「ルーキーズ」
TOHOシネマズ ららぽーと横浜 にて鑑賞。
僕は、ドラマは見ていないのですが、妻が時々見ていたらしく、続きが気になるので見たいとのことで付き合った次第です。
ドラマを見ていないということは、これまでのストーリーの流れやエピソードを把握していないということなので、それらをふまえて見た場合とは、ちがう印象になるかもしれませんが、一応、独立した作品として公開されているわけですから、それでもわかる内容ではないといけないだろうという立場で語っております。
こういう断り書きを入れるのは、僕が、この映画にあまりいい印象を持たなかったからです。なので、ドラマ以来のファンの方には、もしかしたら腹立たしい内容になってしまうかもしれないなぁと思ったわけです。
特に、ラストのメンバー一人一人が監督に別れの挨拶をする場面。何カ所か、きっとドラマのエピソードをふまえてるんだろうけど、自分にはわからないなぁと思いながら見ていました。
さて、僕がこの映画を見て一番感じたのは、「夢をかなえること」があまりに一義的に語られすぎているということです。
もちろん、彼らが甲子園出場を夢見て、それに向けて精一杯努力していることを否定するものではありませんが、夢を見ているのは、彼らだけではないはずです。彼らと対戦した高校の生徒たちも、同じように夢を見て、同じように努力してきたはずです。その努力は何も報われず、ニコガクの野球部だけの夢だけが唯一絶対のように語られることに、違和感を感じたわけです。
たとえば「タッチ」でも「H2」でも良いですが、主役のチームに対抗するライバルの存在が必ずあります。「タッチ」であれば新田くんや西村くんですし、「H2」では比呂と英雄がライバル同士ですが、栄京の小倉(控えのキャッチャー)や伊羽商の月形とか、他にも良いライバルがたくさん登場します。彼らは、お互いが夢にむかってどれだけ一生懸命かを知っていますから、自分だけが勝てるとは思っていないんです。思っていないからより努力するし、負けた時にも、相手を褒め称える勇気があります。
この映画の中で、笹崎高校について、川上貞治について、どれくらいのことが描かれていたでしょうか。単に、「俺のことを馬鹿にしやがった気にくわないヤツだ」程度ですかね。だからマウンドでいくら必死そうにしていても、何も同情の余地はないと? そういう風に考えてみると、「ルーキーズ」の中で描かれている「夢」が、いかに「独りよがり」で「排他的」なものであるかがわかります。
「甲子園の空の笑え!」(川原泉)とか「逆境ナイン」(映画版は変にシリアスしようとしているのでダメです。島本和彦さんのマンガの方)なんかとも、比べてみると色々と面白いことが書けそうなんですが、とりあえず、このくらいで筆をおさめましょう。
そういえば、登場人物の名前が、ぜんぶ実在の野球選手の名前になっているのは、面白かったです。ニコガクの関係者は、ぜんぶ阪神でしたね。安仁屋とか、僕が子供の頃の選手なんで、気づいてない人も多いかもしれません。
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