていないのです。
ですから、小説では、その場面での巧に涙はありません。お互いへの愛の言葉は、罪悪感を消すための手段でも、悲嘆をなぐさめるためのものでもなく、自分の気持ちをしっかり相手へ伝えようとするために存在しているように感じます。むしろ、これからどうなるかわからない澪を、巧が支えているようでもあります。

ただ、佑司は違います。
彼は、母を失ってさみしい思いをしている、幼い子供です。母親を求める気持ちは人一倍強いのです。
彼女がアーカイブ星からやってきたことを彼に信じていてもらうことは、彼女がいなくなった後も彼を支え、精神的に成長させていくことになるはずです。
佑司は、アーカイブ星にいる母親にあてて手紙を書き続けます。「手紙」はかつて、巧と澪の間でも交わされたわけで、彼が、両親の間にあった想いを受け継ぐ形で成長していくであろうことを、象徴しているのかもしれません。


というわけで、原作を読んだことによって、映画に対する評価は、プラスマイナスありましたが、総じてプラスになったと言ってよいでしょう。
そして、原作には、映画にない魅力を感じることができました。

映画は、今週の興行収入の1位になっているようです。
小説は、100万部を突破したそうです。
確かに、それだけの価値のある映画であり、本であると思います。

昔、村上春樹の「ノルウェイの森」がベストセラーになった時、流行ものには冷ややかな僕は「文庫になった頃に試しに読んでみればいいや」と思って、手をつけませんでした。
しばらくして(文庫になる前ではありましたが)、初めて読んだ時には「しまった」と思ったものです。
もし、昔の僕と同じように思って「いま、会いにゆきます」を敬遠している人がいたら(同じ『純愛』を売りにした宣伝だし)、ぜひ読んでみることをお薦めしておきます。

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映画「いま、会いにゆきます」その2

前回の記事では、良かった点を中心に書いてみましたが、では、手放しに良い映画だと思ったかというと、そうではなく、いくつか気になる点もありました。

今回は、その点を少し書いてみたいと思います。

1つには、前回の記事でも書きましたが、記憶を失った澪にとって「6週間」のできごとというのは、自分が幸せだったと実感できるのに十分な時間だったか、ということです。
そして、6週間の記憶しかない彼女が、今までの人生全てを肯定するような言い方で、巧に自分の気持ちを伝えてしまうのには、やはり違和感を感じます。
さらに、高校時代から結婚までのエピソードにしても、微笑ましく幸せなエピソードではありますが、でも、なぜ彼らはお互いの存在をそれほどまでに必要としていたのか、という点については、あまり踏み込んでいなかったように思います。

逆に言うと、よくあるようなエピソードが、具体的にというよりは象徴的に並べられていることにより、見ている側は、自分達の記憶を映画の登場人物に重ね、自分達がこれまで重ねてきた物語に想いをはせることができる、ともいえるので、作品の作り方としては、それで成功している部分もあるとは思うのですが。

2つ目は、巧の病気のこと。
彼はしきりに「自分達には他の人が当たり前にできることができない」ということを気にします。それが、彼が澪に対して、佑司に対して罪悪感を抱く原因にもなっているわけです。
「普通であること」が、「幸せであること」とイコールではない、と僕は思うし、澪にとってもそうだったはすです。だからこそ、彼女がどんな形の幸せを感じていたのか、ということが描かれていると、もっと良かったのになぁ、と思うのです。
「自分はこの自分でいていいんだ」という気持ちと「自分はこのままではいけない」という気持ちの間で揺れ動いているのが人間だと思うんですよね。安易に「自分でいいんだ」と思うことは自己満足や自己完結につながると思うし、「このままではいけない」ばかりでは生きていくのがつらい。そのバランスがどこにあるのか、ということは、僕にとってかなり関心のあるテーマです(「新世紀エヴァンゲリオン」にはまったのなどは、その典型)。
せっかく、深く描ける題材があるのに、それを活かしきっていないなぁ、という風に感じてしまったのですね。

そして、3つ目。生き返った(ことになっている)澪は、自分がやがて消えてしまうことを知り、巧や佑司に(主に佑司に、という所が母親だなぁと思ってしまうのですが…)何かを残そうと、色々なことを始めます。
それが彼らの中にずっと残り、大切にされていくことがラストで描かれるわけですが、じゃあ、28歳で死んでしまった澪の方は、何も彼らに残せなかったのだろうか…というのがひっかかるのです。
突然に死んでしまったのならばともかく、彼女が自分の死を予感していたならば、6週間でできることよりも、もっと多くのことを彼らに残せたはずなのに…と思ってしまうのです。

冷静に考えてみると、2時間という枠の中で、上に書いたようなことをすべて詰め込もうとすれば、却って煩雑な構成になってしまうだろうし、あえて描ききらないことによって余韻を残す、見ている側の想像力をかきたてる、ということも考えれば、決して「よくない点」とまでは言い切れないかもしれません。

しかも、この映画は、出演者の演技ということも含めて、画面上に視覚的に表現されているものが、とても美しいと思いますので、あまり概念的な表現を入れてしまうのも、映画のまとまりということを考えると、かえってマイナスになってしまうという風にも思いました。


といわけで、映画ではなく原作ではどうなのだろうという方向に関心が向かいました。本という媒体は、そのあたりを掘り下げるのには向いている媒体だと思うので、もしかしたら自分の求めているものがそこにあるのではないか、という期待を持ったのです。
本についての話は、また次に、ということで。

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映画「いま、会いにゆきます」

B00061Q6VKいま、会いにゆきます スタンダード・エディション
竹内結子 土井裕泰 中村獅童
東宝 2005-06-24

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11月6日に、川崎のチネチッタで見ました。
この所仕事が忙しかったので、感想をまとめるのに、随分と時間がかかってしまいました(^_^;
以下、ネタばれを含む部分がありますので、未見の方はご注意ください。

僕は、本は何度も読み返すし、映画も(ビデオやDVDで)何度も見返す人なので、基本的にネタばれは気にしないのですが、この映画に関しては、ラストを知らずに見た方が新鮮な驚きを感じることができると思いますので、あえて注意書きを入れたいと思います。

死んだ妻が、一年後の雨の季節に戻ってくるという話だ、ということは雑誌などの情報で知っていました。
雨の季節が終わると、妻はまたいなくなってしまうらしく、下手をするとお涙頂戴ものの、ありきたりな恋愛映画であるかもしれない…という危惧を感じていたのが、正直な所です。

意外なことに、生き返った澪は記憶を失っていました。ですから、感動の再会、というわけにはいきません。
そして、澪は、自分がどんな人間であるかを知るために、夫である巧に、彼と彼女の出会いから結婚までの道程をたずねます。
そこから、高校時代に始まる二人の物語が語られ始められることになります。
他愛もない話ではあるのですが、その他愛もなさが、逆に自然体の恋の在り方を描いているようで、好感が持てます。
記憶を失っている、という設定が、ここに活かされてくるわけで、自分達のたどってきた道程を再確認していく様子が微笑ましく語られます。

そして、いよいよ別れの時。
事前の情報に基づいて判断すれば、一番の泣かせ所ですよね。
でも、僕は、「記憶をなくした澪が実際に体験したのはたった6週間でしかないこと」が引っ掛かっていました。
もちろん、自分達の歩いてきた道程の再確認の作業はしているものの、あくまでも人から聞かされた間接体験です。それなのに、自分が幸せだったと、言い切ってしまっていいのか。そこまで言い切れるほどの何かが、6週間の間にあっただろうか。
そんなことが気になっていたので、あまり感動的という感じではなくて、見ておりました。

ところが、ここで話が急展開。
森にあらわれた澪は、幽霊ではなく、21歳の時に自動車事故にあって昏睡状態になった彼女の意識が、肉体とともに時を越えて、8年後にやってきたのだ、ということがわかります。

そして、今度は澪の口から、二人の物語が語り直されます。
この辺りは、拓の口から語られた時と同様に、ややコメディチックでもあり、悲壮感が漂い過ぎないのがよい所です。

やがて、巧が抱え込んだ肉体的な障害のために、彼が澪との距離を取ろうとし、そのことで彼女が傷ついているさなかに、例の事故に会うわけです。

さて、タイムスリップから帰還した澪は、自分が28歳で死んでしまうことを知ってしまったわけです。しかし、同時に、彼女が愛する巧と結ばれ、佑司というかけがえのない子供を授かることも知ったのです。
このまま巧と別れる道を選んでしまえば、自分には違う人生が待っているかもしれない。彼女の死の遠因は、佑司を産んだ時の産褥にあったといわれており、別の人生を選ぶことが彼女を生きながらえさせる可能性は十分にありました。
でも、彼女は巧と共に生きる道を選んだのです。たとえ短い命ではあっても、愛する夫と、愛する子供をこの手の中に抱きしめたい。そして、澪は、巧に会いにゆくのです。
日記に「いま、会いにゆきます」という一語をしたためて。
この決意の潔さには、素直に心打たれるものがありました。

この話は、単に「愛する者が死んでしまって悲しい」という話ではありません。
むしろ、愛は死によって奪われてしまうものではなく、永遠に生き続けるものだということを綴った物語なのではないかと思います。

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ゴジラ予告編

「いま、会いにゆきます」を見に行った時、いろいろな映画の予告編がかかりました。

その中で、一番印象に残ったのは「ゴジラ ファイナルウォーズ」の予告編。

異星人が地球侵略のために世界各地に怪獣を出現させる。地球人はそれに抵抗を試みるが失敗。最後に残された手段としてゴジラの覚醒を試みる…。

僕が子供の頃に一世を風靡した昭和ゴジラシリーズを彷彿とさせるようなストーリー展開です。
しかも、怪獣の動きがかなり速くて、予告編を見た限りではかなり迫力ある映像になってました。

平成ゴジラシリーズは、原点回帰ということで、ゴジラを人間の敵として描き、テーマ的にも反原爆を織り込んできたと思うのですが、もう一つ徹底しきれていない印象を持っていました。

今度のゴジラは、あえて平成ゴジラがこだわってきた部分を捨て、エンターテイメントに徹してきたのかもしれません。

それともう1つ。平成ゴジラシリーズは、特撮は迫力があっても、人間の側のドラマがいかにもとってつけたように感じられる面がありました(VSビオランテは良かったと思いますが)。
今度のゴジラでは、異星人VS地球人の戦いが描かれ、どうやらアクションシーンもあるようです。ピストルのかまえ方とか、マトリックス入ってましたけどね(^^;)
まあ、それもエンターテイメントに徹するなら「あり」かな、と。

良い意味で予想が裏切られて、アクションシーンや手に汗を握るストーリー展開ででさんざん楽しませてくれた後に、壮大なテーマが隠れていた、なんてことになると、もっと嬉しいのですが…。

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近況いろいろ

この1週間は、仕事が忙しくて、まとまった記事を書いている時間的・精神的ゆとりがとれませんでした。
来週1週間は、もっと忙しい予定です(涙)。

ストレス解消に(?)本を読んだり、映画を見たりはしているのですけどね…。
なので、凝ったレビューは書けないのですが、
まずは一言コメントを。

恩田陸さんの「黄昏の百合の骨」がとても気に入ったので、三月シリーズは単行本でそろえることにしました。
bk1で注文しておいた「三月は深き紅の淵に」と「図書室の海」が本日到着。
「麦の海に沈む果実」は入荷待ちです。

「中国文明の歴史」は、西太后が登場する10巻の方を先に読みました。
海外の動きについて触れてある部分が多くて、中国国内のことについては、「蒼穹の昴」に書いてあったこと以上の情報が得られないかも。
9巻の最初の方に李自成の話が出てきて、これは知らなかったので勉強になりました。
まだ、9巻は読み終えてません。

「ハリーポッターと秘密の部屋」の携帯版が出たので購入。
ビデオで見たのであらすじは知っているのですが。
1巻を読んだ時より、「寄り道が多いな」と感じてしまいました。

映画は、「いま、会いにゆきます」を鑑賞。
時間的に苦しかったのですが、妻が見たいということでつきあいました。
でも、見てよかったと思える映画です。ツッコミどころはたくさんありますけどね。
最後に意外などんでん返しがあったのが、よい意味で意外でした。
タイトルがすごく大切な意味を持っていることがわかります。
中村獅童・竹内結子の演技も良かったです。子役の子(武井証くん)もね。

ビデオで「ラブ・ストーリー」を見ました。
「猟奇的な彼女」の監督の作品です。
コメディチックな場面もあるんだけど、話がかなり古典的なラブストーリーなので
上滑りしている面も。
母の世代の生活の様子なんかは、面白く(多少デフォルメして)描かれているのでしょうが。
テーマとしては、母の引き裂かれた初恋と、その娘の運命の出会いというところなんだろうけど、
娘の話の方の話のふくらみが足りなかった気はします。

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ゴジラ全作品放送

日本映画専門チャンネルで、11月28日から、ゴジラ映画全26作品を放送するそうです。
今から、ハードディスクの空きを確保しておかなければ。

くわしくは、こちら

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妖怪大戦争in軽シン

前に「我が名は狼」に「大門」ていう名前の女の子(ちょい役だけどね)が出てきた話を書きましたが、
どうもそれだけじゃなかったような気がして、ひっかかっていたんです。
で、そういえば「軽井沢シンドローム」にも油すましが出てきた時があったよな~と、思い出したのです。
そう、「ら・くか」のマスターと弥子さんの新婚旅行の時ですね。
で、単行本を確認した所、確かに出てました。
「日本ようかいのなおれや」「いくでダイモン」という台詞つきで。

「軽シン」好きの後輩が職場にいるので、妖怪大戦争のことを聞いてみたのですが、映画のことは知らなかったそうです。意外と、この辺の台詞はわかってない読者が多かったのかな?

ちなみに、時代劇専門チャンネルでの「妖怪大戦争」の初回放送日は、今週の金曜日です。

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「妖怪大戦争」リメイク

トラックバック・ピープル「映画」からのリンクでたどり着いた十萌さんのサイト「十萌航路」で、来年の夏に「妖怪大戦争」のリメイク版が公開されるとの記事を読みました。

つい先日、「妖怪大戦争」の記事を書いたばかり。というより、このリメイクがあるから、CSでも再放送をするのでしょうか?

で、そこで紹介されていたlivedoorニュースの記事も読んでみたのですが、いくつかの疑問点が。

まず変だなと思ったのは、まず映画の年代。「大映妖怪シリーズ」は1968年・69年の作成だということは、「時代劇専門チャンネル」のホームページで見たばかりなので、「昭和30年代」には「あれっ」と思いました。「大映」もからんでいるので、違う映画のことではないと思うのですが…。
それと、昔の「妖怪大戦争」は、日本の妖怪と外国の妖怪(これが『大門』ですな)の戦いだったのですが、livedoorの記事によると「日本古来の妖怪たちと人間の対決を描く冒険ファンタジー」ということになっている…
「妖怪vs妖怪」と「妖怪vs人間」では、テーマが全く違ってくるはずなので、果たしてこれが本当なのかどうか?

まあ、水木しげる先生を中心とする「怪」のメンバーが原案を出しているようなので、「妖怪」をとらえ損ねた話にはならないはず。
情緒と恐怖を兼ね備えた和風ファンタジーになることを期待しています(と、晴ボンみたいなことを言ってみる)。

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デビルマンのココログ

映画「デビルマン」のBlogがニフティのココログで始まりました。
ホームページやらBlogでの広報は、ホントに一般的になってきましたねぇ。

デビルマンといえば、僕らの世代にとってはテレビアニメでよ~く見たヒーロー。
高校生の時に、マンガ版のデビルマンに出会い、衝撃を受けたものです。
何に衝撃を受けたかというと、ラスト近くの人間の変貌。
差別と迫害は過去に克服されたものではなく、まだ人間の心の中に巣食うものだということを理解した時の恐怖は、忘れられません。
まあ、あれから僕も世の中を見る視野が広くなったので、世の中の差別や迫害の歴史あるいは現実はかなり知るようになりましたが、
あの頃は、もう少し世界が美しく見えていたものです。

そういえば、なぜマンガ版のデビルマンを読む気になったかというと、栗本薫さんの「魔界水滸伝」の絵が永井豪さんだったからなんですね。やっぱり本とつながっている…。
でも、「バイオレンス・ジャック」も「手天童子」も読んでいたのに、「デビルマン」だけ読んでなかったのはなぜだろう?
テレビアニメを見て、読んだ気になっていたからなのでしょうかね。

第1回の記事は、CG化するためのキャラクターデザインのお話です。
昔は、アニメ化をするにも、あまり細かい絵を描きすぎると動かすのが大変になるので、シンプルにしかも元のキャラクター造形を損なわないようにするのに苦労したなどという話を聞いたことがあります。
今は、あんなに複雑な形をしたものが動かせるのですから、すごい時代になったものです。

今回のキャラクターデザインは、寺田克也氏、衣谷遊氏の両名によるものだそうです。衣谷氏の「AMON」は、立ち読みでちらっと読んだくらいの記憶しかないのですが、「ネオデビルマン」は3冊とも買いましたので、いろんなデビルマンを見てきました。それでもあまり抵抗はありませんでしたので、今さらデザインをうんぬんする気はまったくありません。まあ、胸の飾り?がマジンガーっぽいな、とは思いますが(^_^;

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9月のケーブルテレビ

加入しているケーブルテレビの9月版の番組案内が届きました。

「三匹が斬る!」のシリーズをずっと録画しているので、一番お世話になっているのは「時代劇専門チャンネル」なのですが、今月の目玉はやはり「大映妖怪シリーズ」でしょう。

妖怪百物語」「妖怪大戦争」「東海道お化け道中」の3本です。
子供の頃にテレビで見て以来、ずっと好きで、何度か再放送で見た記憶があります。
といっても、何回も見たのは「妖怪大戦争」だけで、「東海道お化け道中」は記憶にないんですけれど。
あれで、土転びやら油すましやらを見てたので、「すくらっぷ・ブック」の時に違和感がなかったという話も…。
そういえば、たがみよしひささんも「我が名は狼」で女の子の名前に「大門」って使ったりとかしてたましたね。

後は、「大江戸捜査網」かな。でも、これは全部で700話くらいあるそうなので、録画はしない予定です。
テレビ放送で見たのも数回くらいですしね。
浅田次郎さんが、エッセイで「死して屍、拾う者なし」のフレーズを紹介してらしたのを読んで、見てみようと思ったので、つい最近のことのはずです。
※しかし、テレビのことを書いていても、結局マンガだの本だのの話になるのね(^_^;

別のチャンネルでは、三谷幸喜さん脚本のシチュエーションコメディ「子供、ほしいね」(フジテレビ721)ですね。
これは、1990年に深夜枠で放送していた番組なのですが、本放送の時によく見てました。
工藤由貴さんが妻役で出ています。

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「いつもふたりで」

B00009AV0Iいつもふたりで DVD-BOX
松たか子 坂口憲二 葛山信吾
ポニーキャニオン 2003-06-18

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坂口憲二と松たか子が主演のドラマです。本放送は2003年1月~3月。
先週までBSフジで再放送していたのをビデオで撮っていたのですが、それをつまみ食い程度に見直しました。
本放送の時にほとんど見ているはずなのですが、やっぱり面白かったですね。

小説家になることを夢見て上京した瑞穂。ふつうなら、主人公の夢がかなう話になるはずなんですが、このドラマではそうはならないんですね。でも、本を読む幸せ、作るしあわせは感じられるので、屈折した感じはしません。
瑞穂は編集者として、ハチは構成作家として、仕事を通して成長する姿も描かれているし、単なるラブコメでは終わってない感じ。

出版社の若社長の役の人が、健康上の理由で交代してしまったんですよね。結局代役の人の方がはるかに長い期間演じたことになるのですが、今見直してみると、台詞回しのなめらかさとかが全然違います。代役の人は、まじめな人が無理して軽めな役を演じてるという感じがしてしまうんですよね。

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「猟奇的な彼女」原作本

482039827X猟奇的な彼女
キム ホシク 根本 理恵
日本テレビ放送網 2003-01

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「猟奇的な彼女」の原作本を購入しました。
エピソード的には共通する部分がほとんどなのですが、映画でちょっと不自然さを感じ部分が、原作ではそうなっていなかったというものがありました。
その中で最も大きなものは、「タイムカプセル」の存在理由です。映画では、彼女がタイムカプセルを埋めようと言い出した時には、彼女はまだ前の彼氏を忘れられなくて、迷っているというシチュエーションでした。彼女にとってはその状況での2年の冷却期間の意味はあるのでしょうが、キョヌがその提案を当然のことと受け止めているのが不自然だ、というような感想を、映画の所で書いたと思います。
でも、原作本では、この時期には二人の関係は限りなく恋人同士に近くなっています。そして、二人ともそれを自覚しています。冷却期間を置かざるをえなかったのは父親の反対が理由で、キョヌはその2年間で、彼女にふさわしいと認めてもらえるような人間になろうと努力するつもりでいるわけです。儒教的な考えの残る韓国では父親の反対の重さというのが現在の日本と違うのだろうな、と想像すると(それで正解かどうかはわかりませんが)、それほど不自然な理由ではありません。
ただ、この変更は、テーマの根幹に関わることなので、映画の場合にはあえて目をつぶったのだろうし、あえてそうするだけの意味もわかるつもりです。
細かい所では、前の日に警官に連れていかれた男がまた来たのに宿屋のおじさんはなぜ不審に思わなかったのかとか、なんで百日目の時に彼女は講義室でピアノを弾いていたのかとか、不自然に思う点があったのですが、原作では警官は登場しないし、ピアノと花は別の日のエピソードになっていました。
映画版で僕が好きだった「殴られた時は、痛くなくても痛いふりをする。痛くても痛くないふりをする」の台詞はなかったですが、その代わりに彼女が元彼とキョヌを会わせるエピソードは、ラブコメの王道を行くような展開で面白かったです。
もっとも、原作は元がインターネットの投稿であることもあり、会話体や若者の風俗の面白さみたいなものが売りの部分があり、映画の描き方に比べると、やや軽めの印象が残ることも確かです。まあ、それが良い部分でもあるので、悪いということではないのですが、作品の色の違いということで。

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本棚の魔力

今日は休日だというのに、一日家にいて、家事と仕事をしてました。ここ数年は、休日はほとんどこんな感じです。

ただ、ビデオがわりにしているパソコンのデータは、休日に整理をしておかないと、すぐにハードディスクがいっぱいになってしまうので、CM抜きは休日の必須の仕事です。
今、定期的に録画しているのは、「ウルトラセブン」(ファミリー劇場)、「野球狂の詩」(フジテレビ739)「いつもふたりで」(BSフジ)と、「続続・三匹が斬る!」(時代劇専門チャンネル)です。
「三匹が斬る!」のシリーズは、3人の浪人が人々とのふれあいの中でその人の事情を知り、手助けのために立ち上がるというパターンが多いのですが、視点が3つあるだけに、ドラマとしてのふくらみが持たせやすく、ストーリー的には「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」よりも好みです。出演者も高橋英樹・役所広司・春風亭小朝と、とっても豪華。紅一点の役所として、第1シリーズでは杉田かおるが、第3シリーズからは長山洋子が出演しています。個人的には長山洋子がでていて(顔立ちという意味では最も好みかも)、小朝の殺陣も様になってくる第4シリーズが一番好きなのですが、唯一の欠点はナレーターが芥川隆行ではなくなってしまう所ですね。

で、そのCM抜きの作業中、ファイルの保存に5分~10分単位で時間がかかるので、つい、本棚に手が伸びてしまうのでした。
今日は、「星の瞳のシルエット」全11巻と、吉野朔美の「お父さんは時代小説が大好き」を読みました。「星の瞳」に手が伸びたのは、「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズの続きを読むために、Jブックス版に手を出すかどうか迷ったからなんでしょうね。「星の瞳」の時には、文庫の続きがでるのが待てずに、新書版で買ってしまったという過去があるもので…(^_^;
でも、たぶん、Jノベルには手を出さないつもりです。だって、そっちに手を出しても完結してるわけではないから、いずれ待つことにはなるわけだし…。待つのには慣れてますからね。「ガラスの仮面」とか「新・魔界水滸伝」とか「キマイラ」とか「ふたりのかつみ」とか…(^_^;

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DVD購入

「猟奇的な彼女」のDVDを購入。
一番安いのはamazon.co.jpだったのですが、届くまで数日かかるし、
宅配は家にいないかった場合、いろいろと面倒なのでパスしました。
で、最寄駅の駅ビルにあるCDショップで購入。

TSUTAYAで主演が同じチョン・ジ・ヒョンの「イルマーレ」をチェックしたんですが、3枚とも貸し出し中。
監督が同じクァク・ジョエンの「ラブストーリー」は、まだ発売前でした。

村山由佳さんの「キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I」を再読終了。
だいだい感想はまとまったんですが、それはまた次に。

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「猟奇的な彼女」

B00008IXGC猟奇的な彼女
チョン・ジヒョン クァク・ジョエン チャ・テヒョン
アミューズソフトエンタテインメント 2003-07-25

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レンタルビデオの期限が明日までなので、朝、「猟奇的な彼女」を見ました。
本当は昨日の夜に見る予定だったのですが、ここ(weblob)の設定などをしていたもので見る時間がなかったのです。
宣伝などで見る限りは、コメディ映画なのかと思ってましたが、後半はけっこう重い話になりました。もちろん、コメディの要素は強いし、無理に感動を盛り上げるような演出もしていないのですが、掘り下げようと思えば、かなり掘り下げられる作品です。
彼女に振り回されるキョヌを情けなく感じる人もいるかもしれないけれども、「殴られた時は、痛くなくても痛いふりをする。痛くても痛くないふりをする」はなかなか言える台詞ではないでしょう。
1つ難を言えば、キョヌが「彼女の心の傷が癒えてきている」と感じ、そうすれば自分の役割は終わると考えていることで、そうすると、キョヌは彼女が「2年の冷却期間」の話を持ち出した時に、どう思ったのかわからなくなってしまう、ということですね。もっとも、そこにこだわらなければ、最初は「前の彼のことが忘れられずキョヌのことが好きかどうかわからないから、気持ちを整理するための冷却期間」だったのが、実は「彼に対する罪悪感をどう忘れるか」のためのものだったとわかるという、すんなりとした流れになるのですが…。
最後の部分では、木の下に座る老人を映し出してみたり(わざとらしくUFOを出して見せるということは未来人なんでしょうね。おそらく年老いたキョヌでは?)、キョヌのおばさんをアップでとらえてみたりと、長い年月が立った後のように思わせてハラハラさせる演出もありました。偶然キョヌが彼女を見かけたのに、電車のドアがしまった後で結局会えなかったというエピソードでさらにハラハラさせられた挙げ句、ラストは、忘れかけていた伏線を使って見事にまとめています。この辺の作り込みはとても上手ですね。
最後に「運命」ということに関してですが…。個人的には「運命」に頼りすぎるのは良くない結果を招きやすいと思っています。でも、この映画で描かれているのは、自分の気持ちが正しいかどうか、自分の選択が正しいかどうかなんて、結局はよくわからないもので、その迷う背中を押してくれるものとしての「運命」ですよね。そういう「運命」だったら、信じてみるのもよいのかな…と思いました。

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